尾城山(おじろやま) 1,133m

・日 時  令和5年11月19日(日)
碧南 5:00 = 恵那峡SA = 道の駅花街道付知 = 仁太郎(にたろう) = 林道ゲート前 9:30 〜
9:55 登山口 〜 10:25 小休止 〜 10:45 軽アイゼン装着 11:00 〜 11:20 尾城山 11:45 〜
12:00 軽アイゼン外す 〜 12:35 登山口 〜 12:55 林道ゲート前 = トランブルー =
駿河屋アスモ店 = 桜香の湯 = 20:10 碧南
≪登り 1時間50分、下り 1時間10分、行動時間 3時間25分≫
・山行記録
 今年は11月上旬まで夏の様な暑さだったが、11月中旬から突如として冬の様な寒さになる。 それも強烈な寒波が襲来するのは週末ばかりという悪条件だ。 わたぼうは秋山登山で福島や新潟に残る三百名山に遠征しようと考えていたが、諦めて近場の登山に切り替えることにする。 先ずは残り7座になった岐阜百山の完登を冬の間に目指す心算である。
 今秋第2弾の強烈な寒波が金、土曜日と日本列島を包み込んだ後、日曜日は穏やかな天気になりそうである。 わたぼうは早速妻と伴に岐阜百山の尾城山を目指すことにする。 尾城山なら妻と一緒でも3時間もあれば往復できてしまうだろう。 わたぼう達は午前中に尾城山登山を済ませ、午後は少し遠いが高山まで足を延ばして遊びに行く予定を立てる。
新雪残る尾城山登山口
林道を25分も歩いて来た
 早朝に自宅を出て中津川回りで尾城山に向かう。今日は登山時間が短いので、ゆとりの行程である。 恵那峡SAで朝ごはんを食べてから、R257を北上すると何と周囲の山は真っ白に雪化粧している。 付知からは平地でも雪が積もっている様になる。 道の駅花街道付知でリンゴを、加子母の仁太郎で人気の栗子餅などをゲットしながら登山口に向かう。
 雪景色の桜峠を越えて登山口に向かうと、上佐見の集落の外れで林道にゲートが設置されている。 ゲートは獣の進入防止柵で可動式であるが、ゲート内の林道は落枝で覆われて雪も付いている。 登山時間が短いこともあって、安全を期してゲートの外に車を置いて登山口まで歩くことにする。 天気は良いのであるが、雪の雫が酷くてまるで雨の様だ。
積雪になった登山道上部
この先で軽アイゼンを付ける
 妻はカッパを着て、わたぼうは傘を差して林道を歩き出す。落枝さえなければ林道は良い道で、ゲート内にも別荘が何件も建っている。 わたぼう達がせっせと歩いても登山口まで意外に遠くて25分も掛かってしまう。 登山口からは沢沿いに付けられた明瞭な登山道を登って行く。 冷たい空気で冷え込んだ身体が登山道の登りになって漸く暖まって来る。
 登山道には雪が付いて無いが、沢に架かる橋の金属板に雪が積もっており、ツルツル滑って結構おっかない。 次第に登山道の傾斜が増して今度は汗ばむようになって来る。 わたぼう達は中間点の標識で一息入れてから、沢地形の道を更に登る。 樹林の下の登山道には雪が無いものの、岩が積み重なった沢の中心部は積雪で真っ白になっている。
最上部は九十九折れの道
壊れた軽アイゼンで登る
 標高が上がると登山道にも雪が積もっている様になる。 遂には積雪と落ち葉で足元が滑って登るのが困難になり、わたぼうは念のため持って来た軽アイゼンを付けることにする。 雫に濡れながら苦労して軽アイゼンを嵌めていると、何と妻の片方の軽アイゼンのバンドがプラスチック疲労で切れてしまう。 もう片方も2本のバンドのうち1本が切れてしまう。
 わたぼうは仕方ないので完全にバンドが切れてしまった妻の片方の足にわたぼうの片足の軽アイゼンを履かせる。 もう片方は1本のバンドが切れるまで何とか履いて行ってもらうことにする。 わたぼうは片足軽アイゼンで頑張って登るしかない。 軽アイゼンを嵌めてからはほぼ積雪路になり、最後は九十九折れの道を気を付けて登れば稜線上に到達する。
雪に覆われた尾城山山頂
展望は高時山方面のみ
 稜線まで登れば間もなく山頂に到着である。 周囲の高い山には雲が湧いて余り展望は宜しくないが、高時山方面の山々が雪を被って高山の様に雲間に眺められる。 積雪のために想定以上に時間が掛かってしまい、お腹が空いたわたぼう達は念のために持って来た菓子パンを食べながら山頂を過ごす。 尾城山山頂だけは日射しがあって割と暖かだ。
 わたぼうは1本バンドの妻の軽アイゼンをテープで応急修繕してから下山に移る。 軽アイゼンのお陰で下りは結構順調である。登山道から完全に雪が無くなったところで軽アイゼンを外す。 妻は雪が積もった金属板の橋のことを心配していたが、現場に行くと雪は融けて無くなっている。 登山口に降り立ち、長い林道を歩きを経て本日の登山は終了である。
 随分と予定時間を過ぎてしまったが、わたぼう達は計画どおりに高山に行くことにする。 下呂経由でR41を走って高山入りする。高山では何時ものようにトランブルーでパンをゲットし、駿河屋で買い物をする。 帰り道で桜香の湯に立ち寄って冷えた身体を暖めながら汗を流す。 食事も済ませ、東海北陸道にしては珍しく渋滞なしに帰路に就くことができる。