「ヴァイキングの誓い」 
          ローズマリー・サトクリフ/著 金原瑞人・久慈美貴/訳 ほるぷ出版/発行

 この偉大な作家に巡り合ったのはかなり遅いワタクシ、図書館の司書さんに薦められて読み始めたのが「ケルトの白馬」、これだけではサトクリフの本当のよさは分からないのです。この続きの「ケルトとローマの息子」でサトクリフにすっかりはまる事間違いない!この後のサトクリフの作品はランダムに読んでしまったので、読破した全作品を上手く書ききれない、サトクリフの中で一番好きなこの作品でもうサトクリフを紹介しきる事にする。(手抜き・・・いやそれ以前にこの作品だって大した事書いちゃーいないが)

 「ヴァイキングの誓い」はそのタイトル通りヴァイキングが登場するのですが、サトクリフの作品はヴァイキングのお話を中心とした歴史物が多く、これももれなくそうである。本編の語り部のわたし=ジェスティン、彼を奴隷として買った主人と兄弟の誓いを交わすこととなる。それは主人であったトーモッドの壮絶な復習の戦いに巻き込まれる事でもあるのだ。

 それにしてもこの作品を是非映像化して欲しいものだ、「ウミツバメがいくぞ!」と叫びながら小路を走り、ベルトにさした狩猟ナイフを抜き、わくわくしながら喧嘩の輪に飛び込むわたし=ジェスティンを私は映像で観たい。

 

作者紹介)

ローズマリー・サトクリフ Rosemary Sutcliff (1920年12月14日ー19927月23日)

イギリスの児童文学者、小説家、1950年から作家としての経歴を積む、「第三軍団のワシ」より始まるローマン・ブリテン三部作の中の「ともしびをかかげて」でカーネギー賞受賞。

 

※表紙掲載許可は、ぽるぷ出版さんより許可を得ています。