Guitar amp  なんちゃってChamp製作記 そのB                    2017.3.8   Katou@ 刈谷
<エンクロージャーの製作(Part1 木部)>
エンクロージャー(木部)
<  木部ほぼ完成状態のエンクロージャーとトランス群 >





ギターアンプ 
FENDER Tweed Champ



超!!!!有名なギター アンプです。

エ リック・クラプトンが数々の曲を
ツ イードチャンプ
で 録音しビッグヒットを生み出したことで
知られる小型アンプです
  
<外観上の特徴と対応>
   
【 オリジナルツイードチャンプの外観 】   ツイードチャンプのコーナーR
  ・ツイードチャンプの特徴は良く知られている通り薄黄色の厚く粗いツイード貼りと各コーナーの大きなR(R12.7)です。
   仕様向上・改善以外は完コピ目標ですから、この2点は絶対に外せません。

  ・ツイード生地は「ギャレットオーディオ」さんで純正品!⌒Y⌒!が販売されていることが分かりましたのでここから入手します。

  ・R加工は外Rだけなら手元の鉋とサンダーで行けますが、コントロール部の内Rは無理です。
   木工プロのN氏に相談したところ「パイン材ならトリマーで行ける、R12.7のビットはモノタローで格安なものが売られている」
   とアドバイスいただきました。 トリマーは友人から借用しビットはモノタローで購入することにします。
 友人からトリマーを借用しました。
初めて使ってみます(怖) 。
借用したトリマー
 ビットはモノタローで購入しました。
格安ですが超硬チップロー付けカッターです。
  購入したR12.7ビット

<材質の検討>
  ・エンクロージャーにはMDF材が良く用いられますが、可搬で室外持出しが予想されるギターアンプでは水濡れ懸念があり除外しました。
  ・合板は強度は高いですが、コーナーRの加工で欠けやむしれが発生し易く美しく加工できません。
  ・パイン材は加工性が良く軽量ですが、強度は前者に劣ります。
  ・可搬アンプなので多少の衝撃に耐える強度は必須ですが、板厚18mmであり小型の箱なのでパイン材でも十分と判断しました。
  ・枠板はホームセンターで販売されている1800×250×18tのラジアタパイン集成材を用いることにします。
  ・バッフル板を受ける部材は30×6tの無垢松材とし、バッフル板と背面板には5.5mmのベニア合板を用いることにしました。

<板材の切断>
  ・予め板取図を作成しておき、板を買ったホームセンターのパネルソーで切ってもらいました。
      箱構造及び寸法は製作記@中の図面通りです。
<板取図>
板取図
<切断してもらった板材>
木材
   余談 : 係の方に板取図を見せると「申し訳ないですが刃の端面が切断線になる様に作図してください」と言われました
   作成した板取図は刃(幅3mm)の中心が切断線となる様作図していましたが、パネルソーの現物を見ると板材の端から刃の端までの距離を
   スケール目盛で設定する構造になっていました。
   刃の中心で切断するには係の方が図中の数値を適宜1.5mm補正する必要があり、なるほど無理と分かりました。  
   その場で図中の数値を刃中心から刃端面に変更し無事切断して頂くことができました(汗)。

<枠板の組立>
  ・枠板の接合面に木工ボンドを塗りスコヤで直角を確認しながら旗金で押え接着します。
  接着完了した枠板  接着が完了した枠板(スピーカーは寸法比較用の25cm)

<箱の加工>
  ・前面斜面加工
   側板の前面は垂直では無く80°の斜面です。 これもチャンプの特徴です。
   ホームセンターでは斜め加工を受けてくれませんので鉋で削ることにします。
<鉋で斜面加工>
かんな加状況
<斜め加工完了!>
斜め加工部

  ・バッフル受け板の組込み加工
   バッフル受け板を嵌め込む溝をトリマーで加工し受け板を接着します。
   切削方向は必ずアップカットです。 ダウンカット方向では刃が食付きトリマーが走ってしまい危険です(怖)。
<受け板溝の加工>
受け板溝加工
<受け板の嵌込み・接着>
受け板組込み状況

  ・外周部R加工
   トリマーで外周部のR12.7を加工します。
   1パスでは反動が強くビビリが出るので切込みを3段階に分割し3パス加工しました。
   こちらも切削方向は勿論アップカットです、!ダウンカットは超危険!。
<外周R粗加工状況(1パス目)>
粗R加工
<外周R仕上がり状況(3パス目)>
外周部R加工完了状態

  ・コントロール部の切出し
  ・先ずφ25のマルチホルソーで2カ所穴開けし弓のこ刃で切抜きます。
<切欠き部をけがきます>
加工部けがき
<マルチホルソーで角R部を抜きます>
マルチホルソー
<角R部抜き完了状態>
穴開け状況
<切抜き完了状態>
切抜き完了

  ・コントロール部R加工
   トリマーでR12.7を加工します。 こちらも3パスで加工します。
   後面Rはトリマーが使えないのでヤスリで手仕上げします。
<トリマーによるR加工>
コントロール部のR加工
<手仕上げR加工>
角部R付け加工

  ・背面板取付け部材取付け
   18×21材を取付け木工加工完了です。 
   (バッフル板とアンプ本体取付け穴は追って加工します)
木工完了
  ・この後はいよいよツイード生地の貼付けとバッフル加工です。 ですが、その前にアンプ本体を進めることにします。

   < 製作記そ のCに続く >                                                   
            −次回はアンプ本体の製作Part1を予定しています−      
                                 
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