立山(たてやま) 3,015m、 雷鳥沢(らいちょうざわ)キャンプ場 |
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・日 時 平成28年8月14日(日)〜17日(水)
14日 碧南 13:40 = グリーンパーク吉峰 = 20:00 立山駅駐車場(車中泊)15日 立山駅 6:50 − 立山室堂 8:35 〜 9:25 雷鳥沢(幕営) ≪行動時間 50分≫ 16日 雷鳥沢 6:05 〜 7:15 休憩 〜 8:00 一ノ越 8:15 〜 9:20 雄山 9:55 〜 10:20 大汝山(休憩) 〜 11:15 真砂岳南鞍部(休憩) 〜 12:05 休憩 〜 13:20 雷鳥沢(テント撤収) 14:15 〜 15:10 立山室堂 − 16:30 立山駅 = グリーンパーク吉峰 = 21:00 松ノ木峠PA(車中泊) ≪行動時間 9時間5分≫ 17日 松ノ木峠PA = 名古屋(登山用品買出し) = 碧南 ≪総行動時間 9時間55分≫
・山行記録
わたぼうは現地で天候を見ながら日程を考えることにして、強行に自宅を出発する。 何時ものように呉羽PAで朝食用のおにぎりとお昼用の高級鱒寿司を買出し、立山駅の駐車場に向かう。 明日からの悪天の前触れか、立山IC付近では猛烈な雷雨に見舞われる。 お盆最終の日曜の夜とあって立山駅の駐車場はガラガラで、酒盛りをしてから床に就く。 夜中に目覚めたときは満天の星が輝いていたため、儚い希望を抱いたわたぼうであるが、
寝坊したため6時50分発(6時始発から10分おきなのでもう6発目)のケーブルカーに乗り、接続する高原バスで室堂に向かう。 称名滝を望むことができたが、標高が上がるに連れてバスのワイパーが作動し始め、残念な白いガスの世界になってしまう。 わたぼう達は室堂駅構内で雨に備えてカッパとザックカバーで完全防備してから歩き出す。 天気が良ければ五色ガ原に直行する心算だったのであるが、 寒冷前線の強い雨域が近づきつつある状況では、雷鳥沢で幕営するのが精一杯だろう。 今回は幕営2泊分の食糧を担いでいるため、先週の蝶ガ岳の時より更にザックが重いが、雷鳥沢までなら気は楽だ。
近年、地獄谷の噴気活動が活発になり、遊歩道が通行止めになってもう随分経つが、 雷鳥沢への道を歩いていても硫黄の匂いは強烈で、雷鳥荘付近では目がチカチカして痛くなってくる。 驚いたのは登山道周辺のハイマツが殆どすべて枯死していることで、火山ガスの危険さを如実に示している。 わたぼう達は休憩もそこそこに通り過ぎる。 深い霧の中を下って行くと、雷鳥沢キャンプ場に到着する。 わたぼう達が整地された場所を選んでテントの設営を始めると、遂に大粒の雨がポツリポツリと降り始める。 急いでテントを立てて中に転がり込むと、本降りの雨になる。何とか間に合って良かったぁ〜。 雨はみるみるうちに強まって、物凄い土砂降りになって来る。これじゃあ何処にも行けないや…。 土砂降りの雨は2時間近くも降り続き、平坦な雷鳥沢キャンプサイトは水浸しで、
雨が小降りになってきたためテントから顔を覗かせると、驚いたことに立山を始め、周囲の山々が勢揃いしているではないか!。 清々しい景観に感動したわたぼう達であったが、お腹が一杯だったため暫くお昼寝タイムになってしまう…。 14時頃目覚めると雨が完全に止んでおり、青空も現れ始めている。おぉ…、明日の期待が膨らむわたぼうである。 夏の日差しが戻って来たところで雷鳥沢ヒュッテに入浴しに行く。 風呂場には石鹸やシャンプーも置いてあり、超サッパリしたところでビールを買ってテントに戻る。 今度はテント外で、つまみに玉葱、ジャガイモとスパムの炒め物を作って飲み始めるが、これがうまいのなんの。
翌朝は期待どおりの快晴だが、天気予報では夕方から雨降りで、明日も雨になっている。 昨日と同じく石川県の西海上に弱い雨雲があり、東に進んでいる。 わたぼうは天気予報が当たる確率が高いと判断し、今日は立山を周遊してからテントを撤収して下山することに決める。 鱒寿司にスープとコーヒーで朝ごはんを済ませてから、6時過ぎに出発する。 コース取りにいろいろ悩むが、取り敢えずは一ノ越に向かい、できれば立山を縦走して別山乗越から下山したい。 雷鳥沢から直接一ノ越に向かう道は立山でも人が少ない静かな道だ。 未だ始発の高原バスが到着しておらず、室堂平を見渡しても殆ど人がいない。 振り返れば、地獄谷の噴気がまるで噴火のように勢い良く上空に舞い上がるのが印象的だ。 一ノ越に辿り着くと南東側の山々が姿を現すが、西側と違って可也雲が多めである。
折角なので雄山神社のお祓いを申し込む。 日頃の穢れが祓われた(様な気がした)ところで、社殿から下ると神様のプレゼントなのか、突然雲が切れて大展望が開ける。 わたぼう達は明るい稜線を大汝山に向けて縦走を始める。 大汝山では剣岳や黒部湖などが眺められるが、富士ノ折立付近からは再びガスが上がって展望が失われてしまう。 真砂岳の南鞍部まで下ると、もう11時を過ぎている。 わたぼうは別山乗越まで行くのは無理と判断し、大走りから雷鳥沢へ直接下ることにする。 大走りコースは地図に整備不良とあり、妻と一緒ではやや不安であったが、意外と良い道でどんどんと標高を下げて行く。
未だ陽射しが残っているが、立山の山頂稜線は雲に覆われ何時雨が降って来るか分からない。 わたぼうは急いでテントを撤収し、重くなったザックを肩に乗せて室堂への上り坂を亀さん歩きで登って行く。 立山縦走で7時間も行動してからの重荷のため、非常に堪える。 何とか雨降り前に室堂に辿り着き、バスに乗れば途中から雨が降り出してくる。 立山駅に戻って来るともう16時半で、今日中に自宅に戻るとしても夜中過ぎになりそうだ。 わたぼう達はビールとつまみを買出し、松ノ木PAで車中泊してから帰ることにする。 翌日は名古屋の登山用品店に立ち寄り、靴底が剥がれ掛けた妻の靴や防水シールが剥がれてしまったシュラフカバーなどを買出し、 次回山行に備えてから自宅に戻る。 |