平成19年6月定例議会

 平成19年度定例議会は、6月11日から20日までの日程で開催された。
 議案は、消防団員の公務災害補償、心身障害者医療費助成、学校給食共同調理場などの条例改正、財団法人安城農業振興協会の経営状況報告など18議案が審議され、全て原案通り可決された。


≪陳情・請願の採択結果≫
 「日豪EPA/FTA交渉に対する請願」は不採択
 この請願は、経済福祉常任委員会に付託され、採決の結果は採択2名、不採択5名で不採択と決定し、本会議においても委員会報告の通り不採択の賛成者多数で不採択となる。
 請願の趣旨は、オーストラリアの農産物の関税撤廃が日本の農業に与える影響が大きいため、農林水産物の重要品目(米、小麦、牛肉、乳製品、砂糖など)の除外や各国の多様な農業が共存できる貿易ルールの確立を政府関係機関に意見書の提出を求める内容。
 会派は「採択」でその理由は、貿易自由化を踏まえ、規制緩和をすればすべてがうまくいくものではなく、交渉に際しては、経済全体の貿易自由化を念頭に、対極的な見地による国内産業全体を視野に入れた話し合いが重要性を強調し採択とする。


【今議会のポイント】
 名鉄西尾線新駅整備事業における名古屋鉄道鰍ニの工事協定の締結⇒新駅建設の詳細について
 と議案上程ではありませんが、名鉄西尾線碧海堀内駅整備事業碧海堀内駅整備の詳細について
 です。


【主な議案と内容など】
1.消防団等公務災害補償条例の一部改正(施行:平成19年4月1日〜)
  ー非常勤消防団等に係る損害補償の基準を定める政令の改正に伴うものー
  配偶者以外の扶養親族である子、父母等に係る補償基礎額の加算額の改定
区分 改定前 改定後
2人まで それぞれ200円/日額 1人につき200円/日額
その他(3人目から) 1人につき167円/日額
  ※配偶者は、422円/日額で変更なし
 
  消防団員による年間の災害件数と内容
   ◆平成17年  2件(補償額  12万円)  災害内容は、共に操法訓練中、消火活動中の事故
   ◆平成18年  2件(補償額 108万円)  

2.心身障害者医療費助成条例の一部改正(施行:公布日〜)
  −福祉医療費支給事業事務取扱要領の改正に伴うものー
  心身障害者の定義が
   「自閉症状群と精神科の医師に診断された者」⇒「医師により自閉症状群と診断された者」に改正

   ●心身障害者は、医療費の3割負担を国・県が1/2負担をして無料(昭和48年より)
   ●現時点の本市の心身障害者は1,776名で内、自閉症対象は64名

3.学校給食共同調理場の設置に関する条例の一部改正(施行:平成19年8月1日〜)
  −南部学校給食センタ共同調理場の移転新築に伴うものー
   南部給食センターは、現場所の西に建設されており、平成19年2学期より操業を開始する。
   調理能力は、10,000食/日で小学校11校、中学校4校の教職を調理・配送をする。
   尚、現南部給食センターは、中部給食センターの改築計画がされており、その改築期間中、中部給食
  センター分の配膳をする。使用期間は平成19年9月から平成21年度末まで。
 

【報告事項】
  −財団法人 安城都市農業振興協会事業(デンパーク)報告ー
 
 安城産業文化公園デンパークは、4月29日に開園10周年を迎えた。この10年間の入園者数は延べ623万1,500人。

 平成18年から市の指定管理者制度の指定を受け、「花、みどり、暮らしの提案」をコンセプトに地域の活性化と地場産業の発展に貢献してきた。

 平成18年度の入園者数は目標の50万人を達成できなかったが、毎年減り続けていた入園者数を対前年比108.8%、46万5,662人であった。

 市からの委託料の3億6,750万円は、平成17年度と比較をして4.5%減で効率的な運営が図られた。



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