■空冷フラットツイン:Rの系譜

このサイト名、ivoryはBMW R1100Rの特別色のこと.まあBMWに特別な思い入れがあって所有した分けでもなく、バイクが大好きであって、現在←ここ重要)お気に入り!これ楽しい!≠ニいうこと.詳しい経緯は序章でも読んで下さい.

さてこれ楽しい≠ニは?自分にとって、ひとえに2気筒水平対向エンジン(フラットツイン)に負うところが大きく、その系譜を少しだけ記しておきます.内容はふ〜ん≠チてな感じで、専門家でもなくご容赦を.まあ私自身の覚書ってこと.

■BMWって何?
「バイエルンエンジン製造株式会社(Bayerische Motoren Werke AG)(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)(英語名バイエルン・モーター・ワークス)」=南ドイツの地方都市バイエルンでエンジンを造ってる会社.その頭文字からBMW.今更ですがドイツの自動車メーカ.<ウィキペディア(Wikipedia)

■フラットツインの系譜
1916年、航空機製造会社、BFW社として創業.一年後、BMWと改名.エンジンと機体を自社生産するもドイツは第一次世界大戦にて敗戦.BMWは航空機製造から船舶や二輪エンジン製造に転向を余儀なくされる.この航空機(星型)エンジンが水平対向エンジンのルーツ.因みにBMWのシンボルマークはプロペラと空を表したもの.

■初代フラットツイン・モデル R32.
1923年、フラットツイン・エンジンを縦置き(現在の置き方)として生産.興味深いのはクラッチ、ミッションを同じケースにおさめる設計(当時は別々が標準.ハーレーは今も別)であり、なんと既にシャフトドライブを採用.このスタイルが現在まで継承されている.水冷、多気筒、高出力エンジン、軽量化全盛の世相もなんのその.今現在も空冷フラットツインが生き残っている、支持されているという事実がこのスタイルがいかに完成されているかの証しと思う.

■Rシリーズ危うし
とは言っても、多気筒、高出力エンジンに市場は席巻され、BMWも方向転換.1983年、エンジンは伝統の縦置きながら水冷、四気筒のKシリーズを発売.フラットツインを表すRシリーズは製造終了とアナウンスされる.っが、実際はユーザの底力?で受注は続き、BMWも一念発起・・・したのか?厳しい排ガス規制を空冷エンジンでも見事に解決!パチパチ.1993年、1100ccのRが登場(R1100RS)、現在に至る.因みにivoryはR1100R−末尾のRはロードスターの意.

■水平って何?
フラットツイン、ボクサーツインとも言われるRシリーズのエンジンは、シリンダーを左右に広げた形になっている.それも水平.だから水平対向=フラットってこと.また、ボクサーツインとは実に分かりやすい表現で、ボクシング選手を想像すれば理解しやすい.左右のパンチ(ピストン)を交互に繰り出すことから付いた愛称.このエンジンを縦に載せているお陰で、低重心、吸いつくような安定した走りとなる.専門的にはジャイロ効果だとか何だとか・・・まあ小難しいことはどうでもよろしい.下世話な話、バイクを見た目で判断するなら『ボコッと左右にエンジンが突き出ているヘンテコな奴』であり、決してヘナチョコではありませんから、機会があったら乗ってみて.癖になる楽しさです.

■おまけ
フラットツインのRは高出力エンジンではない.余力があるといいますか耐久性重視.では設計が保守的かと思えば、サスペンションはノーズダイブしないテレレバーを開発し、ABSもいち早く採用している.排気音は静かで排ガス規制、環境への配慮は言うまでもない.過去を振り返れば、後輪ブレーキだけの時代に、前輪ブレーキを初めて採用したという話も聞く.この辺りに設計思想が見え隠れしていて興味深い.さて、実際その信頼性はどうなのか?これは距離を重ねなきゃ判んないよなあ〜長く付き合いたいものです.





● R1100R 限定モデル
2000年11月25日より発売
主な相違点
R1100Rスペシャル(CAT付)
アイボリー〈ブラックライン入り〉塗装
クロススポークホイール
シリンダーヘッドカバー(クローム)
ABS未装着

その後、
2001年4月1日よりR1150Rに.
ivory はR11Rの最終限定モデル.
(国内50台限定:ディラー談)


付記
同時発売R1150GSスペシャル(ABS+CAT付)
スペシャルカラー(アルピンホワイト)塗装
スペシャルステッカー

以上