「詳読・速読・積読」は大学時代に所属していたクラブの顧問であった流動帯電で有名な電気学科の上田実先生から聞いた本の読み方のお話です。
3年生になった時にエネルギー変換工学の上田先生の講義を受講したときのことです。エネルギー変換工学の講義の内容はほとんど覚えていませんが、先生が雑談として「詳読、速読、積読」のお話を何故か今でも覚えています。「じっくり内容を吟味して理解するのが詳読であり、時間が無い時にざーと理解するときには速読、君たちのような学生には電気学会の論文誌を読んでも分からないだろうから積んでおきなさい。必要になった時に詳読して内容を理解すれば良い。」という内容であったと記憶しています。
どうして今それを思い出したかといえば、まさに積読を実践したからです。ファインバブルの検討をするにあたり、バブル上の表面に電荷が溜まった場合の膨張力とバブルの電位の計算を検討するにあたり、定期試験をパスするためだけに買って46年間積んでおいた電磁気学の本2冊が非常に役に立ちました。改めて詳読・速読・積読の重要性を認識しました。
しかし、現在 論文誌は基本的に電子ファイルになったので、積んでおけなくなり溜めておくので「詳読・速読・溜読」になってしまうのでしょうか。
当時の他の先生の講義でも内容よりも雑談の内容を今でも覚えていることから、講義における雑談の重要性を認識していたので、自分で「電子物性論」、「電気材料」、「高電圧工学」の講義をする場合には学生に役立ちそうな雑談をいっぱい話しました。