継母岳(ままははだけ) 2,867m 御岳山(おんたけさん) 3,067m |
---|
・日 時 平成26年9月22日(月)〜23日(祝)
22日 碧南 13:00 = せせらぎの四季 = 18:40 田ノ原(車中泊)23日 田ノ原 5:00 〜 5:55 八合目(休憩) 〜 6:35 九合目(休憩) 〜 7:15 王滝頂上 7:30 〜 7:50 剣ガ峰(休憩) 〜 8:15 継母岳分岐 〜 9:05 最低鞍部 9:20 〜 9:45 継母岳 10:00 〜 10:20 最低鞍部 〜 11:20 継母岳分岐 11:45 〜 12:00 剣ガ峰 〜 13:35 田ノ原 = 王滝温泉 = 19:30 碧南 ≪行動時間 8時間35分≫
・山行記録
i君と久し振りに山に行く話がまとまり、好天が見込まれる秋分の日に前日発で御嶽山の継母岳を登ることにする。 継母岳は御嶽山最高峰の剣ガ峰の西に聳える外輪山の名残で、以前は登山道があったようだが、今は踏み跡程度しかないようだ。 わたぼうは以前から登っておきたいと思っており、今回は丁度良い機会である。 月曜日は午前中仕事をしてからi君と合流し、わたぼうの車で御嶽山に向かう。 木曽町のせせらぎの四季で風呂と食事を済ませ、真っ暗になった道を田ノ原の登山口へ上がって行く。
翌朝は4時に起床するが、わたぼうは中々寝付けなかったせいで寝不足気味だ。 未だ真っ暗な中5時にヘッドランプを灯して歩き始める。田ノ原は標高が2200mあり、放射冷却もあって相当冷え込んでいる。 わたぼうは二重に手袋をしているにもかかわらず、指先が冷たくて痺れるように痛い。 登山道の上部には早出した登山者のヘッドランプの灯りが揺らめいている。 七合目付近で日の出を迎える。八ガ岳と南アルプスの中間辺りから陽が昇り、快晴の空を照らし出す。 風も無く、今日は予報以上に良い天気に恵まれそうだ。 部分的に草紅葉に彩られた山肌と、乾燥した気団がもたらす展望にわたぼう達は気分も爽快に登って行く。 山頂でご来光を迎えた登山者が早くも下山して来てすれ違う。
王滝頂上に登り着いて遂に我慢の頂点に達し、山荘併設のトイレに飛び込む。 危機一髪でわたぼうのピンチは救われたのであった。涙が出るほど有難かったので、多額?の寄付金を入れておきました。 ホッと一息、山荘裏から噴火口を眺めると、小さな噴気孔から申し訳程度の水蒸気が立ち昇っているだけで、 大噴火が勃発するなんてとても想像できない穏やかな火山風景だ。 荒涼とした八丁ダルミを越えて最後の急な石段を上がれば御嶽山最高峰の剣ガ峰に到着だ。 山頂からはコバルトブルーの二ノ池が印象的で、背後には乗鞍岳、北アルプスのパノラマが広がっている。 わたぼう達の目的地は更に先、写真を撮ったら継母岳に向けて出発だ。まずは剣ガ峰西の標高3040mピークに登り返す。 反対側から眺める地獄谷は壮絶な景観である。
岩場を過ぎると少し左(南)へ斜めに下ってから、窪地の中間の台地上を通って踏み跡と目印が続いている。 丁度2858m標高点の上を通る様な感じである。 噴火の映像を見てわたぼうが驚いたのは、地獄谷だけでなく2858m標高点の北側でも噴火口が出来ていたことである。 継母岳に登っている時に噴火したら戻って来れなかっただろう…。 鞍部近くは踏み跡が不明瞭になるが、何処でも歩けるから問題は無い。 わたぼう達は無事に鞍部まで下り、腹ごしらえの休憩を取る。ザックは鞍部にデポし、継母岳へは空身でピストンに出掛ける。 まずは左手から回り込むように稜線上に出ると、岩場に突き当たる。
再び稜線上に戻って踏み跡を登ると今度は山頂直下の岩場に突き当たり、またもや左(南)側から巻く様にして岩場を登る。 相当な急傾斜ではあるが、岩が安定しているため登り易い。 わたぼう達は継母岳の山頂に立ち、快晴の空の下で素晴らしい大展望を満喫する。 わたぼう達の外には誰も継母岳に向かっておらず、山頂は二人占めである。 大満足したわたぼう達は慎重に岩場を下って鞍部に戻る。 帰路は標高差300mの登り返しになるから大変であるが、登頂成功に気分が高揚しており意外に早く標高3040mピークに登り着く。 わたぼう達は山頂の混雑を避けてここでお昼休憩にする。 往路と違って登山者が鈴生りで、ピーク周辺でも7、8人もお昼休憩を取っている。 お昼になって流石に雲が湧き展望が利かなくなっている。 カップ麺のお昼を美味しく済ませてから剣ガ峰へ戻る。 剣ガ峰との鞍部に下った辺りが噴火時間の11時52分頃で、
午後の雲が湧き上がり、山頂付近は完全に霧の中に閉ざされてしまっている。 わたぼう達は上り下りの登山者で混雑する道を一気に下る。 やや疲れた体で田ノ原に戻って来れば、朝ガラガラだった駐車場は今は満車になっており、臨時の売店まで出店している。 わたぼう達は汗になった服を着替えて駐車場を後にする。 王滝村の中心部まで下って来ると、王滝の湯の看板がある。観光協会で聞けば未舗装林道を10数分走った山の中らしい。 わたぼう達は秘湯を味わいに王滝の湯に入りに行く。 周辺に全く何も無い山の中で、余りに辺鄙なので物好きがたまに来るだけのようだ。 わたぼう達は無事に帰宅するが、4日後に噴火の報に接して本当に驚きである。 |