愛知県碧南市 道場山の神明社で「黄土色の狛犬」発見! 見上げれば…

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道場山の神明社 (どうじょうやまのしんめいしゃ)

皇帝の宮殿を思わせる立派な社殿 秋葉社の見事な造りは何故?誰が?

賽銭箱の後ろ、薄暗い拝殿

<中国の宮殿を想像させる社殿の景観。石畳の参道を進み出でれば、皇帝へ拝謁する気分。社殿に施された2つの龍、そして七福神。神明社の由緒は不明で、寛政13年(1801)に道場山の現在地へ勧請したという史実があるだけだが…> 北上する大浜街道が緩やかな坂を上り始める場所、竹中電気の社屋を目印に右折する。 緑多い鎮守の森が見えてきた。宮後町2丁目にある「神明社」、道場山の氏神様だ。 大正14年造営の大鳥居と潜り抜けると視界が広がった。広大な境内が2階層に分かれている。 一段高い場所、そして真新しい斎垣、ここから先は畏敬の念を持って進むべき事を示す、神の領域である。 中央に威風堂々たる拝殿。その景観は中国の宮殿を思わせる。この神明社の由緒、詳しくは分かっていない。 寛政13年(1801)に旧字・村神にあった神社を勧請したという話が伝わるだけである。

連なる秋葉神社の屋根

<ここまで拘りを持つ必要性とは?拝殿の右奥には、素晴らしい様式を誇る秋葉社が鎮座していた。装飾を細かく目で追う度に感嘆の溜息が漏れる。「火伏せの神様」といわれる秋葉社。社前にある黄土色の狛犬が理由を知っている?> 「なぜ、これ程までに…」と思わず声にする。拝殿と神楽殿を結ぶ間にある秋葉社。 中央に厚みを持たせ、外に向かって大きく羽を広げた様を見せる屋根のシルエット。 社の全ての角には、二体一対となった獅子が睨みを効かせている。突出した唐破風を支える柱の獅子などは、微妙に内側を向き、 置き石に立つ参拝者と顔を合わせる仕組み。それだけではない、社の四面には向き合う天狗・烏天狗の彫り物を始め、細かい装飾が随所に施される。 社前にある昭和59年(1984)奉納の狛犬は陶製である。「火伏せの神」である秋葉社は、事に火と密接に関わりのある業種の人々に大切にされる神様。 深く信仰された証が、この立派な秋葉社なのである。

ヘボト自画像ヘボトの「如是我聞(にょぜがもん)」

松林

「窈窕山に九坎松、そして圓蓋松」

大浜上地区・熊野神社の創建950年を記念して出版された「上の宮熊野神社創建九百五十年式年祭記念誌」(発行・上の宮熊野神社創建九百五十年祭実行委員会)の2ページ目に面白い記事が載っている。 「三州大濱窈窕山熊野神祠圖繪」と題された絵図で、大浜上地区の熊野神社から道場山にかけて9つの景勝地を紹介したもの。「新川橋」が描かれていないことから、新川開削以前(宝永2・1705年)の制作だろうか。 熊野神社の北には窈窕山があり、頂には3株に3つの幹がのびる「九坎松」。特異なその姿は、多くの人の目を惹いたのだろうと想像する。 現在の道場山1丁目あたりだと思われるが、松はおろか、山であった面影は微塵もない。 その九坎松の東には「圓蓋松」という立派な松が描かれている。大浜権現岬に存在した「からかさ松」に酷似した美しい姿。 かつて新川橋の左岸には、人々に親しまれた一本の樹が存在したというが、それがこの圓蓋松なのかは定かではない。 9つあった景勝地も、今は熊野神社が残るのみと寂しい限りだが、絵図を頼りに道場山西岸を散策してみるのも面白い。

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