14.2020年の練習録

昨年後半から活動レベルが低下しているので、どうしようかと思いましたが、とりあえず今年も 2016年2017年2018年2019年 と同様の頁を起こすことにしましたが、どうなりますやら。

 

2020年1月:まずは振り返り

弾いている曲は、
プロコフィエフ「ピアノソナタ7番」、ラヴェル「トッカータ」、ショパン=ゴドフスキーの「練習曲」1番と24番、ショパン「スケルツオ4番」、バッハ=ラフマニノフ「無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番より”プレリュード”」
で変わり映えしていません。時間があれば大体この順番に弾いています。とお断りして、

まずは昨年を振り返りますと・・・

一昨年は、演奏会での失敗から長く低迷しましたが、昔の仲間との忘年会では、相対的には一番元気だったので、終わりよければ・・な一年だった、ということにしたのですが、

昨年は、8月の家族山行で、家族についていけなかったのがショックで、昔の仲間との忘年会も開催されないままで、そのまま低迷が続いております。

まあ、秋からは、生まれ育った実家を処分するのと、もう一つ(秘しますが)イベントがあり、それら長らく気になっていた2件を片付けるのに手間を取られていた、というのもありました。

2つのイベントとも、私の「終活」の始まりみたいなものなので、片付いたからと言って気分が高揚する、とは参りませんでしたが(ここまで20.01.19)。

 

 

 
2020年2月:発表会はパス

家内がコーラスで行っているピアノの先生のところで、発表会が3月に計画されているのは以前から承知していましたが、
「中学生とか全然出てくれなくて、子供は幼稚園児ばかり」という話も聞こえてきて、そんなところでプロコ7番3楽章弾くのも何だかな、と思い、特に申し込まないことにしていました。

が、1か月前になって、先生から「ご主人はどうされます?」との打診が家内にありました。
その話を伝え聞いて、気持ちが揺らがなかったと言えば嘘になります。しかし、それを伝えるのと同時に家内が

「あの7拍子のはやめてね」

と五寸釘を刺してきたので、一気にしぼみました。会場が、相性の良くないリハーサル室だというのもマイナス材料です。

最近弾いていて、かつ、これまで演奏会に出したことのない曲で出ようとしたら、プロコ7番の3楽章だけか、2,3楽章、或いは、ショパン=ゴドフスキーの24番(エオリアンハープ両手版)となりますが、プロコ7番3楽章は天井の低いリハーサル室ではうるさくなり過ぎる、というのも理解できます。

ショパン=ゴドフスキーの24番は、今現在も最後のページの両手重音進行が大トラブル中です。
「途中で止まられたら、こちらが観客席で生きた心地がしないから、出演するなら楽譜出して弾いてちょうだい」
と家内はいいますが、この曲の場合、途中で止まったら楽譜があっても再起動できない、のです。左手だけでほぼ覚えてしまうまで片手練習してから、右手をつけたこの曲、元々私の譜読み能力を超えているのです。一応は弾けるようになってからも高頻度でトラブっているこの曲、演奏会には出せそうにありません。

トラブル処理で、プロの凄さを痛感したのがこちら↓
Vincenzo Maltempo plays Alkan: 12 Études dans tous les tons mineurs Op 39 (Complete)
全部で2時間を超える動画です。全12曲中最長の第8曲の途中、59分48秒くらいのところで、かなりな事故を起こしているのですが、顔色一つ変えずに、まさにその事故現場から再起動しています。
私なら間違いなく再起動不能になりそうな場面ですが、さすがは一流のプロ(そんなに有名ではないと思いますが)、練習の厚みが全然違います。

練習する方では、曲目もやっていることもあまり変わりません。
6年前の発表会で弾いたスケ4では、発表会直前でトラブったままになっていた53〜54小節(赤丸部)をようやく修理しました。

プロコ7番では最初のページの繰り返し練習をしています。展開部の難所2か所も弾けていないのは同じなのですが、こちらは違う音を叩いても分からない(以前書いたのと違うことを書いている自覚はあります)のに対し、最初のページは開始早々で聞く側の神経も集中しているでしょうし、比較的音が少ないこともあり「バレ易い」と思い、「何回目かの一念発起」をしております(ここまで20.02.15)。

 

 

