議会の動き 8月、7月、6月、5月
決まりました。なにが?
 8月9日、刈谷市議会臨時会の本会議が開催され、平成14年度の議長、副議長、議会選出監査をはじめすべての役職が決定しました。今回は自民クラブ、市民クラブ、公明3派の事前の談合?じゃなかった調整が功を奏し、自民市政会はずしががっちり固まり、例年になく早いうちに調整が終わり、5時過ぎには全ての役職が決定しました。例年この時期、役職ばかりを欲しがる様を表した『役職乞食』などと言う不穏当な言葉が横行しますが、今回は普段その言葉を使っている人たちのなりふりかまわない突進振りだけが際立った“迷走、逆走、どっチラケ人事”となりました。まっ、そうは言っても決まった体制の中で頑張るしかないのだけれど・・・。私こと星野雅春は企画総務委員会委員長を拝命しました。企画総務委員会は、5市合併やいわゆる住基ネット、防災対策などの課題が審議される大切な委員会です。とりわけ合併問題では9月3日に合併協議会設置のための案件が上程され、本委員会に付託される予定です。いつも以上に注目される委員会である事には間違いなさそうです。
こちらも、大丈夫。
 市民休暇村のように温泉の一部を循環させていて、さらに塩素消毒とているところは比較的安全と言えます。問題は高齢者が通うひまわり、たんぽぽ、デイサービスの浴室が不安になります。デイサービスで使用される浴室の湯は毎日交換され、ひまわり・たんぽぽの湯は循環式ですが、週1回入れ変え、洗浄し、いずれも塩素殺菌しています。水質検査も年3回しておりいずれも基準を下回っているとのことです。ここ数年レジオネラ菌による事故が頻発しており、注意を喚起し安全管理の徹底を怠たらないように。
たっ、大変だぁ。うちのは大丈夫?
 宮崎県日向市の第3セクター『日向サンパーク温泉』の利用者がレジオネラ菌に集団感染し感染または感染の疑いのある人が100人以上にのぼり、そのうち2人が死亡しました。施設内の湯から厚生労働省の基準値のなんと15万倍と言うレジオネラ菌が検出されました。そもそもこのレジオネラ菌とは、土や水溜り、池などの自然界に広く生息し、36度前後の温度で最も増殖します。健康な人への感染力は弱いが、抵抗力の弱い子供や老人の場合、ほこりや霧と共に肺に吸い込むと重い肺炎を引き起こし、重症の場合死亡します。ビルの空調冷却水や24時間風呂からも検出されます。日向市の場合浴槽の湯をろ過して再び浴槽に戻す循環式のもので、きちんと衛生管理されていないこれら循環式浴槽が感染源になります。刈谷市が保有する市民休暇村は大丈夫だろうか?刈谷市は、レジオネラ菌はじめ、一般細菌、大腸菌など検査を(財)中部公衆医学研究所に委託し、4月、7月、11月、1月の年4回水質検査を実施しています。レジオネラ菌は100ml中10個以下と規定されており、サンモリーユ下條は10個以下との報告を受け、昨年9月には中部公衆医学研究所から非常に優秀な水質管理がされているとの結論を得ています。レジオネラ菌の殺菌には塩素が効果的ですが、人体への影響や温泉成分にも影響があります。事実、利用者へのアンケートには塩素がきつすぎるとの回答もあると言います。塩素消毒や清掃などの衛生管理を徹底する事はもちろん、“安全”が最大のサービスと位置付け、利用する市民が安心して楽しめる休暇村づくりに万全の体制で臨んでもらいたいものです。
すっごいことになっとるよ
 『星さん、南口がすごいことなっとるよ』という近所の親切な奥さんの話。自転車が駐輪場に入りきらず南口のエレベーター付近まではみ出してきており、美観的にも通行の利便にも支障をきたしているという事なのです。早速南口に出向いてみました。実際、自転車が通路にあふれ、かろうじてシルバーのかたがたの努力によって整然とはしている状態です。当局はトヨタ系企業の新卒者は3ヶ月間の自家用車の使用を禁止されていて、『7月にはいれば減るはず・・』としていましたが、事態の打開のために駐輪場を管理する土木管理課、生活安全課、計画を担当する都市計画課、シルバー人材センターとで協議をし対策を講じました。それによると、駐輪場に入りきらない自転車の数は約180台で、長期放置車両が同程度の台数に上る事から、長期放置者にエフをつけ撤去を依頼し、それでも撤去されない場合神田駐車場に設置した駐輪場に配置換えをする方針としました。それで3ヶ月の研修期間の終了する7月には解消される見通しという結論でしたが、7月に入った今日現在解消される兆しも見えず、抜本的な解決策を模索しなければならないと感じます。南口の再開発事業の中には駐輪場計画もありますが、再開発事業そのものも不透明です。対処療法的にしても何らかの手段を実行しなければならないところにきていることだけは間違いありません。これがその実態だ。
