ぼんやり霞む春の星空には、みんなが知っている「ひしゃく」の星の並び北斗七星があります。北斗七星はおおぐま座の一部で、お尻からしっぽの部分です。そして北斗七星は春の星空の案内役でもあります。
その「ひしゃくの柄」の星の並びに沿って南の空へ大きな曲線を画いてみましょう。はじめに出会う1等星がうしかい座のアークツールスです。春の空では一番目立つ星です。
さらに曲線をのばしていくと、少しひかえめに白く輝くおとめ座の1等星スピカを見つけることができます。アークツールスとスピカとで正三角形(春の大三角)をつくる2等星を見つけてみましょう。これがしし座のしっぽの星デネボラです。
伊勢神にて魚眼レンズで撮影
土星の環の消失  
 今年は土星の環の消失がおこる年です。消失と言っても本当に無くなってしまう訳ではありません。地球と土星との位置関係で、厚さ1qにも満たない環を真横から見るために見えなくなる現象で約15年ごとにおこります。
環が消失する9月には、土星が太陽の近くにあって観測できません。しかし消失直前の細い環と土星本体が「串刺しの団子」のように見える姿は必見です。(春の星空ウオッチング:4/29)
7月22日今世紀最大の皆既日食  
 7月22日(水)、実に46年ぶりに日本国内で皆既日食が見られます。しかも今世紀最大で皆既日食の時間が6分を超える好条件なのですが・・・。国内で見られるとはいえ、皆既帯はご覧の通りほとんど陸地の無いところを通過しています。
 しかし安城市でも太陽の80%が欠ける部分日食が見られます。大注目の天文現象です。
日食の観測には 専用の観測グラスを 使用してください!


おおぐま座の渦巻き銀河M101  
 北斗七星の柄の部分の端から2つ目の星を目を凝らして見てください。目の良い人なら2つの星が寄り添っているのがわかります。この星は古くから目試しの星として知られています。双眼鏡でのぞけば一目瞭然。空のきれいなところなら、双眼鏡でのぞいたついでに目試しの星から東へポツポツと星をたどってみてください。サイコロの  のように並んだ星の一角に、ぼやぁ〜とした光斑が見つかります。これが渦巻き銀河のM101です。
星の大集団である銀河を真上から見たもので、回転花火のような形をしています。かなり淡い天体なのでレンズの口径が5p以上の双眼鏡で挑戦してみてください。
M101までの距離はなんと2500万光年!もし見えたら2500万年前の光を見たことになります。
イベントのおしらせ
 
プラネタリウム制作室より
 
 いよいよ待ちに待った春。ひなまつり、入学式、お花見・・・とイベントは目白押しだとは思いますが、たとえばお星見なんていかがですか?ここ文化センターのプラネタリウムでは「安城プラネの仲間たち」による生解説を、これから土曜日と日曜日の午後2回ずつ行うことになりました。いずれも季節の星座とその日の星空を分かりやすくあなたのもとへお届けします。
春夏秋冬、四季折々の星たちと、十人十色の解説員がみなさまのお越しをお待ちしております。(担当 山岡)
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