
高弾性グラファイトを用いた「アフィーレ プレミアム」は、「アフィーレ」を少しマイルドにしたようなアクションのロッド。
ティップ寄りのビンビンのファーストではなく、同社得意のスピゴットフェルールと相まって綺麗なカーブを描く。
まるでゴムのような弾力を持ちながらも(笑)、遠投能力を秘めたロッドと言えよう。
故にロッドの追従性からショックを吸収してしまうのか、魚を掛けても手にゴンゴンと伝わるような感触は少なく感じる。
だが湖や広大な場所では使いやすいロッドで、芦ノ湖や河口湖では常にスタメン入りしてた。


UFM APF8660 Bending curve ----- AF シリーズよりマイルドなミディアムアクション。

Memories
・・・・・・・・ Lake Kawaguchi ・・・・・・・・

かつて“ニジマスの巨大釣り堀”とまで言われた河口湖。
確かによく釣れた。毎週のように通ったものだった…
噂の入漁証の自動券売機で入漁証を購入し、初めて入った場所は
ロイヤルホテル前のワンドになったポイント。
到る処でライズは見られるのだが… 警戒しているのかアタッても乗らない!
釣れない相手に次第に熱くなってくるのだが… アワセれど乗らない!
そんな訳でポイントを移動することにした。

小雪が舞う中、フライ専用区となっていた通称「ハワイ前」のポイントで、第1号のニジマス。
タイプ2でマラブーをリトリーブして食ってきた。
この時まだヒットに恵まれていなかったワンワンは、「俺はやっぱり芦ノ湖の方がいいなぁ…」と
半分腐っていたのだが…(笑)

それが何の、1匹釣れればこの有様である。見よ、この嬉しそうな顔を!▼・。・▼」」」」ーワンワン!!
初めてチャレンジした河口湖はそんな幕開けであった。
そんなワンワンも、釣るわ、釣るわ、調子こいて釣るわ〜!

ある日の“浅川ワンド”にてワンワン爆釣の図。
河口湖がいちばん華やいでいた時代と言えよう。

アベレージはこんなものだったが…

通称「勝山」のワンドにて。私のAPF8660がイイ感じで曲がった。
時としてこんなことがあり得るのが当時の河口湖の魅力でもあった。

上がってきたのはチョットだけいいサイズ。

そして塩犬氏。愛竿SAGEの#6が吠えた!

まぁ、たまにはこんなサイズも出たりして…。
そして出ちゃったと言えばこの人。

「ケツ、フィッシュ・オン!」
朝日を浴びて黒く輝くオケッつぁん。
彼はかつて、”ひねたカモシカ”に似ていることから「カモやん」の愛称で呼ばれていたが、
いつの間にか鴨やんになって、最後にはどういう訳か「ケツ」になってしまった。何たるこっちゃ。(笑)

この日の長浜は朝から絶好調でもあった。私の向こうはオケッつぁん。
彼も絶好調のようで、今日もケツがプ〜プ〜プリプリと吹奏楽を奏でていた。

振り向けばウインドノットを直し中のオービス氏。「浅川ワンド」にて。
ところでオービスと言えども、彼の竿はショップで勧められたパウエルである。
では何故彼の愛称はオービスなのか?
それは道路に設置されている自動なんとやらのアレである。
彼はカメラのフラッシュを浴びた、人気アイドル顔負けの輝く男でもあるのだ。(笑)

「ちっちぇ〜なぁ〜」と言いながらも釣れる喜びに浸っている。
たとえ放流モノと分っていても、自然湖で釣れると嬉しくなってくる。

いい時代だったなぁ… ’90年代中頃まで。
最近フライフィッシャーの人口も減ってきたのだろうか?
この時代は周囲にフライの愛好家も多くいた。
フライフィッシングを嗜む人も高齢化が進んで、アクティビティーが落ちたのだろうか?
最近は右を見ても左を見てもルアーばかりだ。
それどころか、フライフィッシングを知らない釣人さえもいる。
私的には鱒族こそフライフィッシングで臨みたいと思うのだが。
私の住んでいる田舎からはフライショップの衰退。
’80年代にはフライを扱うプロショップも多くあった。
最近では大手の釣具量販店でもフライ部門の撤退。
淋しいような悲しいような…。
それと最近では河口湖も殆ど話題に上ることは無くなった。
今でも多分やれば釣れるんだろうが、情報もあまり聞かない。
漁協のホームページもバスの情報しかない。
むしろ本栖湖の方が面白いとも聞く。ただし昔のようにスーパーブラウンでは無いが…。
また機会があれば行ってみたいものだ。

タヌキのおじさん。バスを釣ってニンマリご機嫌。(浅川)

魚は釣れないが何故かピースサインを送る不可解なタヌキのおじさん。(ロイヤルホテル前)
彼の愛竿もオービスライムストーンだが、彼自身の竿は折れて垂れ下がり役目を終えている。(笑)
|