「秋の日はつるべ落とし」日に日に日暮れ時が早まっていくのには驚かされます。涼しさに誘われて見上げる秋の夜空には 1等星はたったひとつ。みなみのうお座の1等星フォーマルハウトだけです。
 でもよく目をこらして頭の真上を見てみると、 2〜3等星でつくる、きれいな四角形が見つかります。ペガススの四辺形です。これさえ見つけてしまえばシメタものです。四角形の東辺を北へのばせばカシオペア座をかすめて北極星にたどりつきます。
 その東辺を今度は南にのばすとくじら座のしっぽに光る2等星デネブカイトスが見つかります。はくちょう座のしっぽに輝く1等星はデネブです。しし座のしっぽの2等星はデネボラです。「デネ」はアラビア語が語源で「しっぽ」という意味です。
 ちなみにフォーマルハウトは「魚の口」という意味で、星座絵で見るとみずがめ座から流れ出る水を受けとめる魚の口に輝いています。ペガススの四辺形をヒシャクに見立てると柄の部分がアンドロメダ座になります。
伊勢神にて16mm魚眼レンズで撮影
金星と火星  
明けの明星
 明け方の東の空に圧倒的な輝きを見せる星があります。金星です。 9月24日には最大光度(-4.6等)となり、その前後しばらくの間は日中の青空に肉眼で見ることができます。
 9月24日の頃は朝9時過ぎに真南の空、地上から仰角65°の辺りに金星があります。是非白 昼の星探しに挑戦してみてください。
2年ぶりに火星接近
 12月19日の最接近にむけて火星が2年ぶりに観測好期に入ってきました。
 冬の星座の中に1等星より明るく輝く火星を探してみましょう。赤い星ですよ!
ペルセウス座の二重星団  
 ペルセウス座の天体ですがカシオペア座からたどれば簡単に見つけられる本当に美しい二重星団です。
 肉眼でもうっすらと見え、双眼鏡を通せば息をのむ美しさです。
 明るく、大きな天体ですが安城市内では意外と貧弱にしか見えません。
 空気の澄んだ山で是非一度は見ておきたい天体です。
 星団までの距離は約7,300光年です。
伊勢神にて120oレンズで撮影
ガリレオ・ガリレイ  
 今回の番組に登場するガリレオ・ガリレイは当時発明されたばかりの望遠鏡を自作して天体を観測しました。
レンズ径15mm倍率20倍の小さな望遠鏡でしたが、そのスケッチには太陽黒点、月のクレーター、金星の満ち欠け、木星の衛星などがはっきりと記録されています。
 
 観測結果からガリレオは太陽を中心に地球が回る地動説の確信を深めていきました。
今日では「天文学の父」と称されるガリレオですが、地動説を唱えたことで有罪となり、監視付きの家に住まわされ一生軟禁生活を送りました。
画像 GOTO
おしらせ!
解説ボランティア 
ボランティア解説者サークル
「安城プラネの仲間たち」デビュー!
 全国的にもおそらく例をみない、プラネタリウム解説者をゼロから養成しようとする試み!半年にわたる解説者養成講座終了後、さらに半年の自主活動を経て、ついにプチ解説者デビュー。毎週日曜日のプラネタリウムの3回目(15:00)投映時に、 それぞれのオリジナリティを活かしたアットホームな星空解説を15分程度行っていきます。
解説予定
9月23日・30日「やぎ座]
10月 7日・14日「みずがめ座・みなみのうお座」
10月21日・28日「ペガスス座」
11月 4日・11日「カシオペヤ座・アンドロメダ座」
11月18日・25日「うお座」
プラネタリウム制作室より
 
「プラネタリウムの解説に決まりはありません。自由なんですよ。」、「お客様とのライブな関係が、プラネタリウムの醍醐味なんです。」
 ご指導下さった天文研究家の浅田英夫先生から、宇宙のように大きなお言葉をいただきました。プラネタリウムの技術も年々進化していますが、そんな時代だからこそ人の手による「心のこもった番組」が益々大切である事に気づき、知識を育む原動力は、熱いハートである事を再認識しました。「星を介し心と心を結びつける」 それがプラネタリウムなんですね。そんな思いをぜひ、観に来てくださった方々と分かち合えたらと思います。                   
「安城プラネの仲間たち」より
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