19.道樹山・大谷山・弥勒山( どうじゅさん・おおたにやま・みろくやま)(2014.11.08)   参考サイトはこちら他多数

 

東海自然歩道・愛知コース歩きの5回目になります。テント泊3回目です。

 

1.計画と変更

日の短い秋に歩けそうなテント泊コースの中で最後に残したのが、善師野⇒定光寺のコースです。東海自然歩道区間で40kmを超えるハードなコースだった前回のことを思えば、このコースは約30km、テント泊デビューコースと当初考えていた比較的「易しい」コースです。コース割りを検討した際に、ここでテント設営を初体験する前提で一日目には距離もアップダウンも特に少ない区間を充てていました。家内にコースタイムなどを詳しく説明した上で、(週間天気予報で土日とも大丈夫そうなことを言っていた)1週間前には早々に「八曽モミの木キャンプ場」に予約も入れました。準備は万端整えていたのですが・・・

天気予報が(土曜日はともかく)日曜に対してどんどん弱気に転じてしまいました。風は吹きそうになく雨も(私の目には)そんなに降りそうにない予想天気図だったので、そのまま行ってしまおうか、と考えていたのですが、前日の夜に家内が、「逆向きに歩くことにして雨が降るかもしれない二日目を短くしたら?」と言ってきました。東海自然歩道愛知県コース歩きを北西から南東への向きで揃えようとしていた私には、「昭和の森」をショートカットしたことの10倍はショッキングな提案だったのですが、

「パパ一人のこだわりならパパの好きにすればいいけれど、家族の安全の話だから。」
「どうしても行きたくなったら、また行ったらいいじゃない。」

と、殺し文句二連発で説得されてしまいました。

定光寺⇒善師野で歩くとなると、初日のコースタイムが推定7時間です。キャンプ場の受付が午後5時までで、善師野から行くのであれば全く心配なかったのですが、定光寺からだと油断出来ません。出発の電車も、昼食もコンロを使わず弁当で済ませるのも、前回と同じにすることにしました。前回と同じく9時前に定光寺駅を出発して、弁当も20分程度で済ませて、ちゃんと7時間で歩ければキャンプ場到着が午後4時頃になりますが、前回初日のように調子が上がらないようだと余裕がないのです。

 

2.犬の世話

6時過ぎに起床、家内には弁当の用意をしてもらう一方で7時前から犬を散歩させ、7時半出発、散歩を省略しない限りこれが精一杯です(以上2週間前と同文)。2日目の昼過ぎには戻れる予定ですから、宙吊りの自動給餌器が犬の夕食と朝食の面倒をみることになります。

S字フックを付けた白い紐は両側の樋の縦管に付けっぱなしです。普段は目障りにならないようS字フックを磁石でシャッターの戸袋(?)の上の方に止めておき、いざという時にはすぐ降ろせるようにしていました。出発直前に餌をセットした給餌器を吊るした状態が右の画像です。写っていませんが、軒下のウッドデッキ上には畳んだバスタオルを粒餌の着弾地点に敷きました。

 

3.出発

東海道線から中央線に乗り換える金山駅のホーム上で通過する特急「しなの」を見送って(下左)から、次の普通電車に乗り込んだ、のも2週間前と同じなのですが、今回はやたらと登山靴にザック姿の人が多いのです。途中の車内放送でJR東海主催の「さわやかウォーキング」が定光寺起点で催されていることを初めて知りました。定光寺駅のホームに降りて見えた光景(下右)は、定光寺駅開闢以来最高の人混みだったのではないかと思われるものでした。
 
普段は完全無人駅の定光寺駅ですが、ホーム上では「黄色い線の内側を歩いてください」、出口では「切符は袋の中に入れてください、ICカードは左の機械にタッチしてください」と連呼する係員が各一名配置されていました。

駅を出てすぐの城嶺橋(下)に着いたのも2週間前と同じ8:49。前回はこの橋を渡るところから東海自然歩道歩きを始めましたが、今回はこの橋の前を南に歩くところからが東海自然歩道になります。
 
「さわやかウォーキング」の大集団は城嶺橋を渡って行ったので、この橋から離れると一気に静かになりました。

川沿いに少し歩いてから、西側の山に登り始めます。その一番手前でくぐる陸橋が「多分昔の中央線の跡だと思うよ」と言ったら早速「行ってみたい」になりました。家内は「危なそうだから」と自重したので崖を登ったのは男3人です。登り始めてみると、ザックに振られるのが結構気になりました。「三ツ瀬明神山をこのザックの重さでキチンと歩けるか?」と想像してみると多少の不安は残ります。さて、

5m程登ってみると、左に見える陸橋の上はアスファルト舗装になっていました(下左)が、右に見えるトンネルの作りは明らかに単線トンネルです(下右、8:55)。廃線跡が遊歩道になっているようでした。
 

