菩提樹をかこんで
3月26日午後3:00−500
講師(鹿児島大学医学部 助教授 倫理学)谷口昌陽 氏(工事中)
 
浅岡バラ園(西尾市富山)の浅岡さんから、仏法を聞く会をもてないかと相談があった。社会のあり方を考え話し合う会。自分の生き方を問い直すところから始められるような・・・。その発端は、浅岡さんがアメリカで知り合った谷口先生から預かった一本の菩提樹。
 
谷口昌陽氏がインドから持ち帰った、菩提樹の実。それは、インドで人々が大切にまもっている菩提樹のもの。お釈迦様が遊行にでるとき、私がいないときにも、この木のところにきて、今お話しているようにおはなしなさいといわれてたという。その言い伝えとともに土地の人々が大切に守っている木。
 
 
谷口先生は、その実から育てようとしたが、温暖な鹿児島でもそだたない。(よくお寺に菩提樹を木があるがあれは別品種だそうだ。)それを浅岡さんが温室で育てて、やっと25−30センチほどになった。これを囲んで、仏法を聞く会が開けないかという。じゃさっそくやりましょうということになった。すると、谷口先生が飛行機できてくださるという。
 
それで急遽3月26日に開催の運びとなったのだ。先生は原始仏教をアメリカで学ばれた。自我(自意識)の束縛について問題提起され、鹿児島大学での学生とのふれあいのなかで日本人の典型的な生活態度などを例に挙げながら、そこから解放していく道をとかれた。講義のあと、活発な質疑応答が続いた。
 
先生のはなしあうのが大事だという気持ちが、みんなに伝わりふつうはわかったことにして済ましてしまいがちなのだが自由な討論の場がもてたのは楽しかった。これは仏教を学ぶうえですごく大事なことだと思う。以下に、参加したかたから感想のメールをいただいたので紹介します。
 
(参加された方ご覧になったら是非感想をメールで送って下さい。)
 
−−−−−−参加者からの感想−−−−−−−−−−
 谷口先生のお話には 「でも…」という思いが  つきまといました。
 言葉に出して伝えることの大切さ…(でも、言わなくても伝わることってありますよ ね。) 日本の文化の美しさ一つだと思うのですが… 私はいつも言葉に出して失敗しています。

「本当のことであって、利益があって、その人のためになることを言う。」 この事を意識して話すことを考えたいと思いました。

 アメリカの子供が小さいときから自分で決める 訓練をされていることの善し悪し アメリカは日本より犯罪の低年齢化が進んでいるし 犯罪の数も多いと思いますがそれは自己決定を小さいころから 与えられていることと何も関係ないのでしょうか…

 毎日、ぼんやりとグズグズと生きているような気がしています。
生かされていることに感謝しているのですが 丁寧に生きているか、と問われると 雑に、荒く、生きているような気がします。
 
 
唯法寺 愛知県西尾市順海町12  住職/占部