2025年6月15日 イスラエルがイランを攻撃しました。この対応でイランがホルムズ海峡を封鎖する可能性が出てきました。この影響を受けて原油の先物価格が上昇しました。原油の中東依存度は2021年のエネルギー白書によると90%を超えており、ホルムズ海峡が封鎖されると日本に入ってくる原油はほとんど無くなることになります。
1973年にイスラエルとエジプト・シリアを中心とするアラブ諸国間で起こった第4次中東戦争で、イスラエルと支援するアメリカ合衆国と同盟関係にあった日本への原油の制限がおこなわれそうになりました。この反省をもとに国・民間を含め1年分の原油を貯蔵することになり今も続いています。
一方、備蓄米は100万トンで日本人が消費する米の2か月分しかないとのことです。2期作でない限り1年に1回しか収穫できないので、やはり備蓄米も少なくとも1年分できれば2年分は必要と考えられます。このためには従来の減反政策を止めて、大増産を進める必要があります。米の価格が一定以上下がったら政府が買い上げて備蓄米とするシステムで米価格の安定化を図る時が来たような気がします。