愛知県碧南市 「臨海グラウンド」に隠された桜を独り占め 心地良い潮風と共に

春が来た!碧南の桜

タンクと桜

大浜港からの潮風に桜を愛でる贅沢 巨大な「銀色タンク」が桜の魅力を

桜の花にタンク重なる

<間近で見ても確かに桜である。だがこの桜は遠くから眺めるのが最も望ましい。ベストは大浜港橋の頂きから眺める。ただし車走行中の脇見は厳禁!!> 臨海グラウンド南には公園がある。薄暗い散策路に桜色を発見。満開だ。しかし1つ問題がある。 この桜、公園内からは見劣りする。遠くから見た方が美しいのである。 お勧めは大浜港橋からの眺め。大浜港・水門・西方寺の本堂屋根が連なる景観。桜が重なり…そして巨大な銀色タンク。 意外かも知れないが桜とタンクは合う。くれぐれも車運転中は見ない事!ハンドルを握るあなたには、責任がある!

ヴィーナス像と桜

<マンモスプールが終焉を迎え、再び流浪の像となるのか?! 新須磨海岸にいた裸婦像は、静かに桜の咲くのを待っている> マンモスプール周辺は春になると、たくさんの桜が咲き始める。臨海体育館とマンモスプール敷地を繋ぐ”臨海公園跨道橋”から見渡せば、どこの桜が 綺麗か一目瞭然。どこも満開なのに、今ひとつ開花しきれない桜を発見。裸婦像前の桜だ。日当たりも申し分ないのになぜ?裸婦像は、かつて新須磨海岸にあったもの。 海水浴場消滅と共にこの地へ移動、そしてまたマンモスプールが閉鎖の憂き目に。今後の趨勢を見守るしかない裸婦像の処遇。 桜の咲くのをジッと動かず待っているだけである。

ヘボト自画像ヘボトの「落花枝に帰らず」

こちらを伺う黒猫

「桜の季節、猫にご用心」

臨海公園の桜を見るには、少し注意が必要である。昼なお暗い森に、キラキラと光る2つの目。 宿無しの猫たちである。それも一匹や二匹ではない。「どうしてこんなに!」という数の猫に驚くだろう。人なつこく私の足下にすり寄ってくる猫もいれば、 警戒してジッとこちらを睨む猫もいる。共通するのは、どの猫もお腹が空いているという事。 「エサをくれ!もっとよこせ!」と、こちらを鳴き脅す猫たち。ここに迷い込んでしまったのなら、もう逃げ場はない。 猫たちの要求を呑み、桜見の為に持参した食料を差し出す以外にない。 さもなくば、宮沢賢治の「注文の多いレストラン」みたいに、あなたはバターを塗られ、薄暗い木陰に消えてしまうかも…。 桜を見に来たあなた、実は猫たちがあなたを見ているのである。

< text • photo by heboto >


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