色調補正の前に
素材となる元画像と合成する静止画像(汁素材)の選択で両素材の明るさ肌の色合い光源の強さ・方向アングル
なるべく似ている素材同士を組み合わせることが重要です。
補正値が大きくなると肌の色は近づいても、精子の色が赤くなったり黄ばんだり青くなったりしてしまいますので。

*色調補正 (移植講座の6の部分に相当します)

移植において最も重要な色調補正ですが、入門者にとって最も難しい部分だと思います。
今回はPhotoShopを使用しての色調補正ですが他のソフトにも同様の機能はあると思いますので試してみてください。

補正方法にはレベル補正やトーンカーブ、カラーバランス、明るさ・コントラスト、等々様々な補正方法があります。
比較的簡単に補正する方法としては明るさ・コントラストとカラーバランスの使用です。
まず、
明るさ・コントラストで素材と汁素材の明るさを近づけます。(僕の場合はコントラストの修正はあまりしません)
次に
カラーバランスを使い素材と汁素材の色合いを近づけます。
カラーバランスでの調整は
シアンイエローを中心に調整してください。マゼンダの調整はあまりしなくてもいいと思います。
素材と汁素材の色合いが近くなったらレイヤー化した汁素材の不透明度を50〜100%の間くらいで調整してください。
ただ、上記手法は感覚的なものですので慣れるまでは中々調整するのに苦労するかもしれませんが、根気よく行ってください。
↓にあるのは
ミキサーチャンネルを使用した補正方法です。
これは補正数値を計算して入力することで補正できるので補正がなかなか上手く出来ない場合に試してみてください。
また、これ以外にも色々補正方法はありますので色々試してみてください。

*画像をクリックすれば大きい画像が出ます。

1:素材及び汁素材を用意します、汁素材の方が赤みが強いですね。
このまま合成するとかなり違和感が出てしまいます。
2:スポイトツールを使用して素材(左側画像)のRGB情報を取得します。
(R=
224・G=167・B=158
*RGB情報を取得した箇所は○で囲った部分です。
3:スポイトツールを使用して汁素材(右側画像)のRGB情報を取得します。
(R=
246・G=165・B=130
*RGB情報を取得した箇所は○で囲った部分です。
*素材・汁素材のRGB情報はメモしておいてください。
4:イメージ→色調補正→チャンネルミキサーの順にクリックします。
*ここで電卓の用意をしてください。
5:まず、レッドの補正をします。
素材のR=224、汁素材のR=246です。
汁素材のR(レッド)を素材のR(レッド)に補正します。
補正値=224÷246で0.91つまり91%にすればいいわけです。
チャンネルミキサーの出力先チャンネルをレッドにしソースチャンネルの
レッド(R)を91%に設定します。
6:次にグリーンの補正です。レッド同様に補正値を算出します。
補正値=167÷165で1.01つまり101%になります。
チャンネルミキサーの出力先チャンネルをグリーンにしソースチャンネルの
グリーン(G)を101%に設定します。
7:最後にブルーの補正をします。これも上記同様に補正値を算出します。
補正値=158÷130で1.21つまり121%になります。
チャンネルミキサーの出力先チャンネルをブルーにしソースチャンネルの
ブルー(B)を121%に設定して完了です。