風吹岳(かざぶきだけ) 1,888m

・日 時  令和6年10月26日(土)〜27日(日)
26日  碧南 7:55 = マクドナルド東刈谷店 = 梓川SA = 15:05 道の駅小谷(車中泊)
27日  小谷 5:20 = 6:10 土沢登山口 6:35 〜 7:05 衣類調整 〜 7:30 休憩(4/11標識) 〜
    8:30 休憩(8/11標識) 〜 9:20 風吹山荘(休憩) 〜 10:10 風吹岳(休憩) 〜
    10:50 風吹山荘 11:20 〜 12:20 休憩(5/11標識) 〜 13:15 登山口 = 深山の湯 =
    小木曽製粉所安曇野IC店 = 21:00 碧南
    ≪登り 3時間35分、下り 2時間55分、行動時間 6時間40分≫
・山行記録
 今週末は微妙な天気予報ではあるが、雨は何とか持ちそうである。 わたぼうが山登りを始めるに当たって、300名山以外で登っておきたい300山を東海地方を中心に選定している。 黒檜山や千回沢山など可也難易度が高い山を含め、既に299山を登っている。 年内のうちに完登したいわたぼうは、最後の一峰になった風吹岳を妻と伴に登ることにする。
 風吹岳は白馬大池の北東にある風吹大池畔の山だ。登山口は幾つかあるが、わたぼうは一番コースタイムが短い土沢口から登ることにする。 前日に最寄りの道の駅小谷まで行き、車中泊して登る予定である。
下部は沢の間の狭い尾根
右側の沢の沢底は硫黄で真っ白
道の駅小谷は温泉がある上に、美味しいかまどご飯を食べることができるベストな道の駅である。 わたぼう達は贅沢な夕餉を済ましてから床に就く。

 翌朝は4時に起き、朝飯を食べ終えてから道の駅を後にする。 登山口までは林道を約1時間も走って行かねばならず、わたぼうにとっては登山より登山口までのアプローチの方が大仕事である。 狭くて真っ暗な道を走って行くと、土沢登山口の標識が立つ分岐に出る。 分岐からはいきなり未舗装路になり、すり替わり不可の細道を慎重に運転していく。
 分岐標識には登山口まで20分とあったが、真っ暗な中では時速10q程しかスピードが出せずにもっと時間が掛かりそうである。 土沢川に架かる橋を越えると車幅一杯の崖っぷちの道になり、運転席からでも崖下の沢がもろ見えだけにいささか恐ろしい。 明るくなって来た頃、50分掛かって漸く登山口駐車場に到着する。
中腹は緩やかな幅広い道
周囲は黄葉の盛り
勿論わたぼう達の車だけである。
 登山準備を済ませ、緩やかな登山道を歩き出す。 静かな道は幅広く刈られて歩き易く、周囲は期待どおりに紅葉の盛りに彩られている。今日もわたぼうが先行してペースを作って歩く。 暫く行くと終点が風吹岳なのか風吹山荘なのか判然としないが、「1/11」の標識があってその後も続く。 また、これも終点が判然としないが、風吹まで4qの標識が現れる。
 「2/11」付近からは深く刻まれた沢の間の痩せ尾根を登る道で、崖際になっている場所もあって注意を要する。 特に右側の沢底からは温泉が湧き出しているようで、沢底一面が硫黄に覆われた特異な景観である。 「3/11」の先にあるロープ場を過ぎると痩せ尾根が終わり、再び緩やかな上り坂になる。 泥濘んだ場所には猪のほじくり返し跡が頻繁に現れる。
風吹大池の畔を通って山頂へ
予想に反して良い天気
 「4/11」で最初の休憩を取って更に登る。微妙だった予報に反して素晴らしい空模様で、陽射しがきつくて却って暑い位である。 後ろには雨飾山、高妻山、焼山など頸城山塊がずらりと並んで見えている。 「8/11」で休憩を取ってからは登山道の傾斜が多少きつくなる。 「9/11」を最後に標識が見当たらなくなり、それだけに最後の行程が長く感じられる。
 北野口の登山道と合流すると直ぐに風吹山荘に到着する。 風吹山荘辺りでは紅葉はもう終わっており、小屋も営業しておらず静かである。 土沢口からはわたぼう達と単独行が登って来ただけであるが、ちらほらと見掛ける登山者は皆北野口から来たのだろうか。 まだ時間が早いのでお昼休憩は帰りに取ることにして、小休止しただけで風吹岳に向かう。
 風吹大池の畔の道を北上し、分岐から風吹岳に取付く。風吹大池の畔からは白馬乗鞍岳や雪倉岳が近くてでかく見える。
風吹岳山頂への急登
短いが結構きつい
風吹岳へは始め尾根を登るが、途中からは急斜面を階段状の登山道で登る。 短いが結構きつい。山頂には東屋が建ち、頸城方面の展望だけが開けている。 山頂も結構入替わり登山者がやって来るので、小休止の後下山する。
 風吹山荘まで戻ってテント用の板敷きの上でお昼にする。今日はお湯を沸かしてカップ飯を食べ、コーヒーを嗜む。 相変わらずの良い天気で心地良い。食事を済ませたら下山に取り掛かる。 岩場が殆どないので下りも順調だ。「5/11」の中間点で一度休憩しただけで駐車場まで戻って来る。 足の速い単独行は既に去り、わたぼうの車だけが待っている。
 帰りも長い未舗装路を慎重に運転し、道の駅小谷に戻って来る。深山の湯で再び汗を流してから帰路に就く。 安曇野インター近くの小木曽製粉所で蕎麦とミニ丼をガツガツ食べて高速道路に乗る。 ところが、岡谷インターの工事で10qの大渋滞に嵌りながらの帰りになる。 これでわたぼう自己選定の300山を完登し、今後は自由に山を選んで登りたい。