4,9・6,88・10,18・・・どこまでつづく
知人が訳けあって市営住宅に入居した。再起を決意し苦渋の選択で、長年住み慣れた自宅を売却した。2K非水洗のその住宅は70近い老夫婦にはかなりきついと思われる。狭い部屋には家族との思い出が込められていてなかなか捨てきれずにいるものであふれていた。刈谷市の市営住宅の状況を調べてみた。平成に入ってから建てられた比較的新しい住宅、伊勢倉、新上納、西田などの公募受付の物件は、平成12年度で平均4,9倍、平成13年度で6,88倍、今年度は10,18倍に跳ね上がっている。これは平均であって4月の1戸の募集には29人の募集があり実に29倍だ。随時受け付け住宅でも今年度5月6月、総数6戸の募集に52人の募集があった。5月には3戸の募集に32人も募集があった。なかなか入れないのだ。長引く不況の中で前述の老夫婦のようにやむなく市営住宅に入居しなければならない人たちも少なくないだろう。市建築課は中山の住宅の立替を平成16,17年度に予定しており、現在28戸が47戸になる計画だ、という。さらに老朽化しつつある現住宅の立替をしながら増設する方針だ。他市では市営住宅入居に250倍という宝くじ並の倍率があったやに聞く。苦境に追い込まれ、安いが狭くて古いは我慢できるとは彼らは言うものの、そもそも入居できないという苦痛は早急に解消すべきだ。
女子中学生の熱心さに敬服!長いですがゆっくり読んでください。
その電話は6月のはじめのころにありました。若い女性の声で『今度総合学習でミササガ公園を調べたいので話を聞かせて欲しい』との女子中学生の依頼。『おじさんでいいの?』と何度も確認し引き受ける事にしました。知りたい事と時間などを話をした後、はてどうしたものかと考えてしまいました。公園緑地課へ施設の概要などの資料の依頼を済ませ、教育長に彼女らの知りたい事からこの学習での目標、到達点は何かという事を相談をしました。そこはさすがに教育長。『総合学習は子供たちが自ら学び,考え、解決するという力を養う場。国際交流など未来に向けた夢のあることを考える場にしたら』とのアドバイス。これはいいヒントでした。6月13日。女子中学生4名が我が家にやってきました。そで話したことは、現在のミササガ公園の概要や建設経緯などを説明の後、高須町とのかかわりを話しました。公園北側にあるデイキャンプ場と猿渡川との間に、ハナノキ7本、アベリア350本が植えられている事を説明。そこは“さかのぼり”という地名で高須町の一部です。“さかのぼり”は漢字で書くとさんずいに盤と書きますが、当用漢字にありませんのでワープロには出てきません。今から350年以上前、高須町の住人は猿渡川と下がり松川の堤防を築き、西は巡見橋、東は三叉橋までの土地を開墾し緑豊かな田畑とした事、その功績が当時の城主に認められ、小垣江村と半城土村の一部を分割し高須村の設立が許されました。開墾されるまでは潮が満ちてくると水浸しになり、たびたび洪水などに見舞われていたといいます。さかのぼりというのは、潮がここまでさかのぼって来るほどの過酷な地であったことを物語っているかのようです。高須村は慶安4年、1651年に設立され、昨年は村立350周年を迎えました。350周年を迎え先人たちの辛苦や功績を偲び、2001年。高須町の人々が350本のアベリアと7本のハナノキを植える植樹祭をしました。7本のハナノキは村立当時18戸だった村民が現在1000名弱、7組になっている事を象徴するものです。という歴史を話しました。そして、絶滅危惧種であるといわれているハナノキや広大な調整池はなにを物語っているのか、国際社会の中で私たちはなにを考え行動するのかを話しました。ミササガ公園を通して現在、過去、未来を考える機会となったことを期待しています。今回の総合学習で彼女らがどれだけ勉強になったかは知る由もありませんが、少なくとも自分自身が大いに勉強になった事だけは間違いありません。       学習のようすはこちら
