10.旭山動物園

家内の友人から、入場券を旭川駅で買っておくように、と忠告されていました。その旭川駅では前述のよれよれでそんなこと思い出しもせずにレンタカーに乗ってしまったのですが、湯駒荘のフロントで売っていたのでこれ幸いと購入。9時半開園の前に確実に着くように8時出発目標といっていたのが、実際の出発は8時半も回っていました。が、前日よりは元気よく車を走らせて、どの門から入るか迷って結局一番大回りして東門まで行きましたが、9時15分くらいに余裕で到着。

門横の無料駐車場はまだ十分余裕ある状態、にもかかわらず、もっと手前で門から遠い場所の有料民間駐車場で呼び込みをやっていたのにはあきれました。ひっかかる人がいるからやっているのでしょうか。

遠足の小学生を別にしても開門を待つ人は既に20人以上いました・・・・が、列が出来ているのは切符売り場の前。私ら切符持ってるもんね、と余裕でゲートの前の先頭に並べました。人気のペンギン、アザラシ、ホッキョクグマのうち、東門から近いのはホッキョクグマね、と確認し、開門と同時にホッキョクグマ館に向かいます。東門は一番遠いようですが、下り坂なのでホッキョクグマ館にも一番乗りでした・・・・とびっくり! ガラスの向こうで、大きな大きなシロクマさんが大歓迎です。しばし見とれてしまいました。


「いないいない・・」


「ばあ〜」 (後姿はわれらが勇者)

間もなく人が増えてきてこんなアングルは取れなくなりました。そこで次のアザラシ館に行きましたが、既に人であふれかえっています。アザラシ君たちも、開園一番の大はしゃぎが一段落したところなのか、あまり愛想よくありません。

頭上のアザラシ。名物の透明トンネルにはなかなか入らず、ようやく入ってもうまく写せませんでした。↓

↑本当はアザラシを見るカプセルですが、そこから我が子をパチリ。

ホッキョクグマに比べると随分面白くないと思いつつ、ペンギンに行くと尚よろしくありませんでした。

水中トンネルでも普通のガラス越しでも全然愛想がない。そのうち子供も退屈して暴れ出しました。→

人気の水槽もの3点を続けて見て、断然ホッキョクグマが良かったのですが、どうやら開園一番に行ったのが大きかったようです。アザラシもペンギンも開園一番ともぐもぐタイムではサービス満点だ、と後で聞きました。

余りに人が増えすぎたので、比較的人気薄の「ととりの森」に行きましたが、既に子供は拗ねモード。出てきたところでまだ11時でしたが、園内で買った弁当で昼食にしました。

お腹一杯になって機嫌が直ったところで猛獣館へ。ここは頭上にオーバーハングする檻が特徴ということになっていますが、大型ネコ科動物が怠惰にごろごろしているのは他の動物園と変わりません。

頭上でヒョウがごろごろ→

あの感動をもう一度、と再度シロクマさんを見に行きましたが、彼らも既に多すぎる人間にうんざりと言わんばかりのダレダレで、普通の動物園でよく見るホッキョクグマと変わるところが無くなっていました。


オランウータンの空中散歩を見に行きましたが、檻の中でくつろいでいて出てくる気配がありません・・・・と雨が降り出しました。一旦撤収して、

←子供にはカッパを着せてしばし雨宿りです。

もう一度オランウータンを見に行くと、母子が外に出ていました。いずれ檻に戻るはず、と待っているうちに我が子は寝てしまいましたが、構わず粘って、ようやく写した一枚です。左のほうが母親、中央やや右に小さく子供、右の柱の一番上に父親の背中だけが見えています。↓

動物全部は回れませんでしたが、名物は一通り見たので、ここらで打ち止めとしました。

撮影はしませんでしたが、爬虫類館など、天王寺動物園(大阪)、王子動物園(神戸)、東山動物園(名古屋)のどれと比べてもびっくりするくらいに貧弱です。キリンも1年前に死んだ欠員を埋められないままのようでした。敷地面積も広くない上に芝生の空き地の占める割合が多く、動物収容数はずっと少ないはずです。

夏休みも終わった平日なのに休日の東山動物園並の混雑で、ひっきりなしに観光バスの案内放送が流れていました。入場者数で上野動物園(20年以上行っていないのでここについてはコメントできません)をダブルスコアでぶっちぎるというのは、作られた人気という気が強くします。余り大きくない動物園なので駆け足でも名物を見られなくもない、というあたりが案外「観光ツアーへの組み込み易さ」になっているのでしょうか。

動物園を維持すること自体困難な寒冷地で、見せ方に工夫を凝らしている努力には頭が下がりますが、これら都心の大動物園(いずれも意外と敷地は広いし余裕もある)が本気になれば簡単に追従できそうに思います。・・・・別に旭山動物園の成功をやっかんでいるわけではありません、
「みなさん、もっと動物園に行きましょう、楽しいですよ!」

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