愛知県碧南市 明るく楽しく農業を体験する施設「あおいパーク」は面白い

碧南市前浜・川口地区へようこそ!

あおいパーク

まるで緑一面の海に浮かぶ楽園 農業とのふれあいに一日を過ごす喜び

鮮やかな花の咲く温室内

<殺伐とした世の中に疲れてしまった…そんな気分に陥ると私はここへ行く。濃密な酸素が末端まで行き渡る感覚。植物たちはきっと助けてくれる。「あおいパーク」の人気ない「鑑賞温室」で私は再起動し、最前線へと戻って行くのである> 畑の中の道を場違いな乗用車たちが進んでいく。 コンクリートに化学物質…自らが求めた世界にいつしか心は蝕まれ、殺伐とした日常を諦めながらも、青い鳥を探し続ける。 緑の平地に浮かぶようにして存在する「あおいパーク」。この一画にある「鑑賞温室」は私の心を癒す。 ガラスの扉を越えると、そこは視界の90パーセントが緑というジャングルのような地。 耳障りな音はなく、遠くで水の滴る音がするのみ。しばらく温室内を進むと自らの身体に変化が訪れる。 末端の細胞まで鋭敏となる不思議な感覚。囲む植物たちが生成した酸素が抵抗なく鼻腔へと導かれる。 白い花咲く下にひとつのベンチ。ゆっくりと腰をおろし目を閉じれば、胎内にも似た心地か。 鳥の羽ばたく音に目を覚まし、私はまたあの殺伐とした日常へと戻っていく。

手入れの行き届いた庭園

<「あおいパーク」の入園料は無料(2005年現在)。だから何度も訪れてしまう。体験農園で思い切り楽しんだ後は、密かな人気の「ハーブ風呂」で疲れを癒す。「くるくるバス」のバス停あり> 「人家の全くない地域」と表現したい畑地にある「あおいパーク」は、農業に対するより深い理解を求めて、平成10年(1998)4月にオープンした施設。 園内には、鑑賞温室や映像農業館や体験農園、直産市などがあり、休日・平日を問わず、たくさんの人々が訪れているようだ。 隠れた人気なのが、「ハーブ風呂」。低料金で楽しめ、訪れた観光客だけでなく、農作業を終えた「じーちゃん・ばーちゃん」が一日の締めとして入湯していると聞く。 庭園の「鬼瓦展示コーナー」では碧南在住の鬼師による「三面鬼面据鬼」という高さ90センチもある鬼瓦の作品が置かれる。 その展示法が見事で、南仏を感じさせる西洋の庭園に違和感なく収まっている。和洋折衷を余儀なくされる今日の住宅事情においてとても勉強になる。 入園料は無料(2005年現在)のあおいパーク、何度も訪れてみたくなる。

ヘボト自画像ヘボトの「如是我聞(にょぜがもん)」

賑わう直産市

「野菜を買う」

あおいパーク内において、もっとも賑わうのは「直産市」である。 観光客のみならず、市内のごく普通の主婦・主夫が新鮮で安価な野菜を求めてやって来る。 生産者の顔が見えるのを売りにしているらしく、壁に貼られた写真には自分の作った作物を前に笑顔の表情が写る。 農家の友人に聞いたところによると、出品する生産者も直産市での販売スペースの確保に躍起になるほど人気を得ているらしい。 また野菜のみならず、乾物や種・植木なども販売しており、碧南の名産品もお土産として確保しておきたい。 休日には混雑することが予想され、早めに買い物しておくことをお勧めする。お値打ち品はすぐに売り切れてしまう。 直産市はスーパーなどの野菜売り場ではなく、「市(いち)」という性格をお忘れなく。

< text • photo by heboto >


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