愛知県碧南市 大規模資本に負けないぞ 「新川の商店街」を必ず復活させる

碧南市新川西部地区へようこそ!

新川の商店街 (しんかわのしょうてんがい)

個性ある店の数々に面白い発見の連続 訪れてわかる商店街の愉しみ

北へとのびる商店街

<緩やかな坂沿いに並ぶ約35軒の店。昭和40年代にピークを迎えたまま、時は止まった。碧南銀座商店街の店々には、どこか懐かしさを憶えるものばかり。大資本が仕掛ける消費のスパイラルから抜け出したい私がいる> 新川橋を越えて始まり、新川小学校正門南まで約35軒の店舗が並ぶ「碧南銀座商店街」。 新川地区にある7つの商店街のうち、最も栄えている。 とはいえ、大資本の店舗が儲かり、個人商店は存続の危機に瀕する昨今、この碧南銀座商店街もまたしかり。 昭和40年代をピークに客足は衰退の一途をたどる。それゆえに以降、大規模な投資が行われず、賑やかし頃の風情を残した店が今でも営業を続けることとなった。 これが碧南銀座商店街の魅力である。書店『文化堂』に懐かしい本の匂い。栗蒸羊羹『海月堂』は昭和そのもの。店先に古いミシンある『石川ミシン商会』からはカチカチと修理する音。瓦葺きの低い軒先『日本屋』では誰しもが子供に戻る。 古代餅とは何か?『辰巳屋』が気になる。新川橋の辺にある『常連』からは美味しい酢豚の匂い。 まだまだ面白い店がある。この碧南銀座商店街を訪れたならば、新たな楽しさがきっと見つかる。

食堂のディスプレイ

<新川町駅からの通りは寂しい限り…。永楽町商店街の灯火は消えてしまったのか? 南に一本入った場所に見つける昭和の暖かさ。合理化ばかりが優先される平成の時代、永楽町商店街は今も生きている> 名古屋鉄道の三河線・新川町駅周辺には4つの商店街が存在する。大浜街道にある新川本町商店街、その東に並行する碧南銀座商店街、北にのびる上銀座商店街、新川町駅から西へ向かう永楽町商店街である。 新川町駅前のゲートが示すように本来の駅前通は「永楽町商店街」である。しかしながら大型ショッピングセンターの撤退、平成4年(1992)新川町駅の無人化、金融機関の移転が相次ぎ、空き地目立つ寂しい通りとなる。 永楽町商店街は消滅してしまったのか?歌声がどこからか聞こえてくる。その声に誘われて南へと足を向ける。 精肉店のオレンジ光、よい匂いの香る化粧品店。なだらかな坂となっている路地に昔ながらの店が軒を重ねる。実はここも永楽町商店街なのである。 そのうちの一軒、飲食店『かど屋食堂』の暖簾を潜る。座敷に手洗い、カウンターなど全てが懐かしい風情。まるで自分が往年の名作邦画スクリーンに飛び込んだようである。 近年、懐かしき昭和の時代を題したテーマパークが流行のようだが、ここでは本物の昭和を体験出来る。私は懐かしい雰囲気に合わせ、オムライスを注文した。

ヘボト自画像ヘボトの「如是我聞(にょぜがもん)」

夕方の銭湯入口

「碧南市営新川町駅西駐車場」

浅間町3丁目の碧南銀座商店街一角、洋品と学生服『だいこく屋』の裏手にある広大な敷地。 ここは昭和36年(1962)まで新盛座という劇場があり、以降は月極駐車場として使われていた場所である。 平成17年(2005)4月初旬、新たに年中無休の時間貸し駐車場として生まれ変わった。 最初の1時間は無料、以後1時間ごとに100円という料金。上限500円、ただし24時間ごとに500円追加される。 古い街並みを残す新川は、徒歩で巡る方法が一番。散策を楽しんだあと、通りにある喫茶ギャラリー『ピーターパン』で静かに余韻に浸るもいい。 魅力ある商店街をじっくりと巡れば、時はいつの間にか過ぎてしまう。でももう心配は要らない。(料金は2005年時点での金額)

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