 
2020年3月:世間はコロナ一色で

3月に予定されていた上記の発表会も、5月に延期が決まりました。5月に実施できるかどうかは勿論神のみぞ知る、です。なまじ参加表明をしていたら、何かと面倒なことになっていたかもしれないところ、結果的にはうまく免れました。

勤務先でも、コロナの確定診断をもらおうものなら、大騒ぎすることになっています。ずっと前から春休み期間中の家族旅行を計画しているのですが、どうなりますやら。飛行機が飛ぶ限り行くつもり、ですが。

ピアノの練習は、コロナ騒動に関係なくやっています。曲目が増えるでもなく、画期的に上手くなるでもなく。

ここ最近「洋楽」に目覚めた次男がリビングでビートルズとか流すことが増えてきていて、そういう状況でピアノを弾くのを多少遠慮もしていたのです。それが、コロナ騒動で、毎日が日曜になった子供たちには「一日ずっと聴いていたんだろ」と強気に出られるようになった、のがわずかな変化でしょうか。

クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」が入り口になって、ビートルズとかマイケル・ジャクソンとかに向かったようなのですが、私が一山持っているマイルス・デイビスから「サムシング・エルス」「ビチェス・ブリュー」「オン・ザ・コーナー」と色々聞かせても、どれもピンと来ないそうで。

プロコ7番の最初のページは打率が大分増えてきました。その他、ところどころ部分練習していますが、1か月ぶりにここに書くとなると、あらためて取り上げる気にもならず・・・です(ここまで20.03.15)。

 

 

 
2020年4月:コロナにはプロコフィエフ

春休み期間中の家族旅行が流れて、沖縄に行った顛末はこちらに書きました。

ピアノの方は、余りにも変わり映えがしないので、プロコの5番を復活させました。最初は楽譜が読めそうな気もせず、老眼鏡(赤札堂で買った800円也を場面を絞って愛用中)を掛けて臨みましたが、結局老眼鏡の出番は一度だけ、殆ど忘れ切ったようでも、近年に弾いていた曲は覚えていました。

というところで、「私とプロコフィエフ」を少々。前にも書きましたっけ。ジャンルを限らないと際限ない(オペラならこちら)ので、ピアノソナタに限ります。

出会いは、リヒテルのLP「7番、9番」@1000円を購入した高校時代ですから、スクリアービンよりさらに前になります。ですが、好きな曲の割合ではスクリアービンの方が多くなります。

スクリアービンだと、1番は数に入れなくてもいいようなもので、2番もそれほど評価するわけでもない、ですが、3番から先は、7番を除いて、濃淡はありますが全部好き、と言い切れるのに対し、

プロコフィエフだと、1番は数に入れなくてもいいようなもので、2番もそれほど評価するわけでもない、までは同文ですが、3番から先でも好きと言えるのは、3,5,7,9の奇数番だけになります。この4曲が自分で弾こうとしたことのある4曲、になります。

偶数番だと4番がこの数年少し浮上してきてギリギリ当落線上かな? 「戦争ソナタ」の6番8番をまとめて落としていて、この2曲では、6番はまだ記憶にとどまっているのですが、8番の方は記憶に全然とどまっておらず、全貌がつかめません。

というところで、ここ最近のコロナ騒動ですさんだ気分に任せて、「8番」を記憶にとどめるべく、「お勉強」と思って、ペトロフの全集に入っているのを何度か聞いたのですが・・・やっぱり駄目ですね。

特徴あるパッセージ、第2楽章や第3楽章の冒頭は以前から記憶にあるのですが、途中の音型は印象に残らず、全体のつながりは何だかわからず。第1楽章冒頭のつかみどころのない感じが、結局は最後まで続いているように思えてしまいます。そこで気づきました。この曲は私にとってにスクリアービンの7番と同じなのです。相性が悪いのです。無理なものは無理、です。

プロコフィエフを2曲も維持するのは、二流アマチュアには無理があって、そのうち今弾いているどれかがいずれ崩れるのは予想がつくのですが、しかし、この最近のコロナ騒動でクサクサした気分に、この5番がいい癒しになります。

