1.旅行計画

今年は私が勤続ウン周年になるので、有給休暇の他に連続5日の休みを取ることが出来ます。家族でどこに行こうか、となりました。東北旅行という案も出ましたが、各観光地の間を車で長距離移動することになるのもどうかなぁ、と考えておりました。

というところで、「トワイライトエクスプレスで行く北海道」というツアーの広告を目にしました。私が漠然と一度乗りたいと思っていた寝台列車です。関西出身で学生時代を北海道で過ごした家内もこの列車は知っていました。「銀河」「きたぐに」(どちらも急行だ・・)を始め多分10回以上寝台列車に乗っている私は言うまでも無く、その昔に秋田から大阪まで「日本海」に乗った家内も寝台列車に悪印象は無い(ずっと寝て過ごせたらしい)ので、これにしようか、となりました。

トワイライトエクスプレスについては、インターネット上で詳しく紹介しているサイトが多数ありますが、
ここはJR西日本による公式頁、特にムービーが楽しく、夢が膨らみます。
個々の個室については、ここが写真豊富。
全部の個室を尽くしてはいませんが、ここの画像も分かりやすいです。

しかし、「その」ツアーそのものは、小さい子供連れで参加するには、ちょっといただけません。

「その」ツアーの旅程

ひとりごと

1日目
名古屋→(新幹線)→京都→(トワイライト)→車中泊
大阪から乗るんじゃないんだ・・・
2日目
函館(市内観光・昼食)→(特急北斗)→登別温泉(宿泊)
函館で下車って・・・(絶句)
3日目
登別温泉→桂沢湖→三段の滝→新富良野プリンスホテル
(昼食)→フラワーランドかみふらの→丘のまち美瑛めぐり
(車窓)→旭山動物園→札幌または定山渓温泉(宿泊)
とんでもない大移動(500km?)。動物園に
行くだけで一日仕事と相場が決まっているのに。
後述する道内3泊の私たちの旅行で回った
範囲をこの一日だけで上回っています。
4日目
札幌または定山渓温泉→小樽市内散策→サッポロビール園
(昼食)→札幌市内観光→新千歳空港→中部国際空港
帰りが遅くなるのがしんどいけれど、
前日に比べれば余程ましか。
*絶句の内容を補足しますと、
  時刻表に載っているトワイライトエクスプレスだと函館は停車はおろか、通過すらしないのです。
  トワイライトを函館で降りたなんて、知っている人には馬鹿にされそう、と考えてしまうのです。
  誕生時には団体専用列車だったのだから、こちらの方が本家だという言い方も出来ましょうが、
  定期列車に準ずる列車になって久しいのですから大阪⇔札幌に全部乗ってこそ、と思うのです。

トワイライトエクスプレスに乗る他のツアーもいくつか見てみましたが、ツアーに参加する限り、幼児連れには厳しい強行軍になるのは避けられなさそうです。そこで、行きをトワイライトエクスプレス、帰りを旭川空港から中部国際空港の飛行機として、宿も個々に予約することにしました。

 

 

2.切符取得

しかし、この段階では、トワイライトエクスプレスの予約について何も分かっていなかったのです。展望スイートはともかく、B個室なら普通に取れるのだろう、と。

盆休みとは少し離れていて、北海道がまだ寒くならず、トワイライトエクスプレスの運転日で、ということで第1希望を8月27日と決めたのですが、切符を買いに行ったのが7月30日、後で振り返ればとんでもなく出遅れています。最寄駅の窓口で聞いてみると、「トワイライト?ここからじゃまず取れないよ」とのこと。調べてもらいましたが満席です。その日に名古屋に行く用があったので(もしかしたら最寄駅では発券機の操作ミスがあったかもしれない、なんてことも考えて)、名古屋駅でも調べてもらいましたが、A個室もB個室も、24日、27日、29日全て満席だというのです。

次の候補日は8月31日、その1ヶ月前になる7月31日は日曜日です。時刻表で調べると、発券開始は1ヶ月前の午前10時です。10時ちょうどに発券機を操作してもらえれば入手の可能性が高くなるのではないか、と考えました。鉄道ファンの間で「10時ジャスト打ち」と称される方法に思い至ったわけです。そこで、31日の9時50分に再び最寄駅を訪れました。こちらの希望は理解してもらえましたが、「JR西日本の列車だからかどうか知らないけれど、それだけやってもなかなか取れないよ・・やってみるけどね」とのこと。

10時前に必要事項を全部入力し、最後の送信ボタンを10時に押すのです。入力の際に「B個室ってシングルツインだっけ・・・」と言っていたあたりで一抹の不安は感じたのですが、こちらも不勉強で生返事しか出来ません。入力間違いがないかどうか出発日だけ29日にして送信し、「満席」と返ってくるのを確認し、10時を待ちます。「10時ジャスト打ち」では、NTT時報サービスに合わせて入力するのが実は常識らしいのですが、最寄駅の駅員さんは駅の時計を見ながら10時にエイッと最後のボタンを・・・・

「あ、ダメでした。。。あ、29日のままだった!。。。31日にして、、、取れました!!!」

・・・・何とも危なっかしかったのですが、この切符↑が取れました。

これで旅行計画は一気に具体化し、その日の「ひかり・こだま自由席用早特きっぷ」を購入する他、帰りの飛行機、途中の宿、レンタカーを家内が選定してインターネット予約を済ませました。

