秋の日はつるべ落とし、天高く馬肥ゆる秋、西の空に日が傾くとあっという間に暗くなり、夜空には馬の星座が昇ってきます。ペガスス座は秋の星座の案内役です。よく目を凝らしてきれいな四角形をみつけてください。一度わかってしまえばすぐにみつけられるようになります。これがペガススの四辺形で、天馬ペガススの胴体にあたります。
 この四辺形の西の辺を南にのばしていくと、秋の空でただひとつの1等星、みなみのうお座のフォーマルハウトがみつかります。そして四辺形の東の辺を南にのばすとくじら座の2等星デネブカイトスに、北にのばせばカシオペア座をかすめて北の目印、北極星をみつけることができます。また四辺形をヒシャクに見立てると、その柄になる星の並びがみつかります。これがアンドロメダ座です。
 まずは頑張って!ペガススの四辺形をみつけてみましょう!
伊勢神にて魚眼レンズで撮影
国際宇宙ステーション(ISS)  

 国際宇宙ステーション(ISS)は人類史上最大の宇宙建造物です。それだけに地上からも簡単に見ることができます。太陽の光を反射することで見えるISSは、条件がそろえば日の出前と日没後の2時間ほどの間だけ地上から見ることができます。
 いつ、どのように見えるかはJAXAの「国際宇宙ステーションをみよう」のサイトで調べることができます。                 http://kibo.tksc.jaxa.jp/
 実際に見てみると1等星よりも明るく、ゆっくりと空を横切る光の粒に人が乗っていると思うと何だか感動しました。超望遠レンズや望遠鏡で撮影するとその形まで写しとることができます。 肉眼ではっきりと見える国際宇宙ステーション、是非チャレンジしてみてください。
メシエ天体  
 フランスの彗星捜索家シャルル・メシエ(1730年-1817年)はパリの天文台で熱心に彗星探しをしていました。そんな時、ぼんやりとして彗星と間違いやすい星雲、星団の詳しい位置をまとめてカタログをつくりました。それがメシエカタログです。
 その中に登録されている天体には番号が付けられました。メシエ(Messier)の頭文字をとってM1〜M110まであります。M78はメシエカタログに78番目に登録されている天体ということなのです。
 メシエは当時、口径5〜7pの小さな望遠鏡で観測をしていました。そのためメシエ天体は小さな望遠鏡や双眼鏡でも楽しめる天体として親しまれています。
ウルトラマンのM78  
 冬の星座の王者といえばオリオン座ですね。曲名にもなったり、親しみある星座です。そのオリオン座には有名な天体があります。ウルトラマンの国がある星雲といえば?答えはM78星雲です。三ツ星のζ星と右下のσ星をむすび、上に3倍ほどのばしたところにあります。
 肉眼でも見えるM42(オリオン座の大星雲)と同じ散光星雲ですが、比べものにならないほど小さく暗いのでレンズ口径4p以上の双眼鏡で山など空の暗いところで探してみてください。ぼんやりとした小さな星雲が見つかるはずです。 M78までの距離は1600光年です。
 写真には良く写っている馬頭星雲ですが、肉眼では見えない波長で光っているので実際の空では見ることができません。同じ理由でオリオン座の大星雲も写真のように赤くは見えません。
プラネタリウム制作室より
 
 最近は気温もますます冷え込んで、朝なんかはなかなかお布団から出られなくなってきたのではないでしょうか?木の枝もほとんど裸。もう、すっかり冬の様相・・・冬は寒いからイヤ、と思う方も多いかもしれませんね。でも、星空の世界では、冬は一番夜空が澄んで、星がキラキラと綺麗に見える季節なんですよ。
冬の星座の代名詞といえば、なんといってもオリオン座。21個しかない一等星・・・そのうちの2つも一等星を持つオリオンはまさに見ごたえ抜群の星座です。でもオリオンの下にうさぎがいるってご存知ですが?オリオンに踏みつぶされてしまったかわいそうなうさぎの星座です。このうさぎ座、中国ではなんと「厠」つまりトイレの星座だといわれていたんです。トイレを星座にするなんて、ちょっとビックリですよね。国も違えば見方も違う、冬の壮大な星空に、あなた独自の星座を見つけてみてはいかがでしょうか? 担当 鈴木
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