日本共産党3月議会で提案
碧南市の奨学金制度は平成3年3月に条例を定めて、人材育成と家庭の事情で修学が困難な、高等学校定時制の生徒に限って学資(奨学金)の支給を行ってきました。
日本共産党は、平成14年3月議会で山口はるみ議員が一般質問し「リストラや失業で収入が激減し高校を退学するような事態になる。こうした場合にも支給可能な制度に」と提案しました。
全日制も対象に月15、000円支給
12月議会では「碧南市まなびさぽーと資金支給に関する条例」が提案されます。不況のなかでリストラ失業の犠牲となった家族のために、今まで定時制に限定していた奨学金制度を拡充して全日制の生徒も対象にします。支給金額も年間15、000円から月額15、000円とし公立高校では、授業料、通学費用にも使える金額とします。
各中学校2名対象
12月議会議決後、各中学校2名づつ審査し計10名が対象となります。
今回の「まなびさぽーと制度」は、不況のもとで、企業のリストラ・人減らしが進むなか経済的な理由から進学をあきらめたり、中退せざるを得ない子ども達に教育の機会を補償する制度です。日本育英会の奨学金制度は貸し付け制度で将来返済するものです。市単独補助制度としてつくられたこの「まなびさぽーと」の条件も日本育英会の所得基準で4人家族で収入729万円以下、成績は良好なこととしています。年間1人18万円。3学年で年間540万円の予算は奨学基金取り崩しでまかなう計画です。現在基金は一千万円あります。2年でなくなるのでその後は一般財源や寄付でまかなうとのことです。
未来の科学者育成報償制度も
市内東浦町出身で信州大学教授の山中さんが、碧南市の子ども達に夢を託して100万円の寄付をされました。これを生かして年に1度夏休みの自由研究のなかで3名ほどの児童を奨励していく制度も同時に条例に盛り込む事になりました。
ノーベル化学賞を受賞した田中さんのような人が碧南市からも育つよう夢はふくらみます。
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