麻雀戦術 

中級編 10.牌の抑え

例題.
 

 例題は、下家の捨て牌で、上家(自分)の手牌が、
  ツモ です。

 ここから、何を切りますか?

 自分の手牌だけを考えれば、
 打として、筒子か索子のメンツを伸ばして行けば良いのですが、

 例題の下家の捨て牌を見てみると、万子の一色手模様です。
 このまま、打とする前に、考えてみましょう。

 打とした場合、
  
 下家に食われてしまう可能性が高いかつ、以外、入らない形になりますし、
 その後の万子ツモは、ツモ切り状態になってしまいます。

 このような状態になりますと、ツモ切りした万子は、下家に食われますので、
 下家に対して、「アガってください」といっているのと同じことになります。

 まだ、自分の手牌は、テンパイもしていないですし、勝負する形にもなっていないので、
 打とせず、万子を抑えて、打として、下家を封じ込めた方が得策です。

 打
                  ↓
 ツモ → 打
                  ↓
 ツモ → 打

 牌を抑えて行くのは、下家が一色手模様のときではなくても、

 東4局 北家
 

 この牌姿から、を切って、親にポンをされれば、
    
 親の連荘を防止しなければなりませんので、北家としては、苦しい立場になります。

 アガれる見通しが立っていない段階から、
 役牌は切り出さずに、を切って、役牌を抑えて行った方が良いです。

 このように、守りは、相手の待ち牌を読んで、振り込みを避けることだけではなく、
 相手の手牌を進行させて、アガられることを防ぐのも、守りです。

 相手の手を進めないように、考えながら、打ってみてください。


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