第1楽章が Allegro tranquillo という微妙な表記ですが、これを第3楽章の Un poco allegretto より更に遅い、Moderato 位にして「しっとり」路線で弾いています。第2楽章は、ソステヌートペダルの踏み方を思い出したら、あとはまあまあ弾けました、が、この曲の魅力はやっぱり第1楽章と第3楽章だよな、とも思います。その第3楽章も、世間並よりは大分遅く弾いているのでしょう。最後の爆音が「プロコ7番」「ラヴェルのトッカータ」以上になってしまうのが家内受けを損なっています。(ここまで20.04.27)。

 

 

 
2020年5月:コロナには刑事コロンボ

コロナ騒動で日常生活が破壊され尽くされる中で、家内が「刑事コロンボ」のDVDを思い出しました。10数年前に購入した全45話のシリーズです。第1話から順にみていくのが、平日の妻子の昼食後の楽しみになっている、というので、私も夜中にベッドで見て追いつくようにしました。休日には、TVの前に4人並んで見ています。

買った時には、家内と二人で並んで全話見ています。10数年ぶりに見てみると、細部まで覚えているものから、うっすらのものまで、様々です。全く記憶にないものは無いようです。本放送と再放送とで2回見ていて、家内と二人で見たのが3回目となるような作品はしっかり覚えています。時代を超えた傑作シリーズだと改めて思います。

このせいで、やや睡眠不足気味で、ピアノを弾く方に若干障っています。無理やりピアノに繋げました。

曲目には変化ありません。一度だけ、リスト「スペイン狂詩曲」の楽譜を出してみましたが、冒頭頁から全く弾けないので嫌気がさして止めてしまった、だけです。

というところで、「やまつみ」の動画が突然人気になっているのに気づきました。どこかでリンクしていただいたのでしょうが、リンク元は分かりません。コロナ騒動で暇になったところでの、退屈しのぎにはもってこいなのだろう、と思います。

それはともかく、自分で作った動画を見てみて、BGMに添えたラヴェル「トッカータ」を聞いてみました。悪くはないですが、最後のところは盛大に外していて、現状とあまり違いません。曲を知っている人しか分からないところではありますが、もう少し打率を上げるべく、何度目かの部分練習をして、少しだけはマシにしました。(ここまで20.05.24)。

 

 

 
2020年6月:突然の路線変更

色々ありましたが、要するに家内から大音響に苦情が来ました。それでどうするかについても色々考えましたが、とりあえずプロコフィエフとラヴェルは他の家族が居る時には弾かないことにして様子をみることにしました。

今年は次男の高校受験、来年は長男の大学受験ですから、曲目を変えてもうるさいものはうるさい、となれば、グランドピアノを手放して、AvandGrandのどれかを購入するのですが、今はまだギリギリ執行猶予中、ということです。

ショパン=ゴドフスキーの「練習曲」1番と24番、ショパン「スケルツオ4番」、バッハ=ラフマニノフ「無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番より”プレリュード”」、は控えめに弾きながら残すとして、主力はショパンのノクターン、13番16番17番あたりにしています。大音響系を惰性で弾いていたところで、こういう落ち着いた曲に目を向ける良い機会だった、と前向きにとらえています。

この中では、16番は以前それなりに弾けていたつもりだったのが今弾けないので、少々ストレスです。逆に13番は元々全然弾けていなかったので、気楽に練習しています。17番は41連符の当てはめ方だけ再確認したら意外と楽しく弾けています。ショパンの晩年様式の結晶化のような曲なので、「楽しく」というのも何なのですが。

・・・というところで、今日の昼に3時間一人で家になる場面が現れましたので、プロコフィエフ「ソナタ5番」「同7番」、ラヴェル「トッカータ」、家族の前では封印を誓った3曲を続けて4周弾いてみました。まだ封印前と遜色ない程度には弾けます。でも疲れました。(ここまで20.06.27)

 

 

 
2020年7月:新しい生活様式

というわけで、新しい生活様式が始まりました。新型コロナと関係あるような、無いような、、、

家族が誰かいる間は、ショパン・ノクターン13番16番17番、ショパン=ゴドフスキーの「練習曲」1番と24番、ショパン「スケルツオ4番」、バッハ=ラフマニノフ「無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番より”プレリュード”」で回しています。最後の1曲を除き、ショパン関係です。なんと、この私がショパン弾きになってしまったがごとく、です。

