愛知県碧南市 「おばけ屋敷」より怖い! 度胸試しの「歩行者用海底トンネル」

臨海工業地帯

歩行者用海底トンネル

不気味な雰囲気に高鳴る心臓 ヒンヤリした独特の空気に背筋ゾクゾク

目立たなく存在するトンネル入口

<「来たれ!男子諸君!男として生きるのならば、このトンネルを越えよ!」と、雄弁を振るおうにも足がすくむ。歩行者用海底トンネルは、数ある心霊スポットより、確実に怖い> 衣浦臨海公園の裏に四角い建物。半田市へと通じる歩行者用海底トンネルの入口だ。このトンネル、無料なのは良い事だが問題がある。 とっても怖いのだ、雰囲気が! 現在では幾分、綺麗にされたといえ、ひとりで行くのは気が引ける。入口を見て大した事無いと思うかも知れない。 しかし、下へとの続く螺旋階段を覗き込めば、異様な雰囲気がこちらに来いと誘っている。

まっかな防犯連絡器

<最後の階段を落ちれば、視界が開ける。ポタポタポタッと天井から滴る水。トンネル内で流れるラジオ放送が恐怖感を増長させる。急ぎ足で向こうへ行こうとするが、背後に感じる何か> 君たちへの礎として、ボクは歩行者用海底トンネルに挑む。螺旋階段を下るに従って、外界の暖かい空気は薄れ、陰湿な空気が漂い始める。 この頃から耳に、シャワシャワッといった異音が届く。 螺旋階段が突然、終わりを告げる。広がる視界。人間が一番幻覚を見てしまう状況。天井からポタリと滴る水。 異音の正体はラジオ放送だった。遠くからはお経のように聞こえるから、やめて欲しい。ラジオゲストの笑い声が木霊する。直線に進む通路を急ぎ足。 怖くて振り向けない。自分のたてる残響音だとよいのだが、背後で誰かピッタリと…。

二宮金次郎さんの陰歴史に関するミニ知識

衣浦海底トンネル(きぬうらかいていとんねる) 高浜市と半田市の間に架かる衣浦大橋の交通量が限界に達し、三河と知多を結ぶ新たな道路の必要性から計画された。 昭和44年(1969)10月に着工、昭和48年8月1日に開通した。トンネル延長1560メートル、並行して長さ480メートルの自転車・歩行者用トンネルを設置。 沈埋式トンネルという日本初の工法を用いられて造られた。総事業費52億7千2百万円。平成15年3月19日には、新たにトンネルが増設されて合計4車線となる。

ヘボト自画像ヘボトの「如是我聞(にょぜがもん)」

半田展望台から見える工場群

「故郷の色」

歩行者用海底トンネルを無事に通り抜けたあとは、半田市の暖かい光にホッとする。 碧南市側と違って、半田市側は公園も綺麗に整備され、展望台も安心して楽しむ事が出来る。 その半田市側の展望台から、碧南市を見てみよう。きっと少し悲しい気分になるはずである。 景色全体が錆色になっている。「あの碧南市の海が、景色が…」と思わず言葉がこぼれるだろう。だが、これが碧南市の現実。 しかし、この錆色はリサイクルを進めた結果の末に出来上がった色。いずれは未来へと繋がる色であるのだ。

< text • photo by heboto >


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