THE PROMS

BUBBLE BATH (MUTANT POP/MP-23/7'EP) 楽曲に浮き沈みの薄いミュータントポップのバンドにしてはいい味出してますPROMS（笑）。 恐らくPROMS史上で最高（恐らくこれがピーク・笑）のキラーチューン「SPIKE A-DA PUNCH」が入ってる事から このシングルはおのずと１軍コーナーの常連組へと昇格される事は将来的に有望視されてます。 でもそれだけで終わらないPROMSの意地が見える続く２曲目「ROCK ALL NIGHT」などに代表される、 古き良きオールディーズをルーツとするポップパンクにセンスの良さを感じるんですが、 これ以降の音源はいわゆるミュータントポップ系のバンドと変わらないドングリの背比べに…。

NO BAND PHOTO, VOL.1 (MUTANT POP/MP-30/7'EP) PROMS、FRATELLI'S、SPODIE、RUTH'S HATの４バンドを収めたミュータントポップからの４WAYスプリット。 各バンド２曲ずつ収録で更に２枚組と割とゴージャスな作りで俄然盛り上がってくるのも後の祭り…。 あ〜やっぱりミュータントポップのバンドって苦手やわ…。　淡々としててキラー的な匂いが感じられないもんな〜。 まあPROMSも基本はそんな感じだけども（笑）、前作の戦歴があるのでギリギリ許せる範囲ですね。 例のピアノを使った小技が「らしさ」を演出しててこの中で埋もれない状況を作り出してます。

HELPLESS ROMANTIC (MUTANT POP/MP-515/CD) やっとこさリリースのファーストアルバムはもちろんミュータントポップから。 聴き慣れたと思ってたPROMSの曲もさすがに１４曲続くとだれるな…。 元々激しさとは無縁のバンドなだけに、胃にやさしいポップパンクがひたすら続く状況にやや食傷気味になるかも？ 悪くはないんですよ。　悪くはないんだけれども、そこまで絶賛するほど良くもない（笑）。 やっぱり「SPIKE A-DA PUNCH」が良すぎる為にそれと同等の曲を求めるのは普通の話で、 それがこのアルバムには入ってないって事になると自然とテンションは下がる訳で…。　いや、本当に悪くはないのよ（笑）。

SECOND BASE (IMPERFEKT/IMP-025/CD) おー？　ちょっと雰囲気変わったか？　ミュータンポッポを離れてリリースに漕ぎ着けたセカンドアルバム。 それまで「ツッタン　ツツタン♪」だったのが「ドゥッタン　ドゥドゥタン♪」と厚みを増した８ビートに、 DIRT BIKE ANNIE的なエモっぽさを新たに引き出しに加え、トータルのイメージチェンジに成功したと言える好盤です。 たまに見せるアコースティックな曲も「オハイオが生んだポップパンクスター」な感じを出してて小憎らしいったらねーな（笑）。 ラストの「HOOK ME UP」なんてメジャー級のメロディックバンドがやっててもおかしくないレベルですよ。 それがPROMSがやると嫌味に聴こえないから不思議だ。　根底にある「PROMS節」がそうさせるんだろうな。