愛知県碧南市 大浜の堀川沿いに喜び たわわに実った「黄色い実」を見守る

碧南で悟る 空即是色の世界

黄色い実 (きいろいみ)

昔懐かしい貝殻道を行けば いつ落ちてくるかと「黄色い実」を見上げる日々

黒壁沿いに黄色い実がなる

<四季を通じていつも存在する?そんな不思議な黄色い実を見て思う。大浜堀川沿い、黒壁の蔵が建ち並ぶ通りに見つけた愉しみ。往時の港町「大浜」が息づく貝殻の道を懐かしみ、見上げる青空に実の黄色がコントラスト良く映える> 寛永5年(1628)に大浜村の名主「石川八郎右衛門」によって開削された堀川。左岸を歩けば、海運で栄えた歴史を伝える黒壁の蔵が建ち並ぶ。「賑わい横丁」と呼ばれた路地を行けば、昔ながらの和菓子屋さんが店を開ける。古風な作業場の裏には、一本の木が見えた。 木の下には往時、石垣に使ったであろう石の群が転がる。そして奥には、もはや誰も通らなくなった、幅1メートルもない小径が南に続いている。 舗装されているでもなく、ところどころ貝殻の破片が散乱する懐かしの「貝殻道」。アスファルトが普及する以前は、”泥濘に成らぬようにと貝殻を撒く”道がどこでも見られたものだった。 黒壁に貝殻の道、そして黄色い実…海運栄え、海と共に生きていた古き良き大浜の姿が、ここにだけ少しだけ残っていると嬉しくなる。 大浜の匂いを感じたければ、この黄色い実の下に来るといい。きっと懐かしい気持ちになれるはず。

ヘボト自画像ヘボトの「有相無相(うそうむそう)」

側溝の編み目から覗く葉っぱ

「排水溝の下で」

大浜の堀川左岸にある「賑わい横丁」と「蓮如街道」という西端へ向かう道を繋ぐ橋が「堀川橋」。 昭和53年(1978)まで木製の太鼓橋だったこともあり、その美しき情景を記憶する人も多い。 現在も古き良き大浜の情景を今に伝え、観光する人々にも人気の場所となっている。 その堀川橋で繋ぎ目にある排水溝を覗き込んでみた。暗闇から空を見上げる植物がいるのを確認。 檻のような排水溝のフタから、ジッと外の世界への機会をうかがっている。何度か外へ出る事を試したのか、 葉っぱの先端は千切れたように欠損している。下は根も張らぬコンクリートの障壁。1日の内で太陽が真上に来た時しか 日の光を浴びられない条件で良く育ったものだ。こんな悪条件の中にも必死に生き、諦めない姿に人は何を学ぶのか。 与えられた環境を愚痴ることも嘆くことなく、「今を精一杯生きる」人に私はなりたい。

< text • photo by heboto >


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