自然歩道に戻って、廃線跡のすぐ上の現行の中央線をくぐり、「玉野園地」に登って行くのですが、その道が地図上で錯綜していて、どの道を登ったのかは定かではありません。特段何もない「玉野園地」から更にごく普通の山道で一山越えると、最初のチェックポイント「外之原」に10:00に到着です。城嶺橋からのコースタイム1:10に対し、1:11ですが、廃線跡で遊んでいた分を差し引けば多少なりとも「勝って」いるので、2週間前に比べると全員調子が良いようです。この間、年配の女性一人に抜かれて、年配の男性一人を抜いただけだったように思います。

「外之原」でほんの少し舗装道路を歩いてすぐ階段から山道に入っていきます。ここから春日井市と多治見市の市境、即ち、愛知県と岐阜県の県境になります。木漏れ日の射す尾根道の雰囲気は中々のものです(下左)。10:28に面白い道標(下右)がありました。道樹山まで50分とあるのを手書きで1:20に修正しています。後でチェックするために画像に残しました。
 

山道で一度380mまで標高を上げてから、県境を一旦離れて愛知県側に降り、舗装道路でダラダラと登り直すと次のチェックポイント「桧峠」(下左)です。ここで11:03、「外之原」からのコースタイム1:00に対し1:03ですから、まずまず問題ありません。
 
「桧峠」から鉄製階段を登っていくと、その先には延々と続く丸太の階段(上右)が見えます。大した傾斜ではない、とも言えるのですが、見た目で精神的ダメージが来そうな構図でした。丸太の階段の先にはさらに鉄製階段があって、それを登りきると比較的穏やかな稜線の道になりました。

道樹山山頂(429m)には11:34に到着(下左)。愛知県コースタイムが「桧峠」から0:30に対して0:31で、やはりまずまず問題ありません。(その場では気にしていませんでしたが、)「道樹山まで50分」の道標からは1:06で歩いているので、修正案の1:20との丁度中間だったようです。外之原からはトレールランニングの方等と、ちらほらすれ違っていたのですが、道樹山山頂は弁当を広げる場所に窮するような人混みでした。「子供会」でハイキングを催したのだろう、というのが子供会役員経験者の家内の見立てです。春日井側から登るとかなり簡単に登れるようで、小学校低学年や未就学児童と思しき子供達が元気を余らせていました。我々もここで素早く昼食、11:50には出発しました。大集団もほぼ同時に春日井側に出発するところでした(下右)。
 

ここから「春日井三山」の縦走になります。それ程下らないので(3回前の棚山−鳳来寺山の縦走とは比較にもならない位に)楽です。大谷山(下左、425m)には12:05到着、子供が変な顔をしているのは、日光の直射を受けているからです。ここは素通りされる山頂のようで、昼食を取る人が居ない一方で、我々が居たわずかな時間でも何人か通過していきました。
 
外之原から東海自然歩道は殆ど県境を進んでいるのですが、どうやら道の真ん中にある杭が県境の印らしいと気づいてから、子供達は積極的に杭をまたいで歩いていました(上右)。

春日井市最高峰の弥勒山(436m)には12:28到着、ここも道樹山に次いで混雑していました。霞んでいましたが、展望台から当日の目的地近くの入鹿池の一部が見えました(下右、画像の中央左、ゴルフ場の奥に見える水面)。
 

弥勒山からは内津峠に向かって下り基調となります。大型ダンプも行き交う舗装道路に合流(13:08)してからは、「自然歩道」にはいささかそぐわない廃棄物最終処分場を横目に見ながら(13:12)、さらに下り、そして車道がヘアピンカーブになっているところを螺旋階段風で短絡する「壁」に至ります(下左右、13:15)。遠目には螺旋階段に見えますが、実は「ストレート階段+踊り場」です。「壁」は処分場の土止めの壁なのでしょう。
 

舗装道路を下りたところが内津峠で、13:20着、道樹山からのコースタイム1:20に対し1:30かかっていますが、まだ余裕あります。峠とは言いながら、東海自然歩道は県境から愛知県側に外れたところを通っていて、見えるのは国道19号線がトンネルに入る風景(下左)だけ、そんなに素敵な景色ではありません。
 

内津峠から国道と並行する道を少し歩いてから、狭い舗装道路の単調な坂道に入ります。こういう道になると子供達のペースが一気に落ちます。50mほど登ってようやく山道に復帰して一山超えると中央自動車道が見えてきて、これを陸橋で越えます(下左、13:44)。
 
県境の山道は舗装道路に合流し、そこからしばらく岐阜県側に工場が並ぶ、やや無粋な道が続きますが、そのうちに未舗装道路に変わります。ほぼ並走する中央自動車道を走る車の音がかすかに響く区間ですが、1/25000の地図での黄色=県道=から想像できる範囲を超えて細い道でした。凹んでいてぬかるんでいる箇所には轍が残っているので、車は一応通っているらしいですが、ほぼ山道に準じます(上右、14:32)。帰宅後調べてみたら、wikiに説明がありました。

