愛知県碧南市 白蛇もいる? 貞女「加藤菊女」に縁ある「大浜弁天」を訪ねる

碧南市大浜北部へようこそ!

大浜弁天 (おおはまべんてん)

夫を想う「加藤菊女」の心が奇跡を呼び 「江ノ島」の弁財天がやってくる

石に刻まれた弁天さん

<加藤菊女の嫁ぎ先「加藤四郎左衛門」の屋敷神として江ノ島の弁財天から勧請した。のちに山稲荷社へ合祀し現在に至る。境内には参拝者を楽しませる手作りの仕掛けが> 碧南駅から続く旭通りを南へ、繁盛する焼肉屋「ぼたん」の美味しそうな匂いを後に、すぐ隣にある「大浜弁財天・山稲荷社」へ。 節のある自然木の赤鳥居を通り、社へ。琵琶を弾く弁財天さんのお姿。 この大浜弁天さんは、加藤菊女の夫である加藤友右衛門が流刑の地より罪を許され帰郷する途中、江ノ島の弁財天を勧請したもの。 のちに加藤家は廃れてしまうが、屋敷神であった弁財天は山稲荷社へと合祀し、大浜弁天として深く地元の人々に愛された。 境内を見渡せば、「ラッコの石」や「妙な形のシーザー」など、手作り感ある品々が至る所に点在している。 まるで宝探しのように楽しむ事が出来る場所である。

シロヘビの石

<気付けば境内に白蛇の姿。大浜弁天と白蛇の関係は?詳しくは、碧南の民話「弁天さんとへび」に。色白美人になりたければ、ぜひ大浜弁天さんへお越し下さい> 大浜弁天の敷地内にいると奇妙な事に気付く。白い蛇のような模様の付いた自然石がいくつもあるのだ。そのうちの1つには、「白へびの石」と立て看板がある。 実はこの大浜弁天には「弁天さんとへび」という民話が伝わっている。 腰を痛めた父親の為に塩田で働く「おきぬさん」。男と同じ労働条件で働く内に肌が黒くなり手と足は荒れて、色白の美人と評判だったおきぬさんは、醜く変わり果ててしまう。 「男みたいで、嫁のもらい手もない」と陰口を叩かれ悲しむ、おきぬさん。毎夜、大浜弁天に手を合わせ懇願する。 そんなある日、おきぬさんは自分の体に白蛇がまとわりつき、体が白く美しくなる夢を見る。 朝起きてみれば、黒く醜かったおきぬさんは、色白の美人となっていた。 この話が村中に広まり、多くの人が大浜弁天に押し寄せたという。

ヘボト自画像ヘボトの「如是我聞(にょぜがもん)」

商店街のアーチ

「旭通りの商店は魅力的」

碧南駅前から南下する駅前通りを「旭通り」と呼ぶ。東には並行して「大正通」が走っているが、もっぱら利用されるのはこの旭通りである。 この旭通りにある商店をぜひ訪れてみたい。駅前ロータリーすぐにあるのは、大正3年(1914)創業の歴史ある名料理店「大正館」。ディスプレイにある加藤まさみ先生の絵にも注目。 すぐ隣りには、黒塗りの車並ぶ「三光タクシー」。碧南市観光の強い味方だ。南へ、大浜弁天隣りの独特焼肉料理「ぼたん」。開店と同時にすぐに満員になる人気店だ。 そして、今日も楽しいしらさぎ湯と銘打つ銭湯「白鷺湯」。碧南にたった2軒しかない銭湯の内の1つ。

< text • photo by heboto >


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