愛知県・碧南市 いつか人はやって来る 名鉄「新川町駅」のイルミネーション

碧南イルミネーション

新川町駅 (しんかわまちえき)

淋しい駅前通りとは裏腹に燦然と輝く光の装飾 どうして人は来ない?

新川町駅舎

<かつての賑わいも今何処へ。駅前の通りには誰もいない。本当にいない。そんな駅前の通りを独り占め。三河線開業以来の古い駅舎はオレンジ色にライトアップされ、閑散とした場を盛りあげる。闇夜にただ1つの人の温もりを見つけた気分> 本当に寂しい場所になってしまいました。新川町の駅周辺は夕方の帰宅ラッシュを終えると、 夜一人歩くのには不安になるほど人はいない。イルミネーションといえば駅前のゲートから電線づたいに光のライン。 丸く縁取りされた木々に沿うように電飾が施されて、おとぎの国を模した景観。。 こんな面白いイルミネーションなのに誰一人立ち止まってくれない。でも考えてみると、これはチャンス! なぜならこの綺麗な世界を独り占め出来る。しんと静まりかえる冬の夜、無粋な存在を闇が消し、何千という光の粒だけが踊る。 オモチャのような駅舎には真っ赤な電車が時折到着。これはメルヘンだ。 弁当お断りのテーマパークを笑う程のメルヘンなのだ。

ヘボト自画像ヘボトの「電飾紀行(でんしょくきこう)」

駅舎内のまちかどサロン

「午後9時まで『新川まちかどサロン』でくつろぐ」

大正3年(1914)に大浜湊~刈谷新の鉄道が開通した際に新川町の玄関口として置かれた「新川町駅」。 昭和6年(1931)6月23日に新盛座へ三河鉄道ストライキの応援演説に来ていた労農党委員長「大山郁夫」が警官隊に阻まれ、新川町駅のベンチで夜を明かしたという逸話の残る駅である。 新川銀座商店街・永楽町商店街にも近いことで賑わいをみせ、碧南市初のショッピングセンター『新川ショッピングセンター』が駅前に登場したことも。 だが生活スタイルの変化により、電車利用の需要は衰退し、平成4年(1992)に新川町駅は無人化となる。 平成13年(2001)に地域活性化と老人の交流を目的に新川町駅の駅舎は『新川まちかどサロン』に生まれ変わる。 インターネット端末、ビリヤード、囲碁、休憩所が無料で利用できる施設として午後9時まで開館。 イルミネーションを楽しんだ後には、ここで冷えた体を癒すのも良い。

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