*汁素材の馴染ませ方(移植講座7の部分に相当します)

1は素材に汁素材(レイヤー)を重ねて色調補正、大きさを調整し不必要部分を消しゴムツールで消した状態のものです。
(ここまでの作業は丁寧に行ってください。ここでは判り易くするために雑に作業をしてあります。)
まだ、かなり違和感がありますよね。

2は汁素材全体に消しゴムツールをかけました。ただし、そのままだと消えてしまいますので消しゴムの強さ(効果)を2〜5%にしてかけます。
今回は全体にかけましたが、本来は部分的におこなってください。2と同様の効果は汁素材レイヤーの不透明度を下げることによっても行えます。
したがって特に違和感のある部分に2の作業を行い、最終的に汁素材レイヤーの不透明度を調整することで更に効果がでると思います。
この作業(消しゴム・不透明度調整)のデメリットは汁が薄くなってしまうことにあります。したがって濃い汁をカケたい人は注意してください。

3はぼかしツールを使用して素材と汁素材を最終的に馴染ませました。ここでの注意点は汁自体は強くぼかさないことです。
なるべく効果を弱くして適度な感じになるまで繰り返し作業してください。
また、はっきりした(はっきりさせたい)部分は弱く、曖昧(曖昧にしたい)な部分には強めにかけると良いでしょう。
(今回は1の作業が不十分な為、どうしても違和感が残ってしまいましたが、必要ならさらに消しゴムツール、ぼかしツール等で修正を行ってください)

2、3の作業は手描きの人にも共通して行える作業です。

今回の手法は僕がよく使ってる基本的手法ですが状況により2の作業を行わなかったり3の作業を行わないことがありますし、
2と3の作業を逆の順に行うこともあります。
実際に製作する場合、状況により細かい部分で更に様々な手法を使いますが、その辺は自身で試行錯誤してください。