愛知県碧南市 いたずら心なのか 思いやりか 天満神社の狛犬にマスクが

碧南で悟る 空即是色の世界

風邪をひいた狛犬

鷲塚「天満神社」の手水舎に驚愕の存在 「マスク」をした狛犬がいる…

白いマスクをかけた狛犬

<ある日、鷲塚の「天満神社」にマスクをした狛犬が現れる。これは一体、誰が何の目的のために? イタズラなのか、はたまた芸術なのか、それとも思いやりなのか…錯綜する推理。凄い形相で睨む狛犬に畏怖の気持ち。近年、見かける現象は流行なのか> 「この罰当たりが!」と思わず戒める行為を発見した。鷲塚の「天満神社」境内にある手水舎に一体の狛犬がいる。その狛犬の顔面に白く大きなマスクがかけられていた。 口を隠して大きく目を剥いた形相に、思わずギョッとする。口を隠す姿というのは、見る者に何らかの威圧感を与えてしまうものだ。 このマスクをした狛犬は、誰かのイタズラなのだろうか、それとも芸術的なパフォーマンスか、とも推測するが、何にせよ、あまり好ましい事ではない。 でもこの行為を責めたら、「お地蔵さんだって、サイケデリックな帽子被っているだろがッ!」と反論されそうだ。 他にも新川「千福ポケット広場」では、彫刻の猫に帽子、サックス奏者にマフラーがされていた事があった。 これはひょっとして私だけが知らない流行なのか。

ヘボト自画像ヘボトの「有相無相(うそうむそう)」

ユニークな姿の狛犬

「天満神社の狛犬は個性ある」

鷲塚「天満神社」には、風変わりな狛犬がいる。ごく平凡な装いの狛犬が一対、目に留まるが、問題の狛犬はその後ろ、拝殿前に鎮座している。 いかにも素人が手で彫った感のある外見に思わずニヤリとしてしまう。彫りが甘いというか、デッサン不足、バランスがちょっとヘンといった方が良いか…。新しそうと思いきや、なんとこの狛犬は天保の時代に制作されたものという。 ということは、明治4年(1871)の「鷲塚騒動」を知っていることになる。暴徒と化した農民の怒声や罵声も、ここから聞いていただろう。 小雨降るあの日の夜、その数2000という暴徒が一斉に「藤岡薫」に襲いかかり、竹槍でメッタ刺しにされたという惨劇に人間の業を感じたことかもしれない。 そう思うとこの狛犬の不格好な姿にも感慨深くなる。

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