「県道」はそのうち県境から離れて愛知県内に入って行きます。次に自然歩道が「県道」から右に逸れて(14:47)、更に北に少し進んだところが、小牧市と犬山市の市境になります(下左、14:49)。愛知県の地図だとチェックポイントの「小牧市」が前者であるように見えるのですが、そうだとすると、内津峠からのコースタイム1:30に対し1:27ですから、いいペースです。「八曽モミの木キャンプ場」は、ここから1:30くらいと見ていましたから、17:00には十分間に合いそう、と思えるようになってきました。
 
この後、やや単調な道が続いた後、川に向かって大きく下る道になります。下る途中で鋭く左に折り返す角があったので、これが地図上で一つだけ見えている角だと考え、随分早く丸山橋に着けそうだ、と喜んだのですが、どうも様子が違い、大分進んでからもう一つ角が現れました。結局、丸山橋(上右)に着いたのは15:34で、小牧・犬山市境の道標に書いてあった(と記憶している)通りの所要時間0:45となりました。

この先は五条川沿いを下る道になり、目立った登りは現れなくなります。丸山橋を渡ってすぐの場所も元々キャンプ場だったようですが、現在は機能していないようです。この辺りから、受付だけでも先に済ませられるように私が先行して歩きました。

16:00丁度にキャンプ場から携帯(普段のハイキングに携帯は持ち歩きませんが、予約の時に当日連絡の取れる番号を求められたので今回は持っていました)に問い合わせが入ったので、あと10分くらいだと思う、と答えましたが、16:05には到着しました。受付等をしている間に他3人も追いつきました(下左、16:08に家内が撮影)。
 
他に二組泊まっていて、受付に近い方のバンガローに一組いるので、奥の方に張ってほしい、とのことだったので 、一番奥のスペースにテントを張ることにしました。すぐ後ろのイチョウがきれいに色づいていました(上右、16:17)。

キャンプ場内に車が入っていたのを子供が不思議がっていたので、「オートキャンプだと、キャンプ場まで車で来て、バーベキューして、テントやバンガローで寝るんだよ」 と説明すると、二人とも 「何それ、全然歩かないの? つまんない。」 との感想でした。説明者の主観が色濃く反映された説明をしてしまったようでした。

前回は、寝る際に頭が微妙に低いのが気になったので、今回はよく傾斜を見て、掘り出せそうもない石が飛び出しているところも避けて、テント設営開始です。やりたがりの子供二人に、ポールを一本ずつ、伸ばすところからスリーブに通して(下左、16:23)本体の穴に差し込むところまで、やらせました。
 
本体が立つと子供は済んだ気になって河原に遊びに行ったので、ペグ打ちはパパの仕事です。手で押すくらいでは全然入りませんが石を持って打ち込むと着実に入るあたりは、キャンプ場としての整地の成果なのでしょう。結露対策にフライシート中央も思い切り引っ張って、16:55に完成(上右)。テント泊3回目にして初めて完成の姿をデジカメに収められました。

テントが立ったら食事の用意、屋根付きテーブルサイトが使えるので快適です。今回のメニューはビーフシチューとご飯です。3人のご飯は普通のアルファ化米の白米ですが、私の分だけは、勤務先が非常食として備蓄していたのを消費期限が近くなって放出した、梅干し風味のご飯です。放出から更に何年か経ってますから消費期限は大分前に過ぎています。

アルファ化米の分とシチューの分とを合わせて1.5Lの水を沸かし、アルファ化米をふやかすのと並行して、炒めた上で持参していたシチューの具とルーとを残りの湯で煮込みます(右、17:27)。今回はシチューの出来上がりをご飯の出来上がりとほぼ同時にできました。手作りシチューは勿論のこと、消費期限切れの梅干し風味ご飯も美味しく頂けました。

前回はテント設営と食事の準備とで慌ただしく寒さも感じなかったので半袖で通してしまいましたが、同じような気温であっても余裕をもってゆるゆると順番に作業していくには少々寒く、全員長袖のフリースを羽織りました。 食事中に周りはどんどん暗くなったのですが、キャンプ場には照明があるのに少々感動、容器の底は十分見えます。人数分揃えたヘッドライトでしたが、無駄な点灯は控えさせました。

食後はナベと食器を洗ってから(洗えることにも大感動、勿論洗う前にパンでぬぐって最大限に回収しています)、すぐにテントに入りました。家内は長袖Tシャツでシュラフにもぐってましたが、私は半袖でシュラフに脚だけ入れてちょうどいい位でした。初めて「水切り」の石が跳ねた、と喜んでいた子供達はすぐ寝入ってしまいました。

20.入鹿池につづきます。。。。。

 

11月8日/9日の全歩行コース(クリックで拡大)
赤:東海自然歩道区間、緑:その他区間(最後の善師野駅までの区間)

・東海自然歩道区間の30.6kmを歩きました。

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