Q 金魚の水がスグ濁ってくるんだけど?
その1
これは、金魚に限らず非常に多い質問です。
「水」が濁る原因は大きく2つあります。
このページでは、「白く濁る」場合の対処方を紹介します。
飼育水が「白く濁る」のは、水中にエサの残りや、魚の糞に含まれる未消化物、魚の粘液が大量に浮遊している状態です。
殆どの場合、「濾過装置」が充分に働いていない事が多く、エサのやり過ぎも原因となります。
たいていは、水槽をセットして間もないか、濾過装置を洗ってしまった場合によく起こります。
このような時は、濾過装置はそのままで、少量(全体の1/4程度)の水換えを一日置きに行なえば1週間から10日で濁らなくなります。特別な事情が無い限り、エサは良質な物を控えめに与えましょう。
これは、濾過装置の濾過材に濾過バクテリアがまったくいなくなってしまうのが原因なので、培養された良質の濾過バクテリアを投入するのも有効です。
魚の粘膜が原因の場合は、飼育水の水質が魚に合っていないので、水質をチェックして修正することが必要になります。
もう一つ。
金魚の場合に限られますが。
春先、水温が18℃を超えると、金魚は産卵行動を起します。産卵の際、金魚のオスは大量の「精子」を水中に放出します。これは、どんな優秀な濾過装置も役には立ちません。金魚が産卵行動を起した後、水が白く濁ったら、躊躇せずに水槽の大掃除をして下さい。この場合だけ、例外的に、「水換え」「濾過槽の掃除」「砂利の洗浄」を同時に行ないます。金魚の精子(精液)は濾過槽のバクテリアを死滅させるほど強力で、しかも非常に腐敗が早いのです。放っておくと、親金魚が全滅してしまいますから注意が必要です。