そして、家族が出払っていて、かつ、ピアノが弾ける時間であれば、体力の続く限り、プロコフィエフ「ソナタ5番」「同7番」、ラヴェル「トッカータ」、で回しています。最後の爆音だけのせいでこちらに回されてしまったソナタ5番ですが、弾き続けるのに、この程度には「緩い」曲が入っていないと厳しいところでした。この3曲も、週トータルなら従来に近い回数を弾けているので、目立った劣化は今のところありません。ただ、爆音志向は控えめになったような気がします。日々ノクターンを練習している影響でしょう。

ノクターン3曲は順調に進歩中です。13番なんか、中間部のアルペジオも、Doppio Movimento 以降も、今回初めてまともに練習できているように思います。16番は昔の状態にほぼ戻りました。できれば一音も外したくない曲ですが、その域にはまだまだ、ですが。17番も41連符が大体決まるようになってきました。この41連符、全6頁の曲の2頁目の真中にありますが、ここで外し過ぎると残り4頁半を弾き続けるのが辛くなります。とにかく凄い曲です。

結果的には、ピアノを弾く時間も、レパートリーの幅も、随分増やしたのですから、「焼け太り結果オーライ」でしょう。(ここまで20.07.19)

 

 

 
2020年8月:フォーレのノクターン6番

爆音系3曲は、家人不在時に素早く集中して弾く、というのが出来てきて、回数もそこそこ稼げるようになりました。

家人在宅時の静か系の諸々の曲に、飽きたという訳ではないのですが、突然フォーレのノクターン6番を再開したくなり、再開しました。家内には断っていませんが、爆音認定されることはまずないでしょう。やっぱり「ショパンばかり」からは脱出したくなった?

昔少し弾いていたのですが、自分のサイトを漁って、それが10年前のことだったと分かりました。耳の記憶は30年以上前からあるものの、譜面の記憶は殆どないところからの再開になりました。

全音の楽譜を持っているのですが、譜面がかなり読みにくいです。全体にシャープ4つがついているのに、フラットだらけでダブルフラットすら出てくる小節まであるのには参りました。変化記号が多いのは、復調の出てくるプロコフィエフの5番でも経験しましたが、面倒くささの種類が違うようです。それ以上に、

テンポ指示が良く分かりません。冒頭は3/2拍子で四分音符76のAdagioです。Andanteでいいように思いますが Adagio でも大きな違和感はありません。ここはいいのですが、
その次の3/4拍子になるところ、四分音符76のままなのに、指示は Allegretto molto moderato です。メトロノーム的には維持で、表情としては加速の指示、ですが、私としてはむしろテンポを落としたいところです。弾きにくくなるし。この指示のままで3/2拍子に戻ったところで、Adagio の最後と同じ音型になりますが、勿論ここは Adagio と同じテンポで弾くのでしょう、 Allegretto molto moderato の指示なのですけど。
はっきりテンポが変わったと感じられる 4/2拍子、二分音符84の Allegro moderato では、倍以上速くせよ、と言っています。このテンポで暫く安定して進んでから、そのうち Piu moderato とAllegro が交互に現れてきます。そして、最大の謎が、100小節目の Tempo I です。これ、Adagio に戻れ、と言っていると見るのが文字通りの解釈ですが、しかし音型は Allegro moderato と同じです。いくら何でも Adagio に戻すのは無理なので、 Allegro moderato に戻すのでしょうが、
そのまま「テンポ指示としては何もないまま」冒頭のAdagio の音型に戻ります!! ・・・途中の111小節で括弧書きで多分(ここまでのニ分音符の長さを四分音符にとれ)と書いてあるので、そうすると、四分音符84ですから、冒頭より少しだけ速いことになるので、何とか理解可能です。が、表情としては Tempo I = Allegro moderato を生かしたまま、Adagio の音型を弾く、のでしょうか???

譜読みが出来てきたら、結局は耳の記憶のあるようなテンポで弾くようになるだけのこと、でしょうが、今回初めて以上の事態に気づいた次第です。

まだまだ全然弾けていませんが、やはり何と言っても Adagio のところが好きなようです。次いで Allegro moderato のところ。
Allegretto molto moderato のところは、まりんきょさんは「移調の限られた旋法」の例として取り上げていますが、ヘミオラにも該当すると思います、が、読みにくい弾きにくいのもあって、この部分は今のところやや苦手です。(ここまで20.08.02)

 
 
 
 

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