
元々はワンワンの愛竿だった「HARDY」のブランクをプロショップがビルドしたロッド。
赤いラッピングが施された、ちょっと洒落た感じの2ピースロッドだった。
解禁間もない芦ノ湖で良型のニジマスを釣ったり、その後も何度か釣行の度に
愛用していた「お気に入り」のロッドだったらしい。

事件が起きた、この日もこのロッドが大活躍だった。

雪がちらつくような、あいにくの天気であったが数釣りを楽しんで、
帰路に就くため車に戻り、片付けの終盤に「事件」は起きた。
雨具を脱ぎ、ウェーダーを脱ぎ靴に履き替え、濡れ物を防水バッグに入れラゲッジに積み込む。
ベストも脱いで身軽になって「やれやれ…」
そんな想いが先に立ち、ロッドを畳んで車(デリカ)のサイドに立てかけてたことも忘れ、
スライドドアーを閉めようと…
ゴロゴロゴロロロロ・・・・・・
「あぁぁっ〜〜!!!」と思い、ドアに手を掛けたけど時すでに遅し!
グシャッ…バリン…
ティップ側が折れて2ピースロッドが”変則3ピース”ロッドに!
ロッドと一緒に大漁気分も吹っ飛んだのは言うまでもないだろう。(笑)
太っ腹(アレも太いが…)の彼は部品取りしてゴミ箱行きと、半ば引き攣った顔で申していたが、
何とかならへんかぁ?と乞食魂旺盛な私が譲り受けることにした。
初めは折れた個所にスリーブを入れて赤色の巻き糸を施し、
変則3ピースから2ピースに戻し、管理釣り場のデカ鱒で実釣テストにも耐え、
しばらくは予備ロッドとしてそのまま使っていたのだが…
どうしても補修個所の異様な膨らみが気になり、
これなら寸法的にやや不揃いになるが、6ピースになるかも?
思い立ったら早速実行に…(笑)
金鋸で一思いに切断すると、ノギスでブランクの内径を計測。
釣具店のパーツコーナーで径に合いそうなカーボンソリッドを物色。
元々スピゴットフェルールだったので、ビミョーなガタつきがあるものの、そんなに違和感なく6ピース化に成功。
巻き糸も赤から茶色に白のティッピングを入れて不揃いな6ピースに転生。
これでデカ鱒がきても大丈夫?
たぶん大丈夫だと思う。
大丈夫じゃないかな?
まぁちょっと覚悟はしておけ!(笑)
↑↑さだまさし風↑↑
ジョイントの微妙なガタを気にしなければ、予備のロッドとしてなら取り敢えず大丈夫そうかな?(笑)


HARDY BLANK BUILD 8656 Bending curve ----- アクション的には全く違和感ない。スロー寄りのアクション。
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