仙丈ヶ岳 (3033m)
仙丈ヶ岳に登るのは二回目になるが、一度目の印象が非常に良かったので、
またいつか登る機会をうかがっていた。
一度目の印象では、夏季の休日は非常に混んでしまい、登山道でかなりの
渋滞を余儀なくされてしまう。 まあ、いいけどね。
南アルプス林道バスの最終期で、“静かな仙丈ヶ岳”を満喫してみたいが、
雪と寒さが不安要素でもあった。
日時 : 2008年11月2日
メンバー : M氏同行
【行程】
北沢峠7:00 → 大滝頭8:20 → 小仙丈ヶ岳9:15 → 仙丈ヶ岳(3033m)10:10 → 北沢峠13:15
AM6:00 仙流荘からの始発バスは3台。
この時期にもかかわらず、登山者は想像以上に多かった。
この林道バスは、運転手さんがところどころでバスを停めて解説してくれるが、
途中でニホンカモシカに遭遇した。 結構かわいい・・・。
AM7:00に北沢峠を出発。
この時点でトイレ前の温度計は気温0℃。
覚悟していたよりは高い。
登山道はのっけから雪があるが、これも覚悟していたほどではなかった。
三合目を過ぎたあたりで、北岳登場。
このあたりから見る北岳は、凛々しい印象を受ける。
このあたりから雪の量が増えてきて、ところどころ滑る。
軽アイゼンを念のため持ってきたが、岩も多いので装着は見送る。
大滝頭で休憩、ここが五合目に相当する。
暑くなってきて、厚着の服を脱ぐ。
しかし、休んでいると一気に冷える。
馬の背へ向かう方面はロープで通行止めにしてあった。
後で伺った話では、帰りに馬の背ルートを使った方が、凍結した登山道で
アイゼンなしで、滑落しかかったとのこと。
ザイルにつかまって、何とか途中で止まったらしい。
五合目を過ぎたあたりが、一番雪が滑った。
この時間で既に下ってくる人もいたが、やはり転んでいる。
自分も絶対に転ぶな〜、・・・と思いつつ、結局最後までアイゼンは使わなかった。
でも、本当は使った方がよかったのだろうと思う。
12本爪を使ってる人も結構いた。
程なく森林限界を超えて、一気に眺望が開ける。
甲斐駒、鋸岳の奥に八ヶ岳もくっきり。
そういえば、林道バスから鋸岳の“鹿の窓”が見えたけど、やっぱあれはすげえな!。
自分には想像できない領域である・・・(^_^;)。
森林限界を超えたら積雪量が減って、やっと滑らなくなったと思ったら、
今度は強風に悩まされる。
さっぶ〜い!。体感温度がぐっと下がる。
遠景に御嶽、乗鞍。
小仙丈ヶ岳に着くも、風でゆっくり休憩できない。
少し下ったところで、風をよけて小休憩。
眺望は、 “すばらし〜い!” ・・・ のひとこと。
全部見えるぞ。
小仙丈ヶ岳から、少し岩場を下るところがあって、ここが凍っていたらヤダな・・・という
ところも、全く問題なかった。
寒さと強風で、鼻水はジュルジュルである。
話が一気にそれるが、山に登ってるときって、“おなら”がよく出ないか?。
・・・というか、出るときは比較的快調なのだ。
逆に出ない日は、ガスで腹部が張って苦しくなる。
たぶん、ハアハア、ゼイゼイで、呑気してるからではないかと思うのだが・・・。
仙丈ヶ岳への稜線を歩きつつ、放屁は快調の証・・・と変な納得していると・・・(*^.^*)
仙丈ヶ岳山頂へ到着。
このときは誰もいなかった・・・、しばらく独占!。
満面の笑みと鼻水・・・(^^ゞ
山頂へ続く稜線。
鳳凰(オベリスクも)の向こうは、秩父山系の金峰方面。
槍穂方面へズーム。かすかに槍の穂先も見えている。
気持ちいいなあ・・・寒くなければ。
この山は、ホントいいわ!。
浅間山もズーム。 噴煙が白く見える。
風が強いのと、山頂に人が増えてきたこともあって、ここでは食事を摂らずに
小仙丈ヶ岳方面に戻る。
小仙丈カール。
小仙丈ヶ岳手前の、東側の斜面で風のあたらないところを探し大休憩。
昼食のおにきりを食べる。
風さえあたらなければ、ポカポカして結構暖かい。
至福の時である。
下りで森林限界の入ると、予想通りズルズル滑る。
アイゼンなしでダブルストックでバランスを保ちながら(危ういけど)、何とか降りる。
せっかく軽アイゼンを持ってきたのに、履かないのもなんだか・・・ってことで、
休憩しつつアイゼン装着して遊ぶ・・・これがいけなかったか?。
北沢峠に着いたのが13:15。
13:00のバスは出ている・・・これは知ってたんだけど。
え〜っと、次のバスはと、・・・げげっ、15:00。
まだ1時間30分以上かっ。
臨時便って出るよね、前も出てたし・・・って、登山者少ないじゃんか!。
バス停でしばらく待っていたが、寒くてかなわないので、長衛荘に入って
山菜そばで体を温める。
すると、14:15頃に臨時便が出るとの案内があった。 ラッキー!。
登山者が少ないシーズンは、バスの時間をしっかり確認すべし。
・・・これは教訓となった。