31.透明度が抜群で良い絶縁材料のアクリル
アクリルは透明度が非常に良いため金魚鉢や水族館の観察用の窓の材料として多く用いられます。特に水族館の水槽の壁には1mを超えるような厚いアクリル板を用いています。最初から厚い板を作るのは困難であるため数十センチメートルの板を専用の接着剤を用いて貼り合わせて厚い板を作って使用しています。
実験装置で中の様子をよく見てみたいと思う場合にはアクリルで作製することが良くあります。純水の実験やファインバブルの実験では非常に重宝しました。また、高ガス圧タンク内の中を観察する際にもアクリル板を取り付けることをします。
また、アクリルは透明度だけでなく絶縁材料としても非常に優秀です。放電を観測する必要がある実験装置を作る場合には役に立ちます。接着剤にアクリル専用のものを用いると全く接着面が分からなくなり見た目が非常に良くなります。ただし、紫外線は通さないものもあるので注意が必要です。
一方、傷が付くと非常に割れやすいので、傷をつけないように気を付ける必要があります。圧力が加わるような場所に、万一、傷を見つけたら直ぐに補修するか交換をする必要があります。