コラム

所長のコラムです。

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32.大腸フローラ変化?で大幅な体温変化 

 体温が低いと霊的な感覚が高くなると言われています。

 小生の学生時代はたぶん36℃代であったと思いますが、30歳代半ばで35℃位になっていました。そのため一般の人の平熱である36.7℃になると体がふらふらになるほどの影響を受けていました。その頃は霊感が強いのか、いわゆるラップ音や気配を頻繁に感じて大変怖い思いもしました。

 この35℃位の体温は55歳まで続きました。この時、大腸ポリープができている可能性が健康診断で出たため、大腸検査を受診しました。検査のため大量の下剤を飲み、腸内細菌を含め全て出してしまったようです。その後、腸に良い食物を摂取すると良いとのことで、発酵食品や野菜を多く食べました。そして気が付いたら体温が36.7℃になっていました。

 1.5℃も体温が変わるという話は聞いたことが無かったので驚きましたが事実です。体温が上昇すると免疫が上がるとのことで健康的になって良かったと思います。また、体温が上がってからはいわゆる霊感が無くなったのか、ラップ音や霊の気配を感じなくなりました。不思議ですが有り難いです。

2025年09月28日

31.透明度が抜群で良い絶縁材料のアクリル 

 アクリルは透明度が非常に良いため金魚鉢や水族館の観察用の窓の材料として多く用いられます。特に水族館の水槽の壁には1mを超えるような厚いアクリル板を用いています。最初から厚い板を作るのは困難であるため数十センチメートルの板を専用の接着剤を用いて貼り合わせて厚い板を作って使用しています。

 実験装置で中の様子をよく見てみたいと思う場合にはアクリルで作製することが良くあります。純水の実験やファインバブルの実験では非常に重宝しました。また、高ガス圧タンク内の中を観察する際にもアクリル板を取り付けることをします。

 また、アクリルは透明度だけでなく絶縁材料としても非常に優秀です。放電を観測する必要がある実験装置を作る場合には役に立ちます。接着剤にアクリル専用のものを用いると全く接着面が分からなくなり見た目が非常に良くなります。ただし、紫外線は通さないものもあるので注意が必要です。

 一方、傷が付くと非常に割れやすいので、傷をつけないように気を付ける必要があります。圧力が加わるような場所に、万一、傷を見つけたら直ぐに補修するか交換をする必要があります。

2025年09月23日

30.ガラスは液体の絶縁材料

 ガラスは固体と考えている人が多いと思います。しかし、ガラスは液体です。

 これは古いガラス窓や鏡を見れば一目瞭然です。ガラスの上部がだんだん下に下がる結果、上部が薄くなり下部が厚くなります。このため鏡では上部は縮まって映り、下部は広がって映ります。窓では均等に光を反射しません。鏡台がアンチークかどうかはこのガラスの変形の具合を見るそうです。鏡に映る自分の顔が歪むのが本物のため鏡台としては機能しないというのは残念なことです。

 ガラスは交流電圧ではガラスの素材には関係なく良い絶縁材料です。しかし、直琉となると話は別です。通常のガラスはアルカリガラスという位ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属を非常に多く含みます。空気中の水分がアルカリガラスの表面に付着すると、この水分にガラス中のアルカリ金属が溶けだしてイオン化し電流を流します。

 アルカリ金属の分布が均一で無いと、抵抗が高いところに高い電圧が分担するようになり、場合により絶縁破壊を発生します。

 また、半導体のガラスエポキシ基板では通常直流電圧が加わるため、電極の金属が水に溶けだしガラス繊維に沿ってイオンマイグレーションが発生して導電路が形成されます。この導電路が他の電極に到達すると絶縁破壊が発生して電子回路が機能しなくなります。
このため半導体基板を含め直流が加わるところにはEガラスやクリスタルガラスなどのアルカリ金属を含まないガラスを使用する必要があります。

 ここで価格が高いからといってガラスの成分を検証せずに、けちると大問題を発生して大損します。

2025年09月15日

29.絶縁材料の性質は不純物で決まる

 高分子絶縁材料を造る際には化学反応をさせます。化学反応をさせるには反応基が必要です。この反応基が全て反応すれば期待される高分子絶縁材料としての高い抵抗率や高い絶縁破壊電圧を期待できます。

 しかし、残念なことに反応基を全て反応させるには時間がかかりコストの上昇につながるため、ある程度の反応基がそのまま残っても致し方ないとして造られている場合がほとんどです。この反応基は不純物として働き、イオン電導等で抵抗率が低下したり、破壊の起点となることで破壊電圧が低下することになります。

 エポキシでは、本来透明ですが、未反応の反応基があることで白色に濁ったり、黄色を帯びることもあります。この場合には電気的な特性が悪くなります。

 ポリ塩化ビニルは不純物が無ければ非常に良い絶縁物ですが、雨どいなどの機械的な特性を用いる場合には不純物が多少入っていても機械特性は変わらないので、絶縁材料として非常にばらつきが大きくなります。ちょっとした絶縁材料として使用する場合には調べなくても問題ありませんが、電気的な特性を製品で使用する場合には十分注意する必要があります。

2025年09月07日

28.もつ鍋でお肌はプルンとするのは本当?

 例外が全体を決めるものは世の中にいっぱいあると思われます。その1つにもつ鍋を食べるとコラーゲンが働いてお肌がプルンとハリが出るというものです。

 。食べ物は消化液により分解されアミノ酸に近いポリペプチドになって初めて胃腸から吸収されると教科書等には記載されています。もしそうならコラーゲンをどれだけ摂取しても分解されてポリペプチドになり体に吸収されるけれどもコラーゲンにはなりません。

 一時期問題になった狂牛病においても特定のたんぱく質が脳に溜まることで異常行動が発現するというものです。これも本来食べてもたんぱく質を完全に消化して吸収されれば、人間が狂牛病になることは無いのに現に狂牛病になる人が出てきていました。

 このことから完全に消化されることなくたんぱく質や脂肪をそのまま体に取り込むことがあるという例外があるということを示しています。この例外が全体に影響を及ぼすことになります。しかも、コラーゲンを食べてお肌がプルンとなるとすると、例外と言えない大量のコラーゲンが消化されずにそのまま体に取り込まれていることになります。

2025年08月30日
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