放置車両発見!不法投棄か?腹を立てずに読んで欲しいです。
 5月11日。近所の道路に放置車両を発見。関係機関には地区長さんを通じて速やかな対応をして頂いたのですが、この放置車両が今後どのようになっていくのかをお知らせしておきます。まず市役所に通報するとどこに放置してあるかで関係部署が違います。道路に放置してあれば土木管理課、公園内なら公園緑地課になります。放置車両が発見されれば速やかに現地調査が行われ、放置車両と判断した場合【道路上に長時間放置しないこと。所有者は至急撤去すること】刈谷市長、刈谷警察署長連名のシールが張られます。その後発見の日時、写真、車種などを添付して刈谷警察署長に放置車両についての協議の申し入れをします。その後警察署において調査が開始されます。警察署は放置車両の所有者、盗難車の確認、価値の判断をします。この手続きに速いもので1ヶ月から長いもので3年を要するものもあるといいます。そして《放置自動車様》が廃棄物というありがたい認定を頂き、管理者に廃棄物認定書が届くことになります。そしてこの放置自動車に撤去警告文を2週間張りつづけ、なお撤去されない場合は、業者に通報し処分されるのです。まことにご丁寧な手続きを経て廃棄されていくのです。処分に要する経費は1万円から2万円程度と言われています。そしてこの処分費は管理者である市、つまり市民の血税でまかなわれるという許しがたい仕組みになっているのです。平成13年度の刈谷市内における放置自動車は総数で155台、刈谷市が処分した台数は64台にもなります。犯人は必ず犯行現場に戻る、一度あることは2度あるといいます。捨て得は許さないという決意の元、注意して見守りたいと思います。
担当課 発見台数 市処理台数 所有者処理台数 未処理台数
土木管理課 96 43 36 17
土地改良課 7 2 3 2
公園緑地課 44 15 10 19
その他 8 4 3 1
合計 155 64 52 39
間もなく自動車リサイクル法が制定される動きになっています。1年間で使用済みになる車は実に500万台を越えます。この車のリサイクルと廃棄処理の態勢を整えるのが目的です。新車購入の際(登録済みの車は最初の車検時)にリサイクル料金20000円程度負担増になるようです。2004年度には導入される予定ですが、リサイクルの徹底と不法投棄に対し実効ある法律であることを願いたいものです。
     これが放置自動車だ!
 IT時代のさきがけ!先進的取り組みに千客万来 5/8
刈谷市議会の議員は常任委員会、特別委員会、各種審議会などの視察に加え、会派の政務調査での視察研修が毎年実施されます。1回の視察で2〜3市を訪問しますが、期数の多い議員はオーバーに言い方ですが、行った事がない市がないほどになります。
 優れた自治体の取り組みが新聞紙上などで取り上げられれば、“ご一行様”がどっと訪れ、その対応に職員が四苦八苦するということもよくある話です。高齢者福祉や住民投票条例などの制定で全国にその名を広めたのはお隣り、高浜市ですが、どっこい我が刈谷市にも全国で注目され視察がひきもきらず訪れる施策があります。
インターネットによる本会議の録画放映をはじめとする議会改革がそれです。昨年刈谷市に訪れた市町は22にのぼり、そのうちの9市が議会改革をテーマに訪れています。本年度は4月だけで、日田市、舞鶴市の2市が訪れています。特に注目を集めているのが本会議の録画映像の配信です。インターネット上で本会議、委員会の議事録を公開している議会は多くありますが、録画放映しているところは地方議会では珍しい取り組みです。

これは刈谷市議会が市民への情報公開を徹底する姿勢を貫いてきた成果でもあります。議事録の編集、公開はテープ起こしから配信に約3ヶ月ほど要しますが、録画放映は公開まで約3週間ほどで済み、パソコン上で見たい議員の質問を何度も繰り返し見ることが出来ます。議事録作成や録画放映などのインターネット配信事業にかかる経費は、年間約100万円ほどかかりますが、市民への情報発信は市民の知る権利を保障し刈谷市の街づくりに参画するための必要最小限の条件でもありますし、議員や市民の意識改革が図られ、市民主体の町づくりを進める上での投資といえます。

議会映像システムはこちらからどうぞ。


トップページ 一般質問  活動の記録 リンク集 プロフィール