由緒

鳥羽神明社

第51代平城天皇の大同年間(806〜809年)の創建と伝わるが、当社西南に隣接していた神宮寺消亡の際に、由緒記録等焼失の為に、詳細は伝わっていない。一説に、貞観年間(859〜877)の頃、平城天皇の皇子阿保親王の五男、在五中将在原業平が三河路に下向の時、同行した婦人が道に迷い、当神社に奉仕する深谷左内の家へ身を寄せた。その後、婦人は男子を出産し「大和正在原納平」と命名した。実子の無かった左内は、納平を養育し嗣子として職を継がせた。爾来およそ1200年の歴史を有する。

また、一説には国内神明帳所載の従五位上草佐天神は当社であるといわれている。これは草佐天神の神名が、当社にて毎年旧暦1月7日に斎行される神事(火祭り)で草笹を集めて篝火を焚き、その年の豊凶を占うことに由来するものではないかとされるものである。またこの神事は「天下の奇祭」として名高く、現在では国指定重要無形民俗文化財に指定され、祭礼日には遠来よりの参拝者も数多く訪れる。

特殊神事

国指定重要無形民俗文化財「鳥羽の火祭り」
2月第2日曜日斎行

「猫が翔ぶ。三河鳥羽の火祭り 」 斎藤吾朗 画伯

祭神

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本殿 神明社 (祭神=天照大御神)
末社 稲荷社 (祭神=宇迦乃御魂神)
東社(1) 秋葉社(祭神=火産霊神)
津島社(祭神=建速須佐男神)
古濱社(祭神=水波能売神)
八幡社(祭神=誉田別神)
東社(2) 津島社(祭神=建速須佐男神)
砥鹿社(祭神=大国主神)
東社(3) 熊野社(祭神=事解男之神・伊邪那美神・速玉男神)
御鍬社(祭神=伊佐波止美神・玉柱屋姫神)
西社(1) 熱田社(祭神=熱田大神)
西社(2) 春日社(祭神=天之児屋根神)
西社(3) 白山社(祭神=菊理比売神・伊佐那美神)
金比羅社(祭神=金比羅大神・大物主大神)
本殿
本殿
拝殿
拝殿
西社
西社
壁
本殿を囲む土塀
本殿
本殿
稲荷社
稲荷社
東社
東社
壁
本殿を囲む土塀