『アダムス』 名前が気に入っていた。
初めてアマゴを釣ったフライが何となくティペットに結んだ#14 アダムス。
そんなことからこのロッドは、岡崎市にあったスポーツ&アウトドアのア●ペンが撤退する時に、
釣り具のコーナーで見つけて買ったもの。
ルアー用品は半値以下の「持ってけドロボー!」みたいな叩き売りがされてたものの、
フライ用品に関しては、期待する程までに安売りはされていなかった。
そんな訳で、特に衝動買いはせずに、次回来た時に売れていなかったら買っちゃおう、みたいな乗りで手に入れた。
HLS2… 今までのORVISのロッドとはデザイン面から違っていた。
それまでの「HLS」シリーズでは、ORVISの伝統でもあった「アンサンド・フィニッシュ」のブランクが採用され、
リールシートもウッドで高級感のある仕上がりだったのに対し、この「HLS2」ではブランクは研磨され、
グレーっぽい塗装が施され、リールシートはグラファイト製で、金属部分は薄いゴールドとなり、
もはやそのデザインから“渋さ”を垣間見ることはない。
ブランクに“ORVIS”と記されていなければ、このロッドがORVIS製だということに気付かない。
使った感じとして、やや硬いがアクション的には嫌味のあるものではない。
張りはあるものの、極端なファーストアクションではなく、その辺りORVISらしさは残っている。
実際にラインを通して振ってみると、投げ易いロッドだということが判る。
失速することなくロッドが自然にラインを弾き出してくれるようなトルク感。
これは肉薄の軽量ブランクからは感じ得ない感覚。
そんなブランクデザインからか、他の同クラスのロッドと比べ若干の持ち重りはする。
その分、ドアで挟んだり、転んだり木の枝にぶつけたりしなければ折れる感じはしない。
しかし不人気、短命に終わったということは…
「重い」 「硬い」 「ダサい」
と、三拍子揃ったORVISの失敗作品だったのだろうか?(笑)
私個人的な感想から、やや重いのとデザインの安っぽさを除けばいいロッドだと思うのだが…

リールシートがウッドではないから、海水でも気を使う必要がない。
そんなことから、港の岸壁から小サバのウルトラライトゲームに使用してみた。
使わなくなったDT6Fのラインを先端から7mでカットして作ったケチ臭いシューティングシステムである。
#4の軽量級のロッドでは普通は使わないだろう、というような使い方だが、このロッドなら安心してやれる。
小さいサバではあるが小さなアマゴが釣れたくらいロッドは曲がる。
ティペットの先に、サビキを3本くらいにカットして結べばもう少し食いは良いだろうが、
そこはフライフィッシャーのプライドが許さない。 とは言っても、どちらにせよサビキ風のインチキ臭いフライではあるが・・・。(笑)

でもやっぱりね〜、このクラスのロッドには、こんな魚の方が普通に絵になるかな?
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