混ぜるな危険???
ウォーターコンデイショナーの意外。
20年ほど前は、ほんの僅かしか無かった「ウォーターコンディショナー」も、今では煩わしいほど多くの商品が発売され、どれを何にどう使っていいのか迷ってしまいます。また、何処から何処までがウォーターコンエィショナーなのかも、サッパリ判らないのではないでしょうか。
一番問題なのは、複数のウォーターコンディショナーの併用を迫られた時です。同一メーカーのモノなら、併用すると問題が生じる場合はたいてい警告が表示されていますし、されていなくても問い合わせればわかるるはずです。困るのは、それぞれのメーカーが異なる場合で、警告表示などは当然ありませんし、問い合わせても「他社製品についてはわかりません。」の答え。
基本的に、複数のコンディショナーを併用する場合は、メーカーを統一しておく方が賢明です。たいていの場合、相反する効果を要求する物でないかぎり、同一メーカー製であれば、併用可能な事が多いのです。
と、ここまでは、ちょっと詳しい人なら知っていて当たり前のコト。実は、製造メーカーも知らない「裏技」が存在するのです。すべてを紹介するのは無理ですから、一部を紹介しましょう。
その前に、ワケがワカラナイ「ウォーターコンディショナー」の分類をしておきましょう。
☆固形:吸着型
活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂などがあります。古くから水質浄化用の濾過材として使用されていますが、使い方によっては、水質そのもの調整することができるので、ウオーターコンディショナーと考えた方が用途が広がります。
☆液状:成分添加型
飼育水に不足している成分を添加、補給して水質を管理するタイプの物です。水草の液体肥料やピートエキス、ヨウ素化合物など、多くのウォーターコンディショナーがこのタイプに入ります。
☆中和型
液体、固体の両方があります。よく使うのは「塩素」の中和剤ですね。
☆緩衝型
液体、固体の両方があります。いわゆる「PH調整剤」や「硬度調整」がこれです。
☆化学分解型
「中和型」や「緩衝型」と似ていますが、たいていは「水中の汚れ」を分解する酵素が主原料で、「水換え不要!」とか書いてありますが、ウソです。完全に分解できる酵素を水槽に入れたら、魚が死んじゃいます。
☆微生物型
いわゆる「濾過バクテリア」ってヤツです。PSBもこの仲間ですね。
☆生化学反応型
これには2種類あります。生化学反応を利用して微生物や観賞魚の代謝を活性化させる物と、逆に、有害な微生物などの活性を抑える物があります。
☆その他
複合型の物や特殊な物もイッパイあるので書ききれません。
さて、ここからが裏技です。
「水槽をセットし直して、フィルターも新品。すぐに魚を入れたいが、濾過が立ち上がっていない。」時。
そうゆう時は、「ヨウ素化合物添加剤」と「生化学反応型」、「微生物型」X2を同時に使用します。
特に重要なのは、「微生物」で好気性バクテリアと高品質なPSBを使用してください。オススメは、「DR-7」と「たね水」です。使用開始直後から、飼育水が濁り始めますが、魚を入れても大丈夫です。2〜3日で透明になります。透明にならない時は飼育水を3分の1程換えてください。
「マツカサ病が出た!」時。
普通は直りません。軽症ならば、日本動物薬品の「グリーンFゴールド リキッド」で治療できますが、重症の場合は無理です。
ただ、チャンスはあります。「活性炭」の大量使用です。
え?そんなモノで「マツカサ病」が治るか!って??? それが治ることが多いんです。理由はヨク解らないんですが。
普通、60リットル(60cm標準水槽)の水槽で、活性炭は100gの物を1個か2個入れますよね。その、10倍から20倍を一度に水槽に放り込んでください。濾過槽には入りきれませんから、直接、水槽にです。活性炭を入れる前に飼育水を3分の2、換えてくださいね。
早ければ3日、遅くても1週間で結果がでます。それでも治らない時は、あきらめてください。
他にも沢山ありますが、この次にしましょう。
意外な使い方ができるのは、「添加型」、「微生物型」、「生化学反応型」が多いみたいです。