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故事成語のお話

故事成語のエピソードを紹介します。
羊頭狗肉(ようとうくにく) 肉屋が看板に羊の頭を出しておき、実際には犬の肉を売ること。 表面と内容が一致しないことのたとえ。 見せかけだけで内容が伴わないこと。

 春秋時代、斉の霊公は男装の麗人を好んだ。 すると、国中の女性が男装をするようになった。 霊公は官吏に命じて、一般女性の男装を禁じる令を出し、
「もし男装をしている女子を見つけたならば、すぐさまその衣を裂き、帯を切れ」
と命じた。 ところが、男装をした女性が官吏に衣を裂かれ、 帯を切られるということがたびたびあったにもかかわらず、男装の風潮は一向に収まる気配がなかった。
 霊公がその理由を晏子(あんし)に尋ねた。
「わしは女子の男装を禁じさせ、違反した者の衣帯を裂いているというのに改まらぬのは如何なるわけであろうか」
晏子は、
「君は宮中では女子に男装をさせる一方で、外ではこれを禁じておられます。 これではまるで、表に牛の首を懸けておいて、中では馬の肉を売っているのと同じではありませんか。 どうして宮中でも男装をお禁じにならないのですか。 そうなされば、市井でもあえて行おうとする者はなくなりましょう」
と進言した。
「わかった」
 霊公が、宮女の男装を禁じたところ、間もなく国中で男装をするものはいなくなった。  

【晏子春秋・内篇雑下】


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