甲状腺

甲状腺とは

甲状腺はのど仏の所にあり、甲状腺ホルモンという「体や精神の活動を活発にする」ホルモンを作り、分泌する臓器です。

甲状腺ホルモンが多くなる病気(甲状腺機能亢進症)
バセドウ病が有名ですが、他にも無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎などがあります。症状としては、どうき、息切れ、多汗、手指の震え、下痢、体重減少、イライラ感、暑がりなどがあります。
甲状腺ホルモンが少なくなる病気(甲状腺機能低下症)
橋本病(慢性甲状腺炎)が多く、甲状腺ホルモンの薬を内服します。主な症状としては、寒がり、疲れやすい、むくみ、便秘、月経過多、月経不順、筋力低下、脱力感、息切れ、脈がゆっくり、物忘れ、無気力などがあります。甲状腺ホルモン補充療法を行い、不足している量の甲状腺ホルモンを薬として服用し、甲状腺ホルモンを正常化します。
バセドウ病
甲状腺を刺激する抗体(抗TSH受容体抗体)によって甲状腺ホルモンが多く作られてしまう病気です。
甲状腺ホルモンが多い時の症状に加えて、甲状腺の腫れを伴うことが多く、眼球突出も見られることがあります。治療には、薬物治療、アイソトープ治療、手術の3つがあり、日本ではで薬物治療を始めることが多いです。非常にまれ(500~1000人に1人)ですが、無顆粒球症(細菌と戦う細胞が極端に少なくなること)や重篤な肝障害を引き起こすことがありますので、最初の3カ月間は定期的な副作用のチェックが必要です。内服中止までには通常1年半~2年以上かかり、寛解(内服なしで1年以上安定している状態)する方は2人に1人と言われています。従って長く付き合う病気ですので、定期的な診察や血液検査が大事となります。

どんな検査をするの?

甲状腺機能検査
測定するのは、甲状腺刺激ホルモン(TSH)と実際に作用を示す遊離型甲状腺ホルモン(FT4およびFT3)です。これは簡単な血液検査により、甲状腺の機能(正常・亢進・低下)を知ることができます。
甲状腺自己抗体検査
バセドウ病を疑うときには、抗TSH受容体抗体(TRAb)を測定することで、甲状腺が刺激されているかどうかを知ることができます。橋本病を疑うときには、抗サイログロブリン抗体(TgAb)と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)を測定することで、甲状腺に炎症があるかどうかを知ることができます。