翼まちづくり協議会設立趣旨書

 今日、日本社会は大きな転換期を迎えています。地方分権の進展や少子高齢社会の到来に加え、国、地方においても財政状況が続くことが予測されます。これからは、何よりも「地域でできることは、地域で行う」「地域だけでできなことは、行政と協働して行う」といった考えのもと、地域の自主的・主体的な取組みが重要になってきます。
 そのためには、「物の豊かさ」によって忘れかけた「人と人とのつながり」「助け合い」といった「心の豊かさ」を再生させる「新しい社会」を私たちの手で創り上げていかなければなりません。
 ここ翼地区は、近年、高浜中部特定土地区画整理事業、高浜東部土地区画整理事業に加え、平成14年4月の翼小学校の開設により急速に発展を遂げてきた地域であります。しかし、その裏では、旧高浜地区、旧高取地区及び旧吉浜地区の人々が集まってできた地区であるとともに、開発行為による戸建住宅やマンション等の林立により新しい住民が急増したことで、地縁関係の希薄化が懸念されています。
 このような状況の中で、増加する街頭犯罪の抑止や将来に向かって発生が予測される東海地震・東南海地震などからの被害を最小限に食い止めるためには、翼地区の住民が一致団結してこれらの対策に取り組み必要があります。
 そこで、神明町、豊田町、湯山町の翼地区の人たちが互いに協力し、防犯及び防災体制の構築に向けた取り組みを通して、住民相互のコミュニケーションづくりを行うことにより、だれもが日々の生活の中で、安心・安全に暮らすことができ、人と人とのふれあいを通してお互いに思いやる気持ちを育む「垣根のない思いやりのあるまちづくり」を目指し、ここに「翼まちづくり協議会」を設立します。

平成20年3月29日
翼校区まちづくり協議会設立準備委員会
会 長    高 橋  好 治