公開演奏曲目解説

1993年演奏会:
サークルの先輩N氏とのジョイントコンサートで、社会人になってから開いた唯一の本格的演奏会でした。
場所は宝塚市のベガホール、なかなかいいホール&弾きやすいスタインウェイDでした。
プログラムも紛失していて、日付すら分からないのですが、出し物は以下のとおり、第1部と第4部がN氏で、第2部と第3部(この間に休憩)が私でした。

ショパン作曲 ポロネーズ第2番
ショパン作曲 ワルツ第2番
ショパン作曲 マズルカ第2番
ショパン作曲 スケルツォ第2番
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バッハ作曲ラフマニノフ編曲
 無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番より
 「プレリュード」
スクリアービン作曲 詩曲 作品32の1
ショパン作曲     スケルツォ第4番
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スクリアービン作曲 ピアノソナタ第4番
スクリアービン作曲 ピアノソナタ第10番
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リスト作曲 ローレライ(第2稿)
リスト作曲 コンソレーション第2番
リスト作曲 コンソレーション第3番
リスト作曲 ハンガリー狂詩曲第12番

私の弾いた曲のうち、スクリアービンの3曲についてはここここに曲目解説があります。
「詩曲」は、ホロヴィッツをお手本にしていた割には全然似ていませんが、そういうことを抜きにすればまずまずと思ってます。ソナタ第4番は完璧には程遠いものの、プロにも弾けない難曲への精一杯のアプローチとして満足できる出来です。ソナタ第10番も満足すべき出来ですが、最後の方での客席雑音(私の関係者)が少し残念。

「プレリュード」の原曲はほぼメロディラインのみ、これにラフマニノフが巧妙な合いの手を加えた編曲です。バッハの古風な趣を残しつつ、時々半音の衝突を忍ばせています。どんどん速くなっていった演奏は、この日の出し物の中では最低ですが、やむを得ません。

スケルツォ第4番の曰く言いがたい弾き難さは、ピアノを弾けるというだけではピンと来ない=弾いてみるまで分からない=ところがあるのではないか、と思っています。こんな有名な曲ですから、生演奏ならともかく、素人演奏の音声データを公開してどうするの・・ですが、同日の演奏なのでついでに載せることにしました。

 

ドビュッシー作曲 管弦楽のための夜想曲より「祭」
独奏用編曲 ( by L. Boruika ) も2台ピアノ用編曲 ( by M. Ravel ) もCDを持っているのですが、これは珍しい連弾用編曲。1982年11月の演奏で、私が下を弾いていますが、演奏はほぼ完璧に近いです。独奏用を弾いたギレリスにも2台用を弾いたレヴィーン夫妻(「20世紀のピアニスト」シリーズに入っています)にも負けてないつもり。

コピー楽譜を紛失していましたが、編曲者は Samazeuilh サマズィーユだと判ったので20年ぶりに楽譜を購入しました。Editions Jobert から出版されており、カワイのネット通販の扱いがあったので、申し込んだら2日後に届きました。⇒
「管弦楽のための夜想曲」の全3曲が入っていそうに見える表紙ですが、「雲」と「祭」だけで一冊、購入価格は4600円(+送料)でした。

 

 

過去の週替わり公開 : (もし、もしも、リクエストがあればまた出せます・・・)

コープランド「ピアノ・ソナタ」
管理人と「ボレロ」連弾版もやった、同輩M氏の演奏、「ほのおに向かって」と同日の演奏です。決して有名ではないですが、むちゃくちゃかっこいい曲です。

ヤナーチェク「霧の中で」
1982年5月、管理人の同輩U氏の演奏です。曲目については何故かこんなところで取り上げています。これまた名演、4曲目のリズムの難所が譜面と不一致なのはご愛嬌です。

タレガ「アルハンブラの思い出」
管理人の先輩O氏の編曲・演奏、「祭」や「春の祭典」と同一の楽器・演奏会場とは思えないほどの、本物のギターのような音色を引き出した「名人芸」だったと思っています。

ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」
管理人の後輩のK氏とF氏の連弾です。

ストラヴィンスキー「春の祭典 第1部」
1982年11月 管理人の先輩のT氏とM’’氏の連弾(私は当日命じられた譜めくりを何とか遂行)。曲目解説はこちらにお願いしてしまいましょう。

ストラヴィンスキー「春の祭典 第2部」
第1部の1年後=1983年11月、管理人の同輩のS氏(ブランデンブルグ協奏曲第3番の下の演奏者)とK氏の連弾です。

バッハ=ゴドフスキ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番より「アダージョとフーガ」
1982年11月 管理人の先輩、先に公開した「酒女歌」を弾いたM'氏の演奏です。曲目解説はこちらにお願いしてしまいましょう。

バッハ=レーガー「ブランデンブルク協奏曲第3番」
1982年7月 管理人の同輩のO’さんとS氏の連弾(私は譜めくりで参加)。曲目解説はこちらにお願いしてしまいましょう。

バルトーク作曲 「戸外にて」
1982年5月 管理人の同輩のO氏の演奏です。曲は「太鼓と笛で」「バルカローレ」「ミュゼット」「夜の音楽」「狩り」の5曲からなる、バルトークのピアノ独奏曲の最高傑作で、演奏の方は状態の悪いピアノに軋む椅子にも関わらず、世界一の名演ではないか、と聴いた当時も今も思っています。

J.シュトラウス=ゴドフスキ「酒・女・歌」
1981年5月 管理人の先輩のM’氏の演奏です。曲目解説はこちらにお願いしてしまいましょう。

スクリアービン作曲 ピアノソナタ第9番「黒ミサ」
1983年1月の演奏です。ここに曲目解説があります。演奏の出来は他のスクリアービン演奏よりさらに大きく落ちます。実演奏時間6分15秒はホロヴィッツRCA盤よりなお短く、当然のことながら全然弾けてませんが、これでも3通りある管理人の録音の中では一番マシだったりしたのでした。

ラヴェル作曲ラヴェル編曲「ボレロ」(ピアノ連弾への編曲)
速くなっていくのは避けられそうもないので、最初から同音連打の限界速度で弾こうとしたのが、結局どうにも弾けない狂気じみたテンポまで上がった、というシロモノで、全曲を何と10分半!と、テンポはラヴェルの指示からはかけ離れています。「ボレロ」は本来テンポ72位の舞曲なのだけれど、あえてラヴェルが自分の「ボレロ」に48を指定したのだそうな。だから、普通耳にする「ラヴェルのボレロ」の1.5倍の速さで弾いても、それは本家帰りとして正当化されうる・・・・とか弾く前から自己弁護をしていたことを覚えています。
昔、とある「ボレロ」のレコードの解説に、「同じメロディの繰り返しを楽器を変えていくことによって変化をつけている曲なので、この曲をピアノに編曲しようとは誰も考えないだろう」みたいな文章があったのですが、誰もどころか、当の作曲者本人が編曲しているのです(と、演奏前の口上でも説明しました)。ピアノ編曲でも段々音が増えているのは分かると思います。それが十分な「色」を与えていると思うかどうかは、受け手次第でしょう。

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