トワイライトエクスプレスでの夕食は、食堂車でのフランス料理ディナー12,000円也が有名ですが、勇者一匹を連れていては不可能です。代わりに自分の席で食べられる、特製豪華弁当を頼みました。そこで時刻表を見て少しびっくり。弁当の予約券は、「JR北海道、JR東日本、JR西日本、JR九州のみどりの窓口と旅行センター及び主な旅行会社で発売します。」・・・トワイライトの通過するJR3社は当然として、何故JR九州が買えてJR東海で買えない??? 金山のJR東海ツアーズで購入できましたが、どうも普通の書式とは全然違う「予約券」だったようです。

↑その予約券。ぼかしてますが、名前入りでした。

 

 

3.個室グレートアップへ

しかし切符が取れてしまってから落ち着いてよく見てみると・・・。

切符購入の際にこちらが「B個室」と依頼した時に頭にあったのは、参考にした「その」ツアーのパンフレットの写真にあった2人用個室「ツイン」だったのでした。ところが取れた切符は御覧のように、1人用個室「シングルツイン」で補助寝台も使って2人使用するというものになっています。「ツイン」と「シングルツイン」がどう違うのか、トワイライトエクスプレスを解説したサイトを探し回ったのはそれからです・・・私自身も順番が間違っていた、と思っています。

「シングルツイン」の構造をようやく理解しました(別頁にてご紹介しています)。8時間くらいの乗車で寝るだけなら何の問題も無いでしょうが、21時間乗車だと寝つづけるわけには行かず、そうなると狭さ加減が気になります。しかし部屋の詳細寸法が分かりません(今も知りません)。ちゃんと「ツイン」で取ってくれたら良かったのに、とも思いましたが、「ツイン」で申し込んでいたら、売り出しの前から団体ツアーに全室押さえられていて取れなかった可能性が高かったのだろう、と思い直しました・・・・団体ツアーは「ツイン」を看板にして客寄せする一方で、「シングルツイン」の方は通常利用しないようなので。

また、当初「A個室」を申し込まなかったのにも訳があります。一つには人気が高くて容易には取れないだろうと思っていたこと(これは事実)、もう一つは参考にしたツアーで、A個室「スイート」「ロイヤル」を利用するコースは「子供・幼児は参加できません」としてあるので、我が子のような勇者が乗り込んではいけないような、お高級な部屋だと思い込んでいたこと、によります。しかし、ネット上にて、我が子と大差ない子供連れで「スイート」に乗った乗車記を見つけました。どうやら参考にしたツアーでは、A個室での参加の場合、食堂車でのフランス料理フルコースがセットになっているので、子供・幼児の設定が出来ない、ということのようです。

子連れの長時間の旅なので、部屋にトイレとシャワーがあるのは断然いい、と家内も言います。「シングルツイン」のままでも仕方ないとはいいながら、第1希望は「ロイヤル」、もし空きがあるなら「スイート」を奮発してもいい、どちらも駄目でもできるだけ「ツイン」にはしよう、ということになりました。

ここで、「乗車変更」「払い戻し」について説明しましょう。「シングルツイン」を持っていて上位の部屋に空きがある場合、発車前の何時でも、但し一度だけ「乗車変更」できます。「乗車変更」の場合は差額を支払うだけです。「シングルツイン」を「ツイン」に「乗車変更」して、その後「ロイヤル」の空きが出た場合には、二度目の乗車変更はできませんから、「払い戻し」した上で買い直すことになります。「払い戻し」の手数料は乗車前々日までは320円ですが、前日と当日は寝台料金の30%、「ツイン」の場合は約5000円になってしまいます。早い段階で「ツイン」の空きを見つけていて、しかし直前まで「ロイヤル」「スイート」を狙いたい、のであれば、「ツイン」を見つけた時点で手数料を払ってでも「シングルツイン」を払い戻して、「ツイン」を新規購入の形で入手しておくのが安全になります。

ということを踏まえて、
・「スイート」があるときは「スイート」に乗車変更、
・「スイート」が無くて「ロイヤル」があれば「ロイヤル」に乗車変更、
  ←「スイート」が万一後で出ても見送る
・「ツイン」だけがあれば「シングルツイン」を払い戻して新規購入、
  ←「ロイヤル」のキャンセルが出るのを当日まで粘り強く待つ
と細かく決めました。

「シングルツイン」入手の翌週に空きを調べてもらった際には全て満席でしたが、21日に家族で名古屋に出たついでに私一人で窓口に出向いて調べてもらうと・・・・スイートは埋まってましたが、「あ、ありますね、ロイヤル」。スイートにわずかな未練を残しつつも、取り決めどおり「これで打ち止め」の「乗車変更」を申し込みました。待ち合わせ場所で黙って変更後の切符を見せると・・・・家内も驚くやら喜ぶやら。

大阪→札幌の「シングルツイン」を乗車変更(右上に「乗変」の印字あり)したのに、何故か新大阪発に切り替わっていて少しケチが付いたきらいもありますが、大阪から乗車することに問題はありません。この切符の取得により、この上なく幸せな気分で旅行開始を待ち受けることができました。

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