『SHOCK TREATMENT』

実は、いわゆるラモーンなパンクバンドが多いとこなんですスペインって国は。
そのスペインの変ラモ、珍ラモバンドを束ねるレーベル「NO TOMORROW」。
そのNO TOMORROWの看板バンドとして活動するのがこの「ショックトリートメント」です。
メンバーはJOSE(Vo)、COKY(G)、ISRAEL(Dr)の見た目にダサい3人組(笑)。
ルックス重視の人には全くアピールする要素は皆無ですが、
ラモーンズ等を基本とするポップパンクでスペイン語で歌われるスタイルは、
「珍ラモってどんなんかな?」って思ってる変わり者の人には初級編として打ってつけです。
フィンランド、スウェーデンと並んで語感が面白いスペイン語。
なおかつ質が高いバンドが多いので、ホント侮れない国です、スペイン。


ADIOS, TU!
NO TOMORROW/NT004/7'EP
メロディック狂必聴ディスクにも紹介されたファーストシングル。
ぶっちゃけたハナシ、このシングルが一番好きです。
ポップパンカー御用達のクラブヒット「NO PUEDO」で上がってま〜す。
パーパパパーパパコーラスで盛り上がるのは必然!!
モチロン他の曲もレベル高いよ〜。 お約束のハンドクラップも出てくるし、
他の音源と比べても格段の出来の違いを見せてます!!
裏ジャケも必見。 ピンヘッド(ヘルレイザー)、クリリン、ブルースリーなどの
世界のフリー●スが大集合。 全4曲入り。
PUNK PARTY!!
NO TOMORROW/NT010/CD
ハイ、まんまのジャケですね(笑)。
95年リリースのセカンドアルバムですが、現在入手不可の
ファーストアルバムが完全パックで収録されてます(CDのみ)。
こちらも裏ジャケを是非ご覧下さい!! 愕然とします(笑)。
「長髪」「レイバン」「ふくれっツラ」と完全に戦力不足な3人組が織り成す
スパニッシュラモーンサウンドに酔いしれる絶好のアルバム!!
ファーストの音源にはミスフィッツの「ASTRO ZONBIES」のカバーも入ってて
馴染みやすさもアリ。 これは英語で歌ってますけどね。
SHOCK TREATMENT / FIFI & THE MACH III SPLIT
NO TOMORROW/NT018/7'EP
日スペ(笑)対抗スプリットシングル。 
ショットリは、シャキシャキした感じが好印象の「BAD ATTITUDE」と、
「SOMETHING'S WRONG」の2曲で勝負。 あれ? 英語で歌ってますね。
対するFIFIの方は、「MACH A GO! GO!」と「PEPPERMINT JACK」の2曲を
持って来てますが、「PEPPERMINT JACK」はアラベスクのカバーですね。
ガールボーカルにありがちなキャピキャピした声でないのがスバラシイ♪
ショットリのレビューなのにFIFIに気持ちを持ってかれるオススメの一枚!!
OPERACION DRAGON
NO TOMORROW/NT027/CD
さて、ますますどうしようも無さがただよって来るジャケのサードアルバムです。
今までと比べると英語率が高くなって少し残念な気もしますが、
「ANOTHER SUMMER」、「ESTAMOS LISTOS」なんて聴いてると
かなりサーフパンク入ってるし、全体にロックンロール色が出ててカッコイイ!!
もはやラモーンの一言で片付けられない成長した姿がうかがえる一枚。
そしてカバーにはBOYSの「LIVING IN THE CITY」と、
誰の選曲だ?THIN LIZZYの「SWEETHEART」の2曲。 イントロのギターで
笑かしてもらいました。 ウチのステレオでハードロックかかったの初めてです(笑)。


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