ソーラー自転車

 

電動自転車

 

1.1    持続可能でない乗り物 電動自転車 の改造

4年前に買ったSANYOの電気アシスト自転車のバッテリーがへたってきてパワーが出なくなった。

最初は力強く25kmくらい乗れた。最近は力も衰え、15kmくらいでなくなってしまう。

電動アシスト自転車にはモーター駆動の快感があるが、

@純正バッテリーは17000円と高い。

A交換したとしても毎回充電しないと使えない。

B充電には時間がかかるので、乗りたい時にすぐ乗れない。

C途中で電気が無くなると、すごく重い。

など、不満がいっぱいある乗り物だ。バッテリーを交換する気になれない。

それで、

今流行の省エネ・CO2削減・循環型社会の構築に向けて

ソーラー電気自転車に改造してみる。

 

1.2    ソーラーセルの必要容量

必要なソーラーセルの電力容量は、自転車の使用形態により大きく変動する。

(ア)  ・連続走行に必要な発電能力

 バッテリーの容量は24V2.8Ahである。街中だと平均30分で6kmくらい走れる。2時間で24km走るとバッテリーがなくなるので、1時間当たり1.4Ahの電力を消費する。ゆえに晴天の日に連続走行するために必要な発電能力は、1.4A×24V=34Wとなる。

(イ)  1週間に1回充電する程度のちょい乗りの場合

 1日往復20分の通勤に使用し、1週間で20分×6日=120分使用し、1週間に1回充電する使用形態の場合、屋外に駐車できれば8時間×6日=48時間充電できる。1時間あたりの発電量は2.8Ah/48h0.06Aでよい。

1.3   ソーラーセルの選定

今回、ソーラーセルの選定は、前かごにつけることが可能な大きさから決めた。

24V充電用ソーラーパネルを調べると、http://www.ymt7.net/

  15W 6980円 大きさ41x36cm

   8W 4300円 大きさ31x29cmがあった。

前かごにつけるには8Wがちょうどいい大きさだけど、品切れ。(8月入荷とのこと)

すぐに入手できる15Wは、ちょっと大きく、かごからはみ出す。

15Wの性能を計算すると、充電電流は0.44A(at 35V)、満充電になる時間は2.8Ah/0.44A=6.4時間となる。約1日で満充電となり、1日に24kmくらい走行可能となり、平均2−3kmしか乗らない私の使用状況では過剰性能である。

しかし、思い立ったが吉日。注文した。電池の半額なので許す。

現物が届いた。予想以上に重い。強化ガラスが重い。大きい。アルミフレームの角が痛い。がっかり。

6時の太陽(写真2)では、出力250mAと仕様より少なめ。

でも、自転車に取り付ける。(写真は載せただけ)

人前に出るには勇気が必要。

 

 

 

2.  純正バッテリーの構造

 

電動自転車にソーラーセル接続のため、純正バッテリーを調べる。

 

2.1   サンヨーの純正バッテリーCY-N30の構造   

     充電器にはサーミスタしか接続されていない。

     電気抵抗0と思うタブの2点間の電圧を検出しており、ICは大電流を積算していると思う。

     自転車に取り付けると、ICからの4本目の信号線がつながる。オシロで見ると、1秒に1回くらいの間隔でシリアル信号2バイトくらいでている。バッテリー容量を通信していると思う。

 

 

 

 

2.2    サンヨーの純正充電器の性能

充電器とバッテリーは3本で接続される。充電特性は以下のとおり。

--------------------------------------

(分) T(V) +端子(V)

--------------------------------------

 --    0.00   27.2 接続していないとき

 00   3.06   27.2 充電開始、ランプ点灯

 10   3.04   27.9

 20   2.95   28.4

 30   2.84   29.0

 40   2.66   29.0 電圧が少し下がって充電完了

 50   2.53   28.5 充電ランプ消えていた

--------------------------------------

                                                                                      

2.3    ソーラー充電回路(構想)

     計算どおりの発電能力であれば、過充電保護回路が必要。

     発電電圧、電流、出力と、充電電圧、電流の表示

     最大出力制御

     制御回路の省エネ、小型、防水