麻雀戦術 

中級編 9.合わせ打ち

例題.
 

 例題は、上家の捨て牌で、同巡内での下家(自分)の手牌が、
  ツモ です。

 ここで、何を切りますか?
  

 他家三人に対して、もっとも安全な牌は、他家三人ともが切っている牌です。
 ですが、一人だけが切っている牌でも、安全牌はあります。
 それは、今切られたばかりの上家の捨て牌です。
 この牌を同じように続けて切れば、必ず通りますし、「ロン」と言われることはありません。

 自分の手牌をみてみますと、
 手役狙いとしては、そのまま、のツモ切りが良いのですが、
 暗刻スジに近い状態になっていますので、切りづらい状態になっています。

 例題の上家の捨て牌をみると、
 今、が切られたばかりなので、ここは、打とツモ切りをせずに、
 同じように、打とするのが好手です。

 このように、同じ牌を続けて切ることを「合わせ打ち」といいます。

 この場合、の危険度ですが、
 は、暗刻スジに近い状態。
 は、自分の手牌と上家の捨て牌から、が4枚確認出来るので、
 ノーチャンスの近い状態になってます。
 ですので、より、の方が、危険度が低いです。
 ここで、を合わせ打ちしなかったために、
 他の相手のテンパイに間に合って、ロン牌になることもあります。

 危険牌が通る内に、危険牌を合わせ打ちで、処理して行くのが最善です。

 ただ、いつも、上家に合わせ打ちができる訳ではありませんので、
 そういう時は、対面などの他家の打牌を合わせ打ちに利用します。
 (対面が捨てたに合わせて、を切ります。)
 ですが、対面の打牌に合わせて打つ場合、
 上家に対しては、山越し(手替わりがあった場合)になりますので、
 安全牌とはなりませんが、上家がツモ切りなら、安全牌として利用できます。
 上家が手牌を入れ替えた場合は、山越しロンに注意してください。
 

 応用として、スジ牌の合わせ打ちも有効です。

  南家の捨て牌

 ここで、東家の打牌が無事に通りました。
 南家のはツモ切りでしたので、今なら、が処理できます。
 南家は、を切っているので、待ちはありませんし、
 東家のも通ったので、待ちもないと考えられます。
 このように、スジ牌の合わせ打ちも得策です。
 スジ牌の場合、リャンメン待ちには安全が、
 リャンメン待ち以外の待ちには通りませんので、注意してください。

 上家以外の打牌、スジ牌の合わせ打ちを利用すれば、
 守備範囲が広がりますので、危険牌の処理がしやすくなります。

 でも、上家以外の打牌は、山越しの危険性がありますし、
 スジ牌は、リャンメン待ちだけ安全です。

 流局近くになり、ベタオリする場合は、
 山越しの危険性を確認しながら、合わせ打ちをして行ってください。
 特に、スジ牌は注意が必要なので、スジ牌ではなく現物を合わせ打った方が良いです。

 このように、合わせ打ちをして、危険牌を処理しながら、打ってみてください。


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