59.標準雷インパルス電圧の波形
現在の標準雷インパルス電圧波形は1.2/50 µsです。
横軸が時間、縦軸が電圧の図を考えます。雷インパルス電圧のピーク電圧が100Vであるとすると、1.2/50 µsの1.2は、雷インパルス電圧の波形で最初に30Vの電圧になる点と90Vになる点を直線で結び、電圧が0Vと交わる時間が基準となります。この0Vの点から100Vになるまでの時間が立ち上がり時間で1.2 µsという意味です。1.2/50 µsの50は、基準から雷インパルス電圧のピークである100Vから低下して50Vになるまでの時間が50 µsという意味です。
60年前に電力網の発達と共に雷による被害が増えたため、その対策が必要になり世界的に雷インパルス電圧の研究が流行しました。当時作られた日本の雷インパルス電圧発生器の電圧波形は1.0/40 µsです。これは当時アメリカ合衆国での規格に基づいて作られたものです。雷の研究がアメリカ合衆国より導入されたためこの波形になるように作られています。
ではどうして現在の標準雷インパルス電圧波形は1.2/50 µsなのでしょうか。当時はEU(ドイツ)では、標準雷インパルス電圧波形は1.5/50
µsでした。IECの委員会で1.0/40 µsと1.5/50 µsの間を取って1.2/50 µsになったとハウスシールド